ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

優先順位がわからないときは?

2018-08-31 06:12:00 | 病状
 退職して会社を去ってからもう6年以上も経つのに、今でもたまに見る妙な夢があります。退職の期日が迫っているのに、なかなか出張旅費の精算ができないでいるという夢です。

 なぜか未処理の領収書が手元にあり、それを精算するにはどうしても手書きの旅費精算書を作成しなければならない、というのが夢の場面です。

 頭ではその書類作成が最優先とわかっていながら、別のことにグズグズかまけてばかりで、なかなか手を付けることができないでいます。私自身、なぜそうなっているのかわからずに、唯々ジリジリしているばかりなのです。まさか、インターネットのサイトを覗くのに忙しかったわけでも・・・。まぁざっと、こんなたわいのない夢です。

 退職直前の出張など実際はありませんでしたし、旅費精算書の手書きも遠い昔のことです。現金がらみの現金な(?)話ではあるものの、いまだにこの夢が何を意味しているのかわかっていません。

 夢の中では、会社の業務上のことだったので優先すべき課題は何かを理解できていたのですが、これが退職後の普段の日常生活でならどうでしょう?

 特に出かける用事もなく、かといって別にやるべき家事があるわけでもない、何をやったらいいのか見当もつかずにジリジリ・グズグズ・モヤモヤしているときのことです。そんなときは往々にして優先順位を付けることもすっかり頭から飛んでいるのが普通だと思います。

 実はこれが、アル症者の最大の苦手 “空白の時間” なのです。定年退職後のサラリーマンが陥る第二の人生最大の難関でもあります。優先順位をつけるべき具体的な何かがあればいいのですが、それがたとえあったとしても大抵漠然としていて、一向に埒が開かない心境に陥るのが共通しています。

 そんなとき、最優先でお勧めするのが先ず家を出て、身体を動かして何かをしてみることです。私が通っているアル症の専門クリニックでは、教育プログラム以外にヨガ教室、エアロビクス(?)教室、絵画・絵はがき手紙(?)教室、茶道教室などがあります。これらに共通しているのはいずれも “身体を動かす” ことです。

 結局、私はそれらの教室のどれにも参加しなかったのですが、その代わりに見つけたのが “ゴミ拾い” でした。そのキッカケは、通院のため駅まで片道30分の距離を毎日往復歩いたことと、専門クリニックの周辺を小一時間散歩するようになったこと、つまり軽く身体を動かすことが日課となったことでした。

 身体を動かすことが、始めてみて苦にならず、感覚的に続けられそうと思えたらシメタものです。何とか継続しているうちに没頭できるようになり、様々な “気づき” が得られるようにも必ずなれます。もし、どうしても馴染めないようだったら、止めて他の何かを始めてみればよいだけの話です。

 今では、家にいて “空白の時間” の兆しがしたら即、外に出て“ゴミ拾い” を始めることにしています。5分もすれば没頭でき、まとまらなかった考えも無心となってまとまります。そのうえ優先順位も付けられるようになるから不思議です。

「元気ですねぇ!?」 “ゴミ拾い” 中、道でよくこう声を掛けられるのですが、「なぁに、空元気ですよ!」と応えることにしています。照れ隠し半分、本音半分というところでしょうか!?



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因果は巡る?

2018-08-28 06:11:19 | 雑感
 その日の午後、三宮であったミーティングからの帰り道のことです。駅から家までのお決まりコースの途中、ゴミ拾いを兼ねて小さなリンゴ園とその先にある緑地の東屋に立ち寄ることにしています。

 リンゴ園は、阪神大震災からの復興を祈念して、市有地にリンゴの木を植樹したものです。今ではそれなりに成長して立派に実を付けるようになりました。実が収穫できたら老人会などに配っているようです。一度、落ちていた実を一口食べてみたのですが、小ぶりながら美味しいリンゴの味がしました。

 ところがいつの頃からか、この味を占めてしまったのがカラスのようです。

 リンゴの実は、小さい内にボランティアの手で丁寧に袋掛けされます。果実が大きくなるにつれ袋も膨らんできます。そこそこ袋が膨らんだ途端、袋ごと喰い散らかされて、せっかくの実が収穫前にダメにされてしまうのです。

