2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 浜田寿美男著『障害と子どもたちに生きるかたち』(岩波現代文庫)

2010-12-07 23:13:23 | 読書

著者は「障害」をあるひとつの「文化」として考え直すことに期待している。
「それぞれがその生きる条件に応じて生きるかたち、つまり文化をもつ。その異なる文化をもつものどうしが一つの場で出会い、互いの差異を認めながら、それぞれの異文化を突き合わせる」(37頁)ことが出来れば、新しい「小さな文化」を生み出すことが出来るだろう。

しかし、この前提条件として、全ての異文化が平等であるということを欠くことはできない。そうでなければ、影響力の強いある文化が弱い文化を吸収・同化しまう。したがって、まずは「障害者」と「健常者」との平等化をすすめる必要がある。

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