こんにちは。更新がしばらく開いてしまいました。
今日は・・思ったことをつらつらと・・（いつもそうですが）
「はすみとしこ」という人が描いたという、下の絵を、私はツイッターで少し前に知りました。
元は、facebookに載せられ、「差別的だ」と批判されたようです。
ここには載せませんが（「はすみとしこ」で画像を検索すると、出てきます）、この絵の元になったという、シリア難民の少女の写真が存在します。少女の写真を撮った写真家も、「はすみとしこ」の絵を批判し、写真家がツイッターで「はすみとしこ絵」批判のメッセージを流すと、それに対し賛意の声が多く寄せられました。
たとえ、「不法移民」だったとしても、です。シリアのあの状況の中から逃れたいと思い、行動に出る人をどうして責めることができるか、です。
私は、この絵は、なんと意地悪で悪意があって、弱者に追討ちをかける表現なのだろうと思いました。
このことで、ある新聞記事を思い出しました。ずっととっておいたものの、そのままでした。
２０１４年９月９日の朝日新聞国際面の、「特派員メモ」という小さな欄です。
この記事から、約半分を転載して紹介します。==================ここから。
２０１４年９月９日付朝日新聞・国際面【特派員メモ】---寛容な街 いつまでも---
友人とセントラルパークを歩いていた時だった。「ナバホー！」声の主は白人少年。私たちを指さし、にやついていた。
突然のことに戸惑うと、別の少年が「やめろ！」と一喝し、にやついていた少年は指さしをやめた。アジア系の私たちを米国先住民ナバホ族とからかったのだろう。嫌な後味が残った。
３年半のＮＹ生活で人種に関する不快な言動を目の当たりにしたのは２度目。前は大リーグ観戦中、日本人選手がアナウンスされると、前席の白人少年が「中国人は嫌い」。父親は「そんなことを言ってはならない」と即座に叱った。
救われるのは、差別的発言をすぐにたしなめる人がいたことだ。・・・
=====================-ここまで。
「やめろ」 「そんなことを言ってはならない」
・・これは、重要なことだと思うのです。
日本の、「はすみとしこ」の（私は「ヘイト画」だと感じるのでそう表現します）ヘイト画に対しても、「削除しろ！」という声が多く上がりました。
（このこと自体はよかったのですが、ヘイト画に"イイね"を押した人のリストを作って、個人情報をネットに流すという方向に行ってしまった人がいました。私は、ただただ、ヘイト画に「ＮＯ！」を突きつけるべきで、それは違うだろうと思いました）
（ここで、私の過去の悲しかったことを少し書きます・・・
２０００年のお正月(１月２日だったと思う)のことです。結婚してまだ３年ということもあり、仲人をつとめてくださったお家に夫婦で新年のあいさつに行きました。といっても私は、その前の前の週(１９９９年のクリスマス)、二回目の流産をしてしまい、気分的には良くありませんでした。しかし、行った方が良いと思ってあいさつに行きました。
お正月のご馳走が出され、親戚の、まだ小さな４人の子どもが走り回り、みんな酔いも回ってきた頃、私たちの子どもの話になりました。ただでさえ、「子どもはまだ？」と聞かれることが多かった当時、私は苦痛でした。
当時６５歳くらいだった仲人のおじさまが私に、当時子どもがいなくて、同時期に流産という悲しいことがあった皇太子ご夫妻を引き合いに出し、私を、下ネタも交えてからかったのです。
そこには、大人が１２，３人いました。仲人のおじさまは酔っていて、私たち夫婦を励ますつもりなのか、上機嫌で話していました。おじさま以外は誰も喋っていませんでした。おじさまの声が響き渡っていました。みんな、下を向いていました。
そこで、もしも誰かが、「お父さん、そういう話はやめなよ」と言ってくれるか、話題を変えるかしてくれれば良かったのですが、そういう人はそこに居る誰一人としていませんでした。二回目の流産から１０日も経っていないこともあり、私はとても傷つきました。「やめろ」と言ってくれる人が、誰でも一人でもいたらよかったのに。
「やめろ」 「そんなことを言ってはならない」
そう言うことは、だから、とても大事だと思うのです。）
「はすみとしこ」がヘイト画の元にしたシリア難民の少女は、あの写真では６歳だそうです。
もしも、あのヘイト画の意味を知れば、とても悲しい思いをしてしまうに違いありません。