 袋の破れ具合や突っつかれた実の痕などから、犯人はカラス以外にあり得ません。実の小さいうちは見向きもしないのに、熟した頃合いがわかるとは流石にカラスです。

 私は、見るに見かねてこの惨状を市役所に知らせました。それを受けて市は業者に委嘱し、リンゴ園の人の通る側にだけ、上からも横からも釣り糸のような極細の線を張り巡らしました。そして防犯カメラを設置し、アクリル製の板に「リンゴ養生のため立ち入らないで・・・」という掲示も貼り付けたのです。

 けれど、これはどう見ても人の侵入を阻むための仕掛としか見えません。悪賢いカラス対策としては隙だらけで、どうせやるならリンゴ園全体をネットで覆うぐらいの処置をすべきなのです。予算の関係なのでしょうか、私には疑問だらけのザル対策としか思えませんでした。

 そんな曰く付きのリンゴ園ですが、その日もそばを通りかかると、私より相当年輩の杖をついた男性がアクリル製の掲示板をじっと見入っていました。

 これを見て、つい私の方から声をかけてしまいました。
「ここはカラスの悪戯がひどく、リンゴが全滅しそうなんです。そのための養生らしいですよ!」
その老人は怪訝な顔をし、いかにも怪しげな人物を見るかのように私の顔をシゲシゲ見ながら杖をつきつき無言で去って行きました。

 午前中は、病院で見知らぬ老婦人に褒めまくられて私の方が不審を抱き、午後は私の方から声をかけたばかりに見知らぬ老人から不審がられる始末。まさに因果は巡るで、こんな皮肉な目に遭う日ってあるのですネ?

 場を和ますには率先して気楽に声をかけるのが一番、いつもそう心懸けている私ですが、うまくいかないときもあるのです。「(こんなときもあるさ)」と、複雑な気分になりそうなのを宥める〆となりました。



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酒乱も、やはり遺伝?

2018-08-24 06:51:49 | 病状
 はるか以前、酒の飲めない人 “下戸” は遺伝による体質のせい、と記事にしたことがあります(『あなたは “脳組”? それとも “肝組”?(上)』2015.12.18投稿)。今回は、“酒乱” について述べていた記事『原因は遺伝子? 酒乱になる人とならない人、何が違う』(日経Gooday 2018年7月3日付)を、かいつまんでご紹介します。

 酒の席で最も嫌われるのは “酒乱” ですが、どうやらこの “酒乱” も親から受け継いだ体質が大きく左右しているようなのです。言い換えれば遺伝的要素が強いという意味です。

 改めてここで、アルコール代謝についてお復習いしておきます。アルコールは、主に肝臓で二段階の代謝を経て無害な酢酸に変わります。そして、最終的には二酸化炭素と水になって体外に排泄されます。

 最初の段階ではアルコール脱水素酵素(ADH)の働きで猛毒のアセトアルデヒドに変わり、次の段階ではアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きで猛毒のアセトアルデヒドが無害な酢酸に変わります。これがアルコールの主要な代謝経路です。

 ここから本題に戻ります。この代謝経路に関わる2種類の酵素(ADH とALDH )には、それぞれ代謝速度の違う二つのサブタイプが知られていて、それぞれ遺伝子型が少し違います。この遺伝子型が、酒を飲んだときの体質、“酒乱” や “下戸” を決めているのだそうです。

 そのサブタイプを規定している遺伝子型はそれぞれ、ADHではADH1B*1とADH1B*2の二つ、もう一方のALDHではALDH2*1とALDH2*2の二つです。どちらの酵素についても、~*1と表示されている遺伝子型の方が代謝速度の速い活性タイプを表し、~*2と表示されている遺伝子型の方が代謝速度の遅い不活性タイプです。

 私たちの遺伝子は、両親から片方ずつ遺伝子型を受け継いで、両方合わせて1対の遺伝子として機能しています。ADHとALDHのそれぞれについても、代謝速度の速い活性タイプか代謝速度の遅い不活性タイプか、そのどちらかの遺伝子型を親から片方ずつ受け継いでいます。

 ですから私たちは、これらの遺伝子型の3通りの組み合わせ、~*1×~*1、~*1×~*2、~*2×~*2の内のいずれかを持っていることになります。まさしくメンデルの法則通りにです。

