2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 尾木直樹著 『教師格差』(角川oneテーマ21)

2012-04-12 00:36:23 | 読書
本書の著者は、尾木ママこと尾木直樹さん。本書の副題(ダメ教師はなぜ増えるか)のとおり、教師に焦点が当てられている。様々な問題(例えば、団塊世代の定年退職に伴う大量採用により採用倍率の大幅な低下)により、「教師力の低下」にストップをかけないと、「教員の質はガタ落ちになるばかり」なのは当然の結果となる。従って、「教育再生」ではなく、「教師再生」の方法を探るのが「緊急課題」となっていると、尾木さんは言う(70ページ)。
その方法として、「あらゆる教育実践の領域に子どもたちを直接参加させる」、「児童・生徒に対しては、「指導」と共に「共感」の視点も大切」にすること、そして「職員室の同僚性を大切に育んでいくこと」の三点があげられている(181から183ページ)。確かにこの三点を実施出来れば、教育環境は大幅に改善するに違いない。だから、どのようにすれば実施出来る方向へ持っていけるかを検討する必要がある。
本書は2007年6月初版だが、事態は改善していないと思われる。
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