ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

えっ、リンパ節肥大って転移巣のこと?

2023-10-25 09:12:13 | 食道がん

 3ヵ月毎に受けている食道がんの経過観察。先週、検査結果の説明を受けました。

 主治医の K 先生からの説明はこうでした。
食道がんに関係する腫瘍マーカーに異常な変化はみられていないものの、
CT検査で、がんがあった部位近くのリンパ節2ヵ所に肥大がみられたこと。
転移巣か否かの言及はナシで、暫くこのまま様子をみることになりました。

 このところ、唾を飲み込んだ場合でも、喉の奥の方で閊える感じがあり、
3ヵ月前の前回CT検査でも、ひょっとしたらという懸念があった場所なので、
五分五分であり得ることと思っていました。

 かくも、有無を言わさぬ検査結果をK 先生から告げられ、
改めて、その懸念が当たっていたことに狼狽えてしまいました。

「愈々、私の余命も残るところ後1年足らずか?」
去年再発したときと同様、改めて覚悟するよう強いられています。

 死は、単に意識がなくなるだけなので怖くないと言っていたはずなのに、
一体私は、何に怯えているのでしょうか?

 やはり、食道が塞がって、飲み物・食べ物を一切口にできなくなる
ことが怖いのです。

 水がまったく飲めなくなったら、生命はもっても6~7日間と聞いています。
ですから、飢えに苦しんだとしても精々1~2週間程度のことでしょう。
怯えているのは単にそれしきのこと、恐れなくてもいいはずなのに怖いのです。

 さて、私に残されている対抗手段は高額のオプジーボだけ、と聞いています。
そんな高額な治療を受ける価値が、この年寄りにあるのでしょうか? 

 今まで72年間も生きてきて、できなかったことは山ほどあり、
辛うじて成し遂げたことと言えば、ほんの僅かで些細なことばかり。
誇れる実績のない私には、そんな高額治療を受ける価値があるとは思えません。

 また、たとえ高額治療を受けて生き延びられたとしても状況は今と変わらず、
老いた私にできることと言ったら、むしろ益々少なくなるばかりでしょうに・・・。
この辺が丁度、年貢の納め時(潮時?)なのだろうと、やはり思えてくるのです。

 こんな具合に、しょぼくれて負け惜しみを言ってぼやきつつ、
どうにかこうにか心を落ち着かせようとしている昨今の私です。
 弱気ノ虫カ? 修業ガ足ランカラ肝ガ据ワッテナイナァ!

 

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久々に、阪急夙川駅まで歩く

2023-10-18 09:14:27 | 雑感

 異常に暑かった今年の夏、それに合わせたのか狂ってしまった私の起床時刻。
この生活リズムの乱れのせいか、このところ体力がめっきり衰えてきたようで、
動ける範囲も次第に狭まってきたのではと案じています。

 やっと涼しくなった今日この頃、私は生活リズムの立て直しに鋭意努力中。
以前このブログで宣言したように、午前5時台の起床をどうにか守り、
最短でも20分強の散歩を毎日励行するよう務めています。

 が、散歩コースはどうしても自宅近くの周回コースだけに偏り、
対外試合的な遠出などはまだ出来ていません。ですから少々、食傷気味です。

 そんな私がAAミーティング参加のため久々に、阪急夙川駅まで歩いてみました。
猛暑日の続いた夏の間は歩いてみようとする気さえ起きなかったのですが、
お天気も後押ししてくれたので5000歩余を約1時間で歩き通すことができました。
ほぼ、コロナ前の元気な頃に要していた時間と同じでした。

 自宅から阪急夙川駅までは、乗り換えなしで行けるバス路線もあります。
が、えらく遠回りするので終点の阪急夙川駅まで約45分もかかります。
これでは歩くのと比べても約15分違うだけ、時間的にはほぼ変わりありません。

 ですから、阪急夙川駅までの対外試合的な遠出は、
適当な間隔で休憩用ベンチが備わってあり、
ほぼ想定どおりの歩数と時間で歩き通せるコースであり、
毎日の散歩やバスで見る景色とは違う景色が楽しめるので、
体調と気候に問題がなければ楽しいウォーキングコースたり得ると
改めて気づかされた次第です。

 さて、その日の帰りはいつも通り、バスを利用しました。
さすがに、往復とも歩きというのは疲労で膝を傷める懸念が先立ったためです。

 しごく当たり前なことですが、頑張り過ぎはよくありません。
利用できるバスや電車があればそれらを利用すればよいわけで、
往復とも徒歩に拘る必要はまったくありません。

 今回をいい機会に、これからは徒歩による阪急夙川駅行きを片道だけ、
週一でルーティン化することにしました。
たったこれだけの対外試合的な遠出でも少しは退屈凌ぎになりそうです。

 

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“十人十色” と心の処し方

2023-10-11 07:55:21 | 随筆

 職業柄なのか看護師には話し好きの人が多いようです。
先日、食道がんの定期検診のため採血を受けたのですが、
担当の看護師さんと採血中こんな世間話をすることになりました。

