空と風と、月と、星。

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2015年8月15日

2015-08-21 21:00:00 | 日記
今年6月18日、自分の道を行くしかない
という文章を書きました。
それから約2ヶ月、薬の副作用(体重増加)に悩まされ、薬の量を調節したりして、それが原因してか、私は最近、精神的に安定していませんでした。
そんな私を見てなのか、どうか分からないのですが・・・夫が、「静岡の富士宮に焼きそば食べに行こう」と私を誘ってくれました。
8月15日、夫のお盆休みの最中に出かけてきました。
薬減量の作用か、私は胃腸の調子がいまひとつで、フラフラしていました。それに、いろんなことを考えすぎてか、不安感焦燥感がつのり、楽しめるかどうか・・と考えていました。

富士宮へ行く途中、朝霧高原の「ミルクランド」という、道の駅のような場所に寄りました。
暑かったです。
「どうぶつふれあいコーナー」がありました。牛の乳を搾ったりできる体験、乗馬体験コーナー、うさぎを直接触れる場所。
野菜を300円で買って、馬やヤギに食べさせてやっている人もいました。
ヤギや羊、馬、牛がいる場所が、日が当たっていて暑かった。
お盆だから、今日は「稼ぎ時」だから、みんな、プラスチックのコンテナ一つの居場所、囲いがある狭いスペースに入れられていたのですが、
(夜はどこかに放し飼いにされているのかもしれない)
そこに居る牛や馬、羊たちがかわいそうな気がした。なにしろ、暑い。
家族連れが、小さい子どもが、「かわいい~」と言っては喜んでいた。いかにも観光地という感じの場所だった。
そこで突然沸く、なんともいえない悲しさ。せっかく出かけてきたのに自分はなぜこんな気分になっているのだろう。
木の下で、ジェラートを食べました。美味しかったです。

富士宮浅間神社へ。
そのまん前にある、焼きそば屋さんでお昼ご飯に。
何かのテレビ番組で紹介されて、有名な店らしい。
麺や具や野菜はお店で用意してくれて、後は食べる人が自分で鉄板で焼くスタイルです。
私は体に力が入らず、食欲もあまりなく、食べられるかな・・と心配になりました。
夫は、自分のバイク仲間とここに来た時のことを話してくれて、終始笑顔だったのでよかったです。
さて、焼きそばを作るとき。こういうときは、夫の出番です。
実に手際よく、焼きそばを作ってくれました。私はたまにフライ返しでつついただけで、何もしませんでした。
麺が太いのが、富士宮焼きそばの特徴かな。美味しかったです。食べ始めたら、食べられた。
お客さんは一人客を含め何組かいましたが、面白かったのは、それぞれに特徴が出ていたこと。
私たちの隣の40代くらいの男性一人客は慣れているようで、焼きそばをさっさと作ってさっさと食べて、
さっと店を後にしました。鉄板がきれいだった。
向かいの8人くらいの団体さんは、大人数なためか、お店の人に作ってもらって、出来上がり焼きそばを鉄板に載せて
食べていました。にぎやかでした。
後からきた、50代くらいの夫婦二人は、私たちとは逆に、奥様が焼きそばを作っていました。
だんなさんは、具を鉄板に載せる役。奥様の焼きそばを作る手は慣れていて、私たちより後から来たのに、
私たちよりも先に食べ終わりそうです。
そのご夫婦も、焼きそば焼きに慣れている!?鉄板が、とてもきれいです。
それに比べて私たち二人(不慣れな山梨県民)の鉄板とテーブルは・・・何となく、汚い(^^;

そんなこんなで焼きそばを食べてひと段落したら、私も気分が少し落ち着き、
浅間神社に行ってお参りをしたり(私は神社が好きでも嫌いでもないですが、何となく行く、という感じ)、
写真を撮ったり

(この石は、「パワースポット」らしいです。)
自分の交通安全のお守りを購入したり、散策しました。
神社の境内では夕方から何かお祭りがあるらしく、準備していました。
「妖怪ウォッチ」の曲がテープで大音量で流されていて、私はそれを聴いてなぜそんな気分になったのか、
無常を感じたような、哀しい気分になりました。すべてが、淡い光景に見えていました。
そうは言っても、夫は私がそんなことを考えているとは知らないので、富士山の湧水の川で涼む子どもや、
水に入りたがる犬を見て、楽しそうでした。もちろん、私も楽しかったのですが。