今日は・・思ったことをつらつらと・・（いつもそうですが）
「はすみとしこ」という人が描いたという、下の絵を、私はツイッターで少し前に知りました。
元は、facebookに載せられ、「差別的だ」と批判されたようです。
ここには載せませんが（「はすみとしこ」で画像を検索すると、出てきます）、この絵の元になったという、シリア難民の少女の写真が存在します。少女の写真を撮った写真家も、「はすみとしこ」の絵を批判し、写真家がツイッターで「はすみとしこ絵」批判のメッセージを流すと、それに対し賛意の声が多く寄せられました。
たとえ、「不法移民」だったとしても、です。シリアのあの状況の中から逃れたいと思い、行動に出る人をどうして責めることができるか、です。
私は、この絵は、なんと意地悪で悪意があって、弱者に追討ちをかける表現なのだろうと思いました。
このことで、ある新聞記事を思い出しました。ずっととっておいたものの、そのままでした。
２０１４年９月９日の朝日新聞国際面の、「特派員メモ」という小さな欄です。
この記事から、約半分を転載して紹介します。==================ここから。
２０１４年９月９日付朝日新聞・国際面【特派員メモ】---寛容な街 いつまでも---
友人とセントラルパークを歩いていた時だった。「ナバホー！」声の主は白人少年。私たちを指さし、にやついていた。
突然のことに戸惑うと、別の少年が「やめろ！」と一喝し、にやついていた少年は指さしをやめた。アジア系の私たちを米国先住民ナバホ族とからかったのだろう。嫌な後味が残った。
３年半のＮＹ生活で人種に関する不快な言動を目の当たりにしたのは２度目。前は大リーグ観戦中、日本人選手がアナウンスされると、前席の白人少年が「中国人は嫌い」。父親は「そんなことを言ってはならない」と即座に叱った。
救われるのは、差別的発言をすぐにたしなめる人がいたことだ。・・・
=====================-ここまで。
「やめろ」 「そんなことを言ってはならない」
・・これは、重要なことだと思うのです。
日本の、「はすみとしこ」の（私は「ヘイト画」だと感じるのでそう表現します）ヘイト画に対しても、「削除しろ！」という声が多く上がりました。
（このこと自体はよかったのですが、ヘイト画に"イイね"を押した人のリストを作って、個人情報をネットに流すという方向に行ってしまった人がいました。私は、ただただ、ヘイト画に「ＮＯ！」を突きつけるべきで、それは違うだろうと思いました）
（ここで、私の過去の悲しかったことを少し書きます・・・
２０００年のお正月(１月２日だったと思う)のことです。結婚してまだ３年ということもあり、仲人をつとめてくださったお家に夫婦で新年のあいさつに行きました。といっても私は、その前の前の週(１９９９年のクリスマス)、二回目の流産をしてしまい、気分的には良くありませんでした。しかし、行った方が良いと思ってあいさつに行きました。
お正月のご馳走が出され、親戚の、まだ小さな４人の子どもが走り回り、みんな酔いも回ってきた頃、私たちの子どもの話になりました。ただでさえ、「子どもはまだ？」と聞かれることが多かった当時、私は苦痛でした。
当時６５歳くらいだった仲人のおじさまが私に、当時子どもがいなくて、同時期に流産という悲しいことがあった皇太子ご夫妻を引き合いに出し、私を、下ネタも交えてからかったのです。
そこには、大人が１２，３人いました。仲人のおじさまは酔っていて、私たち夫婦を励ますつもりなのか、上機嫌で話していました。おじさま以外は誰も喋っていませんでした。おじさまの声が響き渡っていました。みんな、下を向いていました。
そこで、もしも誰かが、「お父さん、そういう話はやめなよ」と言ってくれるか、話題を変えるかしてくれれば良かったのですが、そういう人はそこに居る誰一人としていませんでした。二回目の流産から１０日も経っていないこともあり、私はとても傷つきました。「やめろ」と言ってくれる人が、誰でも一人でもいたらよかったのに。
「やめろ」 「そんなことを言ってはならない」
そう言うことは、だから、とても大事だと思うのです。）
「はすみとしこ」がヘイト画の元にしたシリア難民の少女は、あの写真では６歳だそうです。
もしも、あのヘイト画の意味を知れば、とても悲しい思いをしてしまうに違いありません。