 話のきっかけは、血をサラサラにするバイアスピリンでした。
ここ20年来、私がこの薬を服用していたため、外科医が出血傾向を心配し、
食道がんの手術実施を断念したという経緯を話し出すと、・・・

「今でこそ、発生頻度の低い手術の危険性についてもちゃんと説明する
のが普通ですが、昔の説明と言ったら、手術のいいところぐらいしか
言わなかったんですよ。・・・医療の世界はすっかり変わりました」と、
担当の看護師さんがうまく引き取ってくれました。

「その点で言えば、新型コロナワクチンについてはやや問題だったかもですねぇ。
今でも、新型コロナワクチンの危険性を声高に誹謗中傷する人がいますが、
そもそも、あのワクチンの開発については緊急避難的なところがあったので、
安全性評価について見切り発車した側面があったとしても仕方ないでしょう。
少なくとも、圧倒的多数の人が感染しないで済んだのですから、
誹謗中傷するというのはさすがに行き過ぎだと思いますけどねぇ?!」と私。

「そうそう、世の中、いつも反対する人がいるものですよね。
それについて私はこう考えているんですよ。
人って、自分と考えの同じ人もいれば、まったく正反対の人もいます。
自分と考えの同じ人は精々半数しかいない、と私は常々考えるようにしています。
そうするとね、たとえ自分と考えが違う人がいてもそれは当たり前、
と思えて来るんです。腹も立ちませんしね」と、担当の看護師さん。

 世の中、旗幟(賛否)を鮮明にしなければならない事案は
いつでも現われるもの。

それぞれの事案ごとに、自分と同じ考えの人は半数しか期待できないとなれば、
事案が10あったら、人々の組み合わせも10通りになりかねません。

 民主主義の最も難しいところはここにあり、物事を決定するには、
いかに多数派形成に成功するかが重要なのです。

「なるほど、“十人十色” の意味合いと心の処し方ですか。
わかりやすいですね」と、感心しきりの私でした。

 人は、自分の考えと同じとは限りませんし、思い通りにならないのも普通です。
彼女の話は、そんな場合の心の処し方をサラッと言い得て妙でした。

 

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階段の上り下りが出来なくなったら転居?

2023-10-04 09:26:53 | 雑感

 階下にYoさんという、私とほぼ同年配の方がお住まいです。
60代の若さで脳梗塞を患ったそうで、今も歩行障害の後遺症に苦しんでいます。
私がそのことを知ったのは定年退職後、毎日自宅にいるようになってからでした。

 Yoさんの歩行障害は、両手で杖に縋らなければ歩けない程度。
以前は、マンション敷地内で、杖を突きながら歩行練習をよくしていましたし、
デイサービスの送迎車が来たときも、まだ自力で歩けていました。

 が、それからほぼ10年経った最近は、フレイル状態が一層進んだようです。
歩行練習はおろか、ほんの20~30歩の距離を歩くのもシンドイらしく、
マンションの出入り口からデイサービスの送迎車までの僅かな距離も、
もっぱら車椅子を使うようになっています。

 築30数年になる我がマンション、出入り口が複数あるオープン構造です。
エレベーターの止まる階は2階おきで、階段を使っての上り下りが基本です。
バリアフリーにはほど遠い構造ですが、手摺りだけは階段の両側に付いています。

 ちなみに、1階の出入り口にもたったの3段ですが階段があります。
件のYoさんは1階の住民なので、やはりその3段の上り下りが必須です。

 先日、私が目撃したのはまさにその3段を下りようとしていた場面でした。
階段の手摺りを両手でしっかり掴み、震える足を一歩一歩慎重に下ろして
いました。

 そのときふと頭に浮かんだのは、AAの年長仲間のYu さんです。
恐らくYu さん、古疵が痛む膝の所為でしょうか、
僅かな段差であっても階段の上り下りを極力避けるようにし、
バリアフリーの身障者用スロープを必ず通るようにしていました。

 片や目の前で、覚束ない足取りで歩く脳梗塞後遺症のYoさん。
彼の後ろ姿は、AAの年長者Yu さんのヨタヨタ姿に被って見えました。

 さほど間を置かず、かくも似たような光景を二度も見た私です。
現実の厳しさを目の当たりにして、すっかりうろたえてしまいました。

 私の住まいはマンション2階にあり、地面まで17段の上り下りが必要です。
この程度の僅かな段数なら、寝たきりとなって動けなくならない限り、
終の棲家はここで楽勝、と思い込んでいました。

 が、階段の上り下りができなくなるだけでも、寝たきりと本質的には違わない、
そう気づかされました。

 思いがけない突発的な事故で脚・腰を怪我してしまったら、
バリアフリーの住まいに転居せざるを得ない事態も十分にあり得るのです。

 そんなときに物を言うのはお金。
今ある僅かな貯蓄が運命を左右するやもしれません。
貯蓄には出来るだけ手を付けずに、まとまった額を温存しておかなければ・・・。
あ~ぁ、お金の心配はやはり、死ぬまで続きそうです。ガンバラナクッチャ!?

 以上、あたかも焦点がズレてぼんやりしていた眼に、
初めてピントが合ったような気持ちであります。

 

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