今朝は雪が降って、たくさんの交通機関の運行に支障があった。
今は雪は落ちついている。 . . . 本文を読む
書き上げるまで3年の月日を費やしたのが本書である。本書のテーマの重さを考えれば、当然だろう。
森さんは、死刑廃止の立場に立っているが、「僕はこの取材を通して、自分が(死刑存置派に)転向してもかまわないと本気で思っていた」(310ページ)と告白している。
また、死刑を支持する多くの日本人は死刑囚が処刑の前に思うこと、その家族などについて知らないし、考えてもいないとも、森さんはいう(311ページ)。
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本書は、ジャンル分けをするなら、推理小説に該当するだろう。
上巻のあらすじは、主人公麻田が失踪し、出てきたものの、失踪していた12年間の記憶が全くない状態だった。
しかし、周りの人の協力により、元の生活に戻っていく。
その過程で、ひとつの冤罪事件の再審運動に協力し、見事に再審決定及び無罪を勝ち取ったところで、上巻は終わる。
大西さんの作品は、細部までかなり凝っているうえに、様々な教養が展開されるの . . . 本文を読む
本書は、PR誌である『scripta』での3年半分の連載と、最終章の16章の書き下ろしから構成されている。
「あとがき」で、本書には「多くの男女が目をそむけていたいことがら」が書かれているから、「多くの読者にとって」(特に男性読者にとって)「不愉快な読書経験をもたらすだろう」と、上野さんはいう(283ページ)。
著者も不快な作業であった本書の連載の記述をなした理由は、「目をそむけてはならない現実 . . . 本文を読む
本書は、日本原子力研究所の動力炉を具体例としての原発の案内(第一章)、放射能一般(第二章)、動力炉を具体例とした原子炉廃炉工事(第三章及び第四章)、廃炉費用等(第五章)、世界の廃炉工事(第六章)が収められています。
本書は、恐らく脱原発派からは突っ込みどころ満載ではないだろうか。たとえば、原子炉の寿命について、本書内では「ややこしい問題」があるので、「米国原子力安全委員会が運転許可した期間」である . . . 本文を読む
アスベストは、中皮腫というガンを、平均潜伏期間40年もののちに発症させ、発症すると短期間に死に追いやるという恐ろしい細かな繊維のような鉱物である。
本書は、アスベストが使用されてきた経緯と規制の現状、2005年に大きな問題となった兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場周辺の住民がアスベストによる健康被害を受けていたとが明らかになった事件、アスベスト被害者にとって必要な情報を厚生労働省が隠していた事実、アス . . . 本文を読む
本書は、「フォーラムin札幌時計台」第2シリーズ講演に、対談及び書き下ろしが加えられて収められています。
金子勝慶応大学教授、片山善博元総務大臣、高橋信彰立命館大学教授、上野千鶴子東京大学教授及び柄谷行人(哲学者)さんが登場しています。なお、各講演は、2008年3月から5月にかけて行われた。 . . . 本文を読む