 代謝速度の遅い不活性タイプの遺伝子型を持っているヒトはアルコール代謝が遅く、それがADHの遺伝子なら “酒乱” の気があるということになり、ALDHの遺伝子なら(飲むと直ぐ赤くなったり気分が悪くなる)“下戸” の体質ということなのだそうです。
 以上をまとめたのが下の図です。





                    (日経Gooday 2018年7月3日付 から引用)

 “酒乱” になるのは血中アルコール濃度が0.2%を超えることが条件だそうです。その血中アルコール濃度の目安ですが、ひどく酔った状態の酩酊期なら0.15%~、正体をなくすほどひどく酒に酔った状態の泥酔期なら0.30%~、昏睡期なら0.40%~だそうです。これで大体どの程度なのか見当がつくと思います。

 酒の席で人がどの程度酔っているかは、飲むピッチの速さと “目が据わっている” か否かでわかるものです。特に問題となるのが “目が据わっている” 場合です。この状態は、後に記憶が残らない “ブラックアウト” になっていることを意味し、道理も理屈も通用しません。こんな人がいたら即、側を離れた方が身のためです。

 たとえ酒の席で暴れることがなくとも、酒を飲んだら “目が据わる” 人が直系の親族兄弟にいたら要注意です。あなた自身にも “酒乱” の気があるのかもしれません、ご用心!



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お世辞もほどほどがよい

2018-08-21 06:26:39 | 雑感
 私には年2回、尼崎と神戸・三宮とをハシゴして行くところがあります。尼崎は県立病院の循環器内科に心臓の経過観察のため、三宮には自助会AAのミーティングに参加するためです。毎回、非日常的な刺激がありそうなので楽しみにしています。

 前回は、思いがけず道でサイフを拾い、届け出た交番で落とし主にも会えました。今回も期待にたがわず、それなりの出来事がありました。先ず、午前中に尼崎であった話をします。

 尼崎の県立病院では、受診前に患者が自分で血圧を測っておかなければなりません。自動血圧計は廊下の縁に置かれていて、その脇にはベンチもありますが特別に順番待ち用と区別してはいません。私は順番待ちの列と確認した上でそのベンチに腰掛けました。

 ベンチで順番を待っていると、どこが列の最後かと迷っている白髪の老婦人がいました。「血圧計の順番待ちはここですよ!」と私が声を掛けたので、彼女は私の直ぐ後の順番に加わってきました。

 私の方から声を掛けたからでしょうか、その後、彼女はしきりに話しかけて来ました。彼女の話からすると、どうやら私より一回り早い生まれの79歳らしいとわかりました。
 
「時計、いいものしてるのねぇ!?」彼女はエラく話し好きの人のようで、まず私の時計を褒めだしました。
「いやー、これバチ物の安物なんですよ。」
「とてもそうは見えないわぁ。それにしても、ずいぶんオシャレねぇ! 色、柄の組み合わせがイイし、着こなしもイイ。」

 恐らく、私が首に巻いていたスポーツ・タオルに目を惹かれたのだと思います。紺地にライトブルーのラインの組み合わせがよく映え、ベージュの夏用中折れ帽ともマッチしていたはずです。私のお気に入りのひとつで、ゴミ拾い用グッズでもあります。

「実はこれ全部、特価品の安物なんですよ。」少し煩わしくなったので、よせばいいのに着ているものの分まで値段を明かしてしまいました。
「そんなふうにはとても見えないわぁ。やっぱり、地がイイからなのかなぁ・・・?! それにしてもよく似合うわぁ!」気味が悪いぐらいにベタ褒めされたので、これは何かあるのではと少し構えてしまいました。彼女の話はまだまだ続きそうでした。

 丁度そのときです。自動血圧計の順番が回ってきて、同時に中待合に入るよう携帯機器に通知も表示されました。
「おっ、私の番だ!」これ幸いにと先ず血圧を測ることにし、その測定結果を取り出すと何のオアイソ(?)も言わずにそのまま中待合に移りました。

「(人を褒めるのには、きっと何かあるハズ。あのまま下手に話に乗っていれば、ネズミ講などよくあるヤバイ話になったかも・・・。)」話の潮時としては絶妙なタイミングだったのです。

