「羹に懲りて膾を吹くという諺」(前の失敗にこりて必要以上の用心をすることのたとえ) があるが、徳島県の発表を見ると如何にもこの諺が当てはまるとしか思えない。とあるミュージシャンを呼んだイベントが繁華街のビルの会場で100人規模の客を集めて連日開かれたのが今月の13日と14日。それからしばらくして、その屋内イベントの参加者や関係者複数のコロナ感染者が発生。ようやく昨日になって、県は、イベントの開催場所の発表に至った。しかし、コロナの潜伏期間は、発症まで3日~7日程度として、既に10日近くも経過している。イベントの開催場所の発表が余りにも遅すぎる。思い起こすと、県は、昨年、感染者が立ち寄っただけの飲食店名を拙速に発表し、後日、風評被害を受けたその店から訴えられたケースがあり、まさに、羹に懲りて膾を吹いてしまって、今年の、デルタ株の流行という、この危機的局面になっても、必要以上に慎重になりすぎていると思われる。情報を早く掴み、早期に発表することが出来ていたなら、二次・三次の感染も防止出来たかもしれない。
とかく公務員というものは、減点主義で評価されることが多いので、失敗を恐れて慎重になりすぎる傾向がある。しかし、危機対応の要点は、情報の早期把握と、見極め、報告と公表につきるのではなかろうか。ヒラメや、指示待ちの人材しか育成してこなかった公務員制度の欠陥が、ここにも現れていると思う。
それにしても、徳島市のワクチン接種の遅れはどうなっているのか。後藤田氏や知事は衆議院選挙モードになっているようだが、今なすべきことは、国に対してワクチン供給の迅速化を要求すべきではなかろうか、それをする候補にしか投票はしたくない。