(伊豆ベロドローム)
トラックレースの世界選手権が終わりました。
日本は男子ケイリンで昨年に引き続き2位銀メダルを獲得しました。
新聞の朝刊は写真はありませんが新田 祐大選手のメダル獲得が報道されていました。
そして、女子オムニアムでは梶原 悠未選手が惜しくも4位、もう少しの所で銅メダルでしたが、日本の女子ではこれまでの最上位の成績でした。
朝刊の記事は写真入りでした。
また、男子オムニアムで橋本 英也選手の7位はごく小さく紹介されていただけです。
(伊豆ベロドローム玄関)
2010年のロードレース世界選手権で新城 幸也選手が9位に入った時には、写真入りでかなり大きな記事が掲載されていたことを今でも覚えていますが、日本のスポーツ記者はよくわかっているなと思ったものです。
今回の新聞報道の真意は「ケイリンでは昨年銀メダルを獲得したので、やはり今年は金でしょう。まして、ケイリンは日本発祥の種目でしょ、頑張ってよ!」と激励の意味も込められているのだと理解しています。
そして梶原選手については「日本の女子が長距離種目でよく頑張ったよね。オリンピック期待しているよ」ということでしょうか。
また、2010年ロード世界戦の新城選手の9位という成績は自転車競技のことが分かる人であればいかに凄いことか理解できると思います。
自転車がメジャースポーツでない日本でもスポーツ記者はきちんと理解して、評価しているということであり大変公正で、適切な報道をしていると今回の世界戦の記事と併せて感心しています。
(伊豆ベロドロームに展示されている2011年ケイリン世界チャンピオン、シェーンパーキンス選手のマイヨ・アルカンシェル)
今日本の自転車界に必要なのはマイヨ・アルカンシェルであり、金メダルではないでしょうか。
今回の世界選手権では、他にも期待がかかっていた男子オムニアムの橋本選手は非常にまずいレース展開だったようで不完全燃焼。
私が何とかなるかなと思っていたチームスプリントも予選落ちであり、短距離、中長距離種目共に今一歩という感想です。
来年の東京オリンピックは日本の自転車競技にとっては正念場です。
トラック短距離:男子ケイリン金、女子ケイリン3位以内、男子チームスプリント3位以内
トラック中長距離:男子オムニアム金(橋本選手の成長を願って)、女子オムニアム金(梶原選手に期待を込めて)
トラック種目メダル3~5個ぐらいは目標にしていただきたいと願うところです。
ロードレースは?
正直厳しい!というのが率直な気持ちですが、新城選手、別府選手以外の若い力も育っています。
ロードではとにかく3枠ぐらい取れるように世界ランキングを上げるところから頑張っていただきたいと願うところです。
そこから日本のロードレースの発展の第一歩がはじまるのではないかと思うところです。