 褒められて気を悪くする人などいません。が、それも程度によりけりです。“袖触れ合うも多生の縁” と言いますから、何も言わずにその場を離れたことにだけ少し後ろめたさを感じていました。

 このときはまだ、その日の午後に立場が逆転するなんて考えもしませんでした。



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“ありがたい” と思うこと

2018-08-17 06:39:24 | 雑感
 “感謝” というテーマで何か話せと言われたら、皆さんはどうされますか? 大抵は、お世話になった人、苦しいときに助けてくれた人の話をし、その恩人への感謝の気持ちを述べるのではないでしょうか? 先日のAAのミーティングでは、この “感謝” がテーマでした。

 はるか以前、このテーマで妻に感謝したという話をしたことがあります。連続飲酒から末期状態となった私を病院に連れて行ってくれたのは妻でしたし、その病院を強制退院となった私を専門クリニックに連れて行ってくれたのも妻でした。彼女がいなければ今頃どうなっていたか、この件では今でも妻に頭が上がりません。

 それにもかかわらず、いつも私を小馬鹿にしたような話し方をする彼女にほとほと辟易してしまい、さすがに今では感謝の気持ちも褪せて来ています。時が経つにつれ心も移ろうもののようです。こんなことは、いつも身近にいる人だからこそ却って陥りがちな皮肉なのかもしれません。

 “当たり前” と見做してしまう慢心にも通じることですが、生きた人への感謝の気持ちほど当てにならないものはない、とさえ思えてしまいます。

 ところで、私には妙なこだわりがあります。あくまでも感覚的にですが、“感謝” という言葉は軽い言葉で、“ありがたい”の方が奥の深い重たい言葉だという気がしてならないのです。“感謝” という言葉に感じる、どこか裃を着けているようで鯱張っているところもあまり好きではありません。

 “ありがたい” の語源は「有る(ある)こと」が「難い(かたい)」であって、本来は滅多にないという意味です。これを敷衍すれば、希有なことあるいは不可思議なことにまで意味を広げることができそうです。

 だから、この日のミーティングでも “感謝” を “ありがたい” に置き換えて、しきりに考えていたのは次のようなことでした。断酒前、あんなに傲慢で自己愛の強かった自分、身勝手のし放題でアル症末期となった自分、挙げ句の果てが死の瀬戸際に立たされもした自分、そんな自分が断酒した今では見事に健康を回復して、毎日ゴミ拾いのボランティアをするように成れたのです。こんなことこそ “ありがたい” ことではないのかと。

 敢えて言わせてもらえば、自然治癒力という大自然が授けてくれた仕組みに感謝、あるいは人生の帳尻を見事に合わせてくれた天の力に感謝、ということでしょうか? 私の大自然の摂理信仰は当分変わりそうにありません。



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猛暑対策としてミストは有効?

2018-08-14 05:58:36 | 世相
 1週間前の立秋の日のことです。市役所前広場の一角にミストが設置されていました。設置場所は、西側にあるベンチの辺り長さ20 mほどの間だけで、中央の花壇を挟んで東側のベンチにはありません。どうやらベンチで涼しく憩えるよう試験的に設置したようでした。

 あくまでも仮設だからでしょうか、ミストの噴霧装置は、街灯に括り付けた角材利用の片持ち梁に水を通すチューブを吊しているだけの簡単なものです。ノズル相互の間隔は0.5 mほどで、2 mほどの高さから白い霧が噴き出していました。

 辺りに白い霧が漂っているのは、さすがに見た目だけでも涼しい気分にさせてくれます。ところが実際にノズルの下に行ってみても、あまり涼しさを感じませんでした。この日は朝から強い風が結構吹いていたので、ミストの霧は風に流されるばかりで殆ど直に掛かることはなかったのです。

 その日はAAのミーティングが三宮であり、そのミーティングの帰り道の午後3時頃に再び市役所前広場に寄ってみました。ミストのところで市役所の職員が何かしているのが見えたので、近づいて声を掛けてみました。

