軽井沢バイシクルライフ

10年以上のブランクの後現役復帰した中年サイクリストの活動と昔話

なぜロードバイクブームなのか? ~2018年の最後に~

2018-12-30 21:33:02 | 日記

(2017年5月エロイカジャパンのビンテージバイクコンテスト)
私が自転車を始めた1970年代のスポーツサイクルの分類は以下のようなものでした。
☆ツーリング派の乗る自転車(もちろんフレームはスチールです)
・ランドナー(26インチの太いクリンチャータイヤ、泥除け、フロントキャリア、ライト装備)
・キャンピング(ランドナーよりもさらに重装備ができるようにリアにもキャリアがあり、ワイドレシオ:後ろは5段変速なのでフロントはトリプルギア)
・スポルティフ(27インチ細身のクリンチャータイヤだが泥除けあり、フロントにキャリアあり、ライト装備)
☆競技選手と走り屋さんの乗る自転車
・ロードレーサー(27インチチューブラータイヤ、シフトレバーはダウンチューブ、ギアはクロスレシオ、後ろは5~6段)
・トラックレーサー(今もそうですが、競輪選手は固定ギアでロード練習します。競輪の選手でなくともトラック競技をしていても私の場合、なかなか競技場を走れない環境だったので、公道で乗っていましたが、もちろんブレーキはつけていました。なお今のようなしゃれた街乗りピストはありません)

(2017年5月エロイカジャパンのビンテージバイクコンテスト)
ツーリング車もレーサーもビンディングペダルはないのでトウクリップ&ストラップでの固定です。
☆オフロード車
・マウンテンバイク:まだ存在しませんでした。
・シクロクロスバイク:市販車はありません。日本で取り組んでいる人はほとんどいなかったのでは?
ツーリング派の人たちがランドナーで未舗装路や山道を走っていた程度でした。

(2017年エロイカジャパン)
実に状態の良いミヤタのロードレーサーがあり感激しました!

(2017年5月エロイカジャパンのビンテージバイクコンテスト)
その後マウンテンバイクが世に出て、ブームになりました。今ももちろんマウンテンバイク派の方もおられますが、いつも間にかロードバイクに圧倒的人気が集まるようになり、ランドナーなどトラディショナルなツーリング車に乗るのは一部の通の方に限られてしまいました。
驚きもありますが、ロードバイク、ロードレーサーの魅力が分かれば当然かもしれません。
荷物は小型のサドルバッグやハンドルやフレームバッグになどわずかしか搭載できません。後はザックで背負うしかないですが、その代わり無駄な物は何一つない!
その軽さ、走ることだけに特化した機能性、機能美etc魅力は尽きません。
しかし、かつては選手と一部の走り屋さんだけの特殊な自転車でした。
その大きな理由はタイヤがチューブラーであること、接着剤でリムに張り付ける面倒で極めて特殊な代物だったからではないでしょうか?
しかし、いつしか普通のママチャリと構造的には同じロードバイク用クリンチャータイヤの性能が向上して、主流になったことが大きな要因ではないかと思います。
最悪パンクして自分で修理が出来なくとも、街中なら近くの自転車屋さんで修理可能です。リムセメントの管理も不要です。
そして、親しんでいくうちに興味を持ってチューブラータイヤを使ってみるというのが最近の傾向だと思います。
まとめると、ロードバイクブームの要因として考えられることは次のようなことでしょうか?
・タイヤが普通の構造の物になった。
・軽さと機能性(アルミやカーボンフレームの普及、変速システムの進化等)
・自転車はもちろんウェア類、ヘルメット等の衣類・用具も進化、ファッション性も高まったこと。
・台湾のメーカーを中心に比較的安価なエントリーモデルが販売されるようになった。あるいはかつては高級だったイタリアンブランドも台湾でフレーム製造するようになって比較的安価で購入できるようになった。(高いものは目が飛び出るほど高いですが)付随することとしてはパーツでは、シマノでもデュラエースのような高級品だけでなく上級から中級、エントリーモデルと幅広いラインナップがそろえられたこと。
・海外ロードレースの人気の高まりの影響。
・交通手段だけでなくスポーツの道具としてロードバイクは魅力的であり、走ることの楽しさを味わうには最適であることが知られるようになったから。
タイヤがクリンチャーに変わったことは、ロードバイク人気の大きな要素だと分析していますが、やはりスポーツの道具としての魅力が世の中に知られるようになったことが一番かもしれないですね。
2018年も暮れようとしています。
どうか皆さんも良いお年をお迎えください




