やはり美しい『線』を求めたいですね。
美しい『線』って、どのような『線』?
一言で言えばそれは生命力ある『線』
いけてる人の魅力って、やっぱり生き生きしている所ですよね。
元気で明るくて、とか
ガッチリとしていて、とか
艶っぽくて、とか
そんな線が『生命力ある線』だと思います。
そのポイントは、『空間の筆意』にあると思います。
行書や草書では意識する『空間の筆意』も、楷書になると途端に筆を止めてしまう方が多いのです。
それは、形にこだわる臨書第一形態の『形臨』の初期段階で止まっている状態です。
お手本を下に敷いてその上に紙を置き、上からなぞる『臨摹』と言う練習方法がありますが、お手本を左側に置き、それを見ながらそっくりに形を真似て書く『形臨』も初期段階では『臨摹』と大して変わりは無いのです。
お手本に込められた、書き手の生命力を感じることができれば、そこに共感や闘争心も生まれてこようってもんです。
魂レベルで対峙することが、臨書する前に必要な鑑賞のポイントでもあり、私はそれを書画や絵画、彫刻などの芸術作品の鑑賞のポイントにもしていますし、普段目にする物や景色にも喜怒哀楽を感じては創作エネルギーに変換しようともしています。
強欲なんですねぇ〰(^○^)
話は少しそれてしまいましたが、楷書であっても『空間の筆意』を意識して書くことで、『生命力ある線』にすることができる。
そして、それをしなければ臨書第二形態『意臨』に進むことなど到底できようが無い、と言うことです。