「どうですか? 気温、少しは下がっているんですか?」
「そうですねぇ~、寒暖計で測ってみたら東側のベンチでは37 ℃でしたが、こっちは34 ℃。やはり3 ℃ぐらい下がっているようですねぇ。」
「ほぉ、そんなに!? 体感的には一向に感じないんですがねぇ!?」

 3 ℃と言われたのには正直ビックリしました。もちろん、気分的には涼しげに思えていたのですが、ミストが効いているとはちっとも体感できなかったのです。気温の変化をこうも感じ取れなかった自分の体感感覚って一体何なのでしょう? 吹いていた風はちゃんと体感できていたのに、です。

 翌々日は薄曇りで風もほとんどなく、気温は30~32 ℃でした。ミストのところに行ってみると、霧が直に皮膚に掛かってひんやりとした涼しさが感じ取れました。

 とすると、一番の問題は37 ℃という高温にあったのかもしれません。直射日光の降り注ぐ37 ℃もの炎天下ではミストの効果も限定的で、皮膚に霧が直に掛かるのでもなければ “焼け石に水” にもなれない、ということでしょうか?
 
 今度のオリンピック東京大会では、猛暑対策にミストも検討されているようですが、皮膚に霧が直に掛かるようでなければミスト効果も期待薄と思えました。ノズルの間隔を密にしてトンネル状に張り巡らせ、その中をマラソン・ランナーが走る、こんな光景が果たして実現できるのでしょうか?



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ガサ入れ?

2018-08-10 06:07:21 | 病状
 アルコール依存症の人は、モノへの執着心が強く、なかなかモノが捨てられないことでも共通しています。なかなか捨てられないモノの一つに、私の場合はレジ袋があります。

 買物袋として再利用するばかりでなく、ゴミ袋として欠かせないので捨てずに取って置くのがクセになっています。実は “断捨離” が必要なのは、むしろこの性癖の方ではないかと心得てはいるのですが・・・。

 道に落ちているゴミで、数で圧倒的なのはもちろんタバコの吸い殻です。が、容量的に「ガサ張る」のは菓子類のプラスチック包装や、意外にもこのレジ袋なのです。ミーティングでこのことを話そうとして「ガサ」と口にした瞬間、後が続かなくなったことがありました。言葉が出て来ないのです。

 ウソーっと呆れられると思いますが本当です。まさか、「ガサ入れ」などとは言わなかったと思いますが、「ガサが増して」ぐらいに誤魔化して続けたと思います。さすがに慌ててしまいました。

 私が想起障害と口を酸っぱく言っているのはこのことです。普通なら、老化による度忘れだと笑い話で済ますところですが、私としてはアルコールの後遺症・PAWSのせいという思いが未だに拭えないでいます。

 ところで先日、久々に専門クリニックを受診しました。そして、懸案となっていた例の件、アルコールが老化促進薬ではないかという疑問を院長の S 先生に聞いてみました。

「まさにその通り! だからここの患者は皆が皆、老けて見えるでしょう?!  生活習慣病は飲酒生活習慣病と言ってもいいぐらいで、酒で老化が進むんです。ヨタヨタ歩きの歩行障害や、アレがアレしての記憶障害も老化とまったく同じだし、酒は老化促進薬だから一気に老化が早まるんですよ!」

 話を元に戻して、ミーティングではこの後、私の持論を述べて何とか話を締めました。「~でなければならない」という考えが曲者で、この考えを手放すよう心懸けているといういつもの持論(?)です。実はこれ、S 先生の受け売りでした。



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これって、よこ鳥?

2018-08-07 06:17:21 | 雑感
 またまたカラスの話です。逆走台風12号が当地域を未明に直撃した上、西へと通り過ぎて行った日の翌朝のことです。

 ヴェランダに出てみると、7 mほど先にある街灯にカラスが西の方角から飛んで来ました。箱形になっている電球部分の覆いの上に着地し、嘴から何やら黄色いモノを2つ落して並べました。どうやら生ゴミを漁って得た獲物のようでした。

 チョンチョンと吟味するようにそれらを突いてはいかにも満足そうで、その動作から得意気なことが伝わってきました。そして、四方を見回して「クヮーッ、クヮーッ、クヮーッ」とよく通る声で鳴くと、獲物を置いたまま南の方角へ飛び立ちました。