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自転車ロードレースの人気拡大の要因について考察してみました

2018-12-23 12:06:09 | 日記

あまり良い写真がありませんが昨年9月に群馬県前橋市で行われた。前橋クリテリウムの様子です。
以前の記事でも述べさせていただきましたが、かつては国内のロードレース開催は極端に少なかったです。
国体や高校総体という名前を使わないと開催が困難でした。
私が自転車を始めた1970年代の日本では、自転車競技はとんでもないマイナースポーツでした。

県庁近くの市街地で開催できるようになったというのは隔世の感があります。
以前の記事では、ヨーロッパ圏外や東欧の選手の活躍がロードレースの人気を拡大した一因と分析しましたが、日本に大きな影響を与えたのは次の要因でが考えられるでしょうか。
・80年代からNHKでツール・ド・フランスのダイジェスト番組が放送される。その後もフジテレビでダイジェスト番組が放送され一般に認知され始めた。
・ネット等で海外のロードレース情報が得られやすくなった。
・Jスポーツでの各種ロードレースの放送。
・マウンテンバイクブームがふた昔ぐらい前にあったが、ロードバイクにブームが移ったこと。
・新城、別府と日本人のワールドツアーライダーが現れたこと。
等色々とあると思いますがやはり世界のグローバル化が大きく影響しているのでしょうか。

(前橋クリテリウムスタート・ゴール)
世界的規模な人気の拡大には次のような要素もあるのかなと考えています。
・IOC(国際オリンピック委員会)がプロ選手がオリンピックに参加できるようにオープン化の改革したこと。
・UCIもプロ・アマチュアの垣根をなくしてオーブン化したこと。(サッカーと同じになりました)
・レースの格付け、チームの格付け等あいまいだった部分をはっきりさせた。(レース主催者との軋轢もあったが方向性は正しいと思います)
ちなみに昔はUCIの加盟団体として国際アマチュア自転車競技連盟と国際プロフェッショナル自転車競技連盟があり、世界選手権の種目もプロとアマで分けていました。現在のような年齢別ではないのです。
何でそんなことが行われていたのか?
昔強硬なアマチュア論者がIOCの会長さんでして、プロとアマを完全に分離しないと自転車競技をオリンピック競技から除外すると圧力をかけられたからだそうです。
もはやそのような思想は、完全に過去のものになりました。
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自転車競技の根幹を揺るがす問題 ドーピングについて

2018-12-21 21:58:02 | 日記

(2017さいたまクリテリウムのフルーム選手)
昨年のブエルタ・イスパーニャ(スペイン一周)で総合優勝のクリストファー・フルーム選手(チームスカイ・イギリス)のサルブタモール(喘息薬)の基準値超過使用がド-ピング検査で発覚しましたが、それに対するUCI(国際自転車競技連合)の沙汰がなかなか出ないでいました。
そしてようやく5月のジロ・デ・イタリア(イタリア一周)の開幕直前でお構いなしの裁定が出ました。
慎重なのは良いが遅すぎでは?

(2017さいたまクリテリウムスタート前)
そして、今日の自転車サイトでは今年のツアー・オブ・ジャパンに出場した日本人選手が喘息薬の使用により6ヵ月の出場禁止という、日本アンチ・ドーピング規律パネルの決定があったとのニュースが流れました。
どうしてフルームはお構いなしで、こちらは6ヶ月出場停止なの?しかも当該選手はチームを解雇されたとのこと…
疑問に思う方もおられると思います。
私見を述べさせていただきます。
・フルーム選手は事前に医師の指示で喘息薬が処方され、使用することを申告していたが、たまたま基準値を超過してしまった。
・ツアー・オブ・ジャパンのケースでは事前の申告を怠っていたため、意図的なドーピングではなかったとしても、ドーピングに対する意識が低い、甘いので今後のためにも厳罰に処する必要があった。
こんなところなのでしょうか?

