2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 浜田寿美男著『障害と子どもたちに生きるかたち』(岩波現代文庫)

2010-12-07 23:13:23 | 読書
著者は「障害」をあるひとつの「文化」として考え直すことに期待している。 「それぞれがその生きる条件に応じて生きるかたち、つまり文化をもつ。その異なる文化をもつものどうしが一つの場で出会い、互いの差異を認めながら、それぞれの異文化を突き合わせる」(37頁)ことが出来れば、新しい「小さな文化」を生み出すことが出来るだろう。 しかし、この前提条件として、全ての異文化が平等であるということを欠くことはで . . . 本文を読む

読書 岩波新書編集部編『日本の近現代史をどう見るか』(岩波新書)

2010-12-07 18:00:44 | 読書
本書は、シリーズ日本近現代史の10冊目。 9冊の著者がそれぞれの時代の理解する上で重要な問い(各章が問いの形になっている。)とその回答がなされている。 また、巻末にシリーズ全10巻の目次が記載されている。 本シリーズを読むのであれば、本書から読むのが適切だと思われる。なぜなら、他の時代とのつながりを意識できるからである。 「歴史学は、問いかけと回答をともに提示するもの」(236頁)ということで、本 . . . 本文を読む

日本人の歴史か、日本国の歴史か

2010-12-07 07:27:48 | 社会(政治経済等)
岩波新書の日本近現代史シリーズを通読して、ふと思ったことは、一般的に日本史と言ったとき、それが日本人の歴史なのか、日本国の歴史なのか、その両方なのかがよくわからない。その両方だと推測できるが、今までは国の方の比重が大きかったように思われる。今後、人々の生活にも目を配った歴史研究が盛んになることを期待したい . . . 本文を読む