 すると直ぐに別のカラスが西の方角から飛んで来ました。チョンチョンとそれらを突いて同じように吟味しているようでした。そのことから、さっきの鳴き声は仲間を呼ぶ合図だったのかと思ってしまいました。

 そこに最初のカラスが戻って来て、後から来たカラスの後ろに止まりました。これは組んずほぐれつの争いになるかなと期待して(?)見ていましたが、どうもそんな様子はありません。少し間をおいて、後から来たカラスの方がさも当然のように獲物を2つとも咥えて東の方角へと飛び立ちました。

 後に残された最初のカラスは、追いかけるでもなく、獲物の置いてあった場所をチョンチョンと突いては何度も首をかしげていました。ひとつぐらいは残して置いてもいいものをと、さもさも未練たらしい様子が見て取れました。そして2、3度その仕草を繰り返すと後を追うように東の方角へと飛び去って行きました。

 これらはほんの5、6分の出来事でした。いつもは生ゴミを散らかし放題の小憎たらしいカラスですが、今回のトンマでユーモラスな姿には思わず笑ってしまいました。

 獲物を横取りされたのですから、普通なら激しい争いになるはずです。それが拍子抜けするほど無難な結末で済みました。ひょっとしたら彼らは親子の関係だったのか(?)それなら私としても頷けるのですが・・・。彼らの知能の高さと仲間意識の強さを改めて思い知らされた出来事でした。

 今回の出来事は、生ゴミを無造作に放置していた住民の不注意と、ゴミ収集パイプラインの復旧が遅れていることが背景にあります。カラスをこれ以上繁殖させたら益々我々ヒトと衝突するのは必定です。ゴミ出しルールはしっかり守り、努々カラスに付入る隙を与えることなかれ、です。



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断捨離

2018-08-03 05:59:41 | 自分史
 ついこの間、AAのミーティングで最初の発言者に指名されました。テーマは “手放す” でした。間口の広いテーマなので、十分に咀嚼できないままトップバッターとして話すのは結構大変です。私には珍しく、そのとき咄嗟に “断捨離” という言葉がなぜか閃きました。手持ちの物を思い切って整理・処分する、あの “断捨離” です。

 私にとって飲まない生活への転機となったのは、断酒10ヵ月目にあった “憑きものが落ちた” 体験でした。取り憑いていた妄想が消えて正気に戻ったという意味ですが、今まで触れて来なかったエピソードに、この体験後に実行した “断捨離” もあったのです。そのときの “断捨離” の対象は本でした。

 学生時代から集めていた本は六段構えの本棚2つ分になっていました。別居に伴い、大事なところに線を引いたり書き込みをしたりしていた大量の文庫本はすでに処分されていて、残った単行本は6~7個のダンボールに詰め込まれて収納庫に入れられていました。本棚の1つは息子たちのマンガ本用に、もう1つは物置棚代わりに使われていて、6年振りに家に戻っても今更復元するなどと言える雰囲気ではありませんでした。

 これでアルコールが脳から抜け切ったと思え、早くも回復したと勘違いしたぐらいですから、 “憑きものが落ちた” という体験は画期的でした。ダンボール詰めにされた本が忍びなく、いっそのこと古本屋に再活用してもらおうと考えたのです。

 結局、元町の高架下の古本屋に引き取ってもらいました。「タダでもいいぐらいですが、それでは納得できないでしょう」と、何とたった2千円だけ置いて帰って行きました。ほとんどの本はかつて古本屋で買ったもので、中の何冊かは1万円以上もしていたのです。購入時の総額は50万円を下らない本たちでした。

 後になって “Book off” にすべきだったかなと少し悔やんだのですが、そのときは不思議と清々した気分になれました。これが “断捨離” 効果なのかと妙に納得したことを覚えています。こんなことをそのミーティングで話しました。

 アルコール依存症の人は、モノへの執着心が強いことでも共通しています。変にマニアックなところがあり、酒を切らさないため必ず買い置きしておくなどは当たり前です。

 断酒をしてもこの性癖は残っており、「もったいない」などと言い訳しては、なかなかモノが捨てられないでいます。心の中を整理する “精神的な断捨離” は、やはり “モノの断捨離” を通じてしかできないもののようですネ。



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