(2017さいたまクリテリウム)
大げさに言えば、日本でも多くの観客が集まり人気スポーツにのし上がろうとする、ロードレースを中心とした自転車競技の根幹を揺るがす問題がドーピングなのではないでしょうか?
何しろ自転車競技では過去幾多のドーピング陽性事例が問題となっており、しかもスポーツ界では過去最悪ともいえる、アームストロング事件が有名になっておりますから、どうしても世間の目を引きやすくなってしまいます。
ちなみにもう一つベルギーのトラックレース(6日間レース)に出たロード選手が点鼻薬を使用してドーピング陽性というニュースも今日の自転車サイトに出ていました。
鼻炎持ちで点鼻薬を使用する私もドーピング黒判定です!
しかし、点鼻薬については申告しておけばOKとの記述がありました。
事前申告についても分かりやすく選手やコーチに周知することも大切なのではと思うところです。
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私の世代の大選手は?そして自転車ロードレースの過去と現在

2018-12-19 21:40:16 | 日記

さいたまスーパーアリーナ内でのさいたまクリテリウムのチームスカイのプレゼンテーションです。
フルームがマイヨジョーヌを着ています。
隣りは確かゲラント・トーマスだと思います。
私は現在50歳台、自転車を始めた高校生の頃はJスポーツでのロードレース中継などはありません。
サイクルスポーツなどの雑誌でしかロードレースの情報は入ってこない時代でした。

(2018さいたまクリテリウム)
ではその頃の大選手は?
70年代
・エディ・メルクス(ベルギー)が現役最後の年だったと思います。
・ライバルだったフェリス・ジモンディ(イタリア)も現役でした。
80年代
・ベルナール・イノー(フランス)
・フランチェスコ・モゼール(イタリア)
・グレッグ・レモン(アメリカ)
・ミゲール・インデュライン(スペイン)
などの選手が挙げられるでしょうか。
注目はレモン(アメリカ)や山岳王ルイス・ヘレラ(コロンビア)等ヨーロッパ以外の選手の活躍が始まったことです。
また、東西冷戦が崩れると、今まで西ヨーロッパのプロのロードレースに参加してこなかった旧ソ連他、東側の有力選手が大挙参加してきました。
東西冷戦が今も続いていたらペテル・サガン(スロバキア)やミカル・クフィアトコフスキー(ポーランド)の活躍は見られなかったということです。
このような活躍する選手の国籍、地域の広がりが現在の人気につながっていると考えています。
かつてのロードレース人気は、あくまでフランス、イタリア、ベルギー、オランダ、スペインといった西ヨーロッパの限らた地域が中心でありました。
今日では世界的に人気が広がっていき、日本においてもさいたまや宇都宮で多くの観客を集めてレースが開催されて、地域振興にも一役買っていることは喜ばしい限りです!
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昔の自転車・今の自転車

2018-12-16 16:49:36 | 日記

昨年の5月ですが、山梨県河口湖町で開催されたエロイカジャパンというイベントに参加しました。
昔の自転車で走るイベントです。
イタリア大使の方も参加され、また大使以外にも外国からの参加者がおられました。
今年は、軽井沢に近くなって群馬県草津町で開催されましたが、同じ月に開催のグランフォンド軽井沢に出たのでエロイカのエントリーは止めました。

前日はクラシック自転車のコンテストがありまして、かなりの年代物もありました。

私のミヤタのロードなんかはまだ新しいうちに入るのかもしれません。

昔ももちろんパーツはオールカンパニョーロのコルナゴ、デ・ローザ等イタリアの高級車は高かった。
しかし、どんなに高くてもせいぜい50万円台で、100万超はなかったと思います。
カーボンなどの素材を多用するようになったことが原因だと思いますが、メカの進歩も当時から比較すると大変なものです。
最近の自転車の進化は凄いとしか言いようがありませんが、ある程度の物を購入しようとすると高すぎて手が出ません。

私のミヤタはフレーム単体で購入して、パーツは色々と買い集めて作ったものです、デュラエース、今はもう無いサンツアーシュパーブなど当時の上級グレードパーツを使っても多分20万円は超えなかったのではと思います。
チューブラータイヤも昔の物はパンクしやすかった。しかし練習用の物なら1本2,000円程度で購入できました。
ウェア類なども昔以上に高くなっていると感じています。
もちろん普及版のロードバイクはそれなりの価格で入手できますが、あまりにパーツのグレードが低いと結局後で買い替えることが必然になるので無駄になってしまいます。
私も現在乗っているロードバイクは、エントリー版の少し上ぐらいの物です。
パーツはシマノティアグラですから10段変速ですが、普通に乗るには十分です。
しかし、それ以上グレードを落とすのは嫌でした。正解だったと思います。
知りあいの方から、旧型のアルティグラのホイール(10速対応)を譲っていただいたので、ホイールはこれでグレードアップできます。
サドルも変えましたのでもうこれで十分かなと思います。
高すぎる自転車もどうかと思いますが、安ければよいというものでもありません。
品物を見定める力が大切だと思いました。



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