その後は、「奇石博物館」という、ミュージアムに行きました。
ブラジルで産出された水晶の塊を触ったり、ピカピカに磨かれたアルミのような珍しい石を触ったり、「できるかな?」コーナーでは、
とても重い、鉄の重りを持ち上げてみたり。
宮沢賢治は地質学をかなり勉強した人だった、という展示があり、私は見入っていました。
化石など、展示の仕方も面白く、4億年前のアンモナイトも触ることができました。楽しかったです。
館内をくまなく見た後、暑かったので外の庭でかき氷を食べました。
「宝石さがし」コーナーでは、水の中からきれいな石を見つけよう!と看板があり、
大人も子どもも夢中になっていました。特に、大人の夢中ぶりは、見ていて微笑ましいものがありました。
みんな、石は好きなのかな?と思ったりしました。
ここでも私は、かき氷を食べながら、
「夫が横に居てずっと平凡な日々を送ったらそれはそれで幸せかもしれないけど、もしもそれが、突然壊れたら?」
「もしも、突然私一人になったら?」「近い将来、一人になってしまったら?」と、
バカみたいにそんなことばかり考えていて、恐怖に駆られていました。
「今日ここで働いている人は・・・ここでなくても、全国の観光地やサービス業・・時給いくらなのかな」
とか、そんなことも考えていました。

ほとんど一日、テレビも見ない、携帯も見ない、ネットもつながらない、8月15日はそんな感じでした。
車の中ではずっと、「FM富士」を聞いていました。
ラジオのパーソナリティーの人は、「8月15日、みなさんお盆をどう過ごしていますか?」というようなことは言っても、
終戦記念日については一度も触れなかったと思います。
(富士宮市内で、「守ろう9条」の辻立ち、『アベ政治を許さない』ミニプレートを民家で見かけた)

あちこちのナンバーの車、楽しそうな親子連れ、良い天気、疲れた様子のお父さん、
大きな牛小屋にたくさん牛がいて、TPPのことが頭に浮かんだり、・・
小雨で霧の草原、高原の涼しい空気、楽しそうなバイクのツーリング集団、売店、桃やもろこしの看板・・・

青木ヶ原樹海の道路を通りました。森が鬱蒼としていました。
その中に入っていきたい衝動にも駆られました。
入ってどうするのでもない、けれど私はそんなことも考えていました。


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今年は、太平洋戦争が終わって(日本は敗戦)70年の節目の年です。
そして、安全保障関連法案の国会での可決を目指そうと、政府や首相が躍起になっています。
これが可決されたら(そもそも違憲なのですが)、二度と、元には戻れない気がしています。

また、心配なことが。選挙の投票率です。
8月上旬に埼玉県知事選がありましたが、投票率は知事選としてはワーストではないが、
26.63%だったそうです。有権者の26%しか、投票に行っていない。
そして、8月2日の仙台市議会議員選挙の投票率が、35.83%だったということなのです。
これは、危機的状況だと思います。
危機的状況、などという他人事みたいな言い方では済まされない、
「いったい、何が起きているのだろう?」、でしょうか。
ただ私は、以前にブログに書いたことがありますが、私は「投票は義務」で行ったので(すでに権利とは思えなくなっている)
この低い投票率というのも分かる気はするのです。

この日(8月15日)、テレビで、神奈川かどこかの海水浴場だったと思います、子どもの母親だという女性に
「安保法案をどう思うか」とインタビューしていました。
「反対です」と言っていました。
おそらく、日本中でも、心の中では安保法案に反対の人は多いと思います。戦争は嫌だという人は多いでしょう。
なのになぜ、選挙となると投票率が低いのだろうか。

今後、憲法改正のための国民投票が実施されるという流れになっていくのではないかと予想しますが、
そのとき、投票率はどうなるのだろう。
あまり、悪い方には考えたくないのですが・・・。



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