ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

一風変わったテーマ

2020-02-07 06:22:02 | 自分史
 先日、AAのミーティングで出たテーマは “経済的不安”。一風変わったテーマでしたが、誰にでもあるのが当たり前過ぎて、却って話しにくいテーマでは(?)とも思いました。

 ミーティングの常連は50~60代の人が多く、中には生活保護を受けている人も少なくないのです。働く意欲を持っていても職に就けない人、アルコールの後遺症で健康を害し職に就けない人、色々います。

 案の定、参加者から色々苦労話が出ましたが、ここでは私事に限ってお話することにします。

 “経済的不安” とはズバリお金の問題です。その典型が、昨年6月に出た「夫婦の老後資金に2000万円が必要」とした年金問題ではないでしょうか。

 高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の二人世帯)の毎月の収入は約20万9000円で、支出は約26万4000円なので、収支は約5万5000円の赤字。年間だと約65万円の不足となる。残りの人生が20~30年だとすると不足額の総額は単純計算で1300万円~2000万円になるというのがその根拠です。
(総務省の「家計調査」データから試算による)

 私は今、すべて年金で生活を賄っています。毎月の収入はほぼ上記の金額だけ。支出の固定費(税金、健康・介護保険料、電気・ガス・水道料、管理費)は月々およそ10万円弱です。

 月によっては2~3万円ほどの赤字もありますが、月々を均してみると収支はほぼトントン。年間の赤字を合算しても精々5~10万円の範囲でしょうか、当然、それは貯金を取り崩すことになります。

 アルコール専門クリニックに毎日通院していた頃は、さすがに医療費がかさんで赤字巾も大きかったのですが、身体的・精神的に安定するにつれ2ヵ月に1回の通院で済むようになりました。

 その分余計な出費を抑えることでき、身の丈に合った支出を心懸け、・・・つまり、シブチン生活(粗食)に慣れて上記の収支でボチボチやっていけるようになったわけです。

 ところで、ミーティングの場で私が思い出していたのは30代半ばまでのこと。

 入社以来配属されていた臨床開発は、社内ではエリートと見做されていました。そんな部署で何の実績も残せていなかったので、いつも他部署へ転勤させられるのではという不安に怯えて汲々としていました。

 身近にいた先輩社員が、一方ではプロジェクトに失敗して営業に左遷させられていましたし、他方では見事に成功してトントン拍子に昇進していました。そんな姿が不安と焦りに拍車をかけました。営業職などへの転勤は、用ナシの左遷先と思い込んでいたのです。

 そんな精神状態でしたから、もし転勤ともなれば即退職、退職となれば即 “経済的不安”に陥る、こんな短絡的考えで頭が一杯でした。

 転勤即、退職というところが青臭いところです。そんな狭い了見が、つい酒に向かわせたのだと思います。

 仕事が順調に進み始めてもこの飲酒習慣は止みませんでした。たまにする晩酌のつもりが習慣飲酒になり、悪循環からそのまま精神依存ひいては身体依存へと落ちるところまで転げ落ちたのです。

 今振り返ってみると、慣れ親しんだ生活(の安定)が損なわれるかもしれない、そんな取り越し苦労が不安の原因だったと考えています。アルコールで体調が悪くなると生活リズムが乱れて精神状態も悪くなり、それが一層、取り越し苦労を繰り返えさせていたようです。

 何を言いたかったかわからなくなりました。要はこういうことです。

 “経済的不安” は取り越し苦労の場合が多く、誰もが免れないもの。たとえ大富豪でも相続先や投資先には何がしかの不安を持っているはずです。

 人は人、自分は自分と割り切ることが肝腎。何よりも健康に気をつけ、身の丈に合った生活を心懸ければいいだけの話です。

 その際、最も大事なのは規則正しい生活リズムと軽い運動(歩き)。これらは体調を整え元気にさせてくれます。

 元気であれば余計な取り越し苦労もしなくて済むはず。まぁ、これが結論でしょうか。



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