徳島県では、昨年、陽性確認者が立ち寄っただけのラーメン店の名前が報道された為、その店は風評被害を受け、県に対する訴訟が提起されるに至ったが、このことが県側のトラウマになったのか、以後、クラスターが発生した飲食店であっても店名の公表はほとんどされないことになった。県は、その理由として、『県の定めた感染対策がされているから。客の名前が判明しているから。』等と言っているが、『感染対策に何らかの穴があったからクラスターが発生しているんだろう。』と勘繰るのことは間違っているのだろうか。それだけではなく、『飲食を伴う屋内イベントでクラスターが発生した』との報道もあったが、屋内イベントとは何なんだろうかという疑問も当然多数の人が持つことになる。SNSでは、『繁華街の飲食店(9階)で、T・・・というグループのイベントがあり、それで、従業員、客の間でクラスターが発生した。』という噂も流れるに至っている。県の担当者が知っていれば良いから、県民に余計な情報を流さなくても良いと思っているかもしれないし、マスコミも、この県の方針に追随しているのだろうが、本当にそれで良いのだろうか。
別に店名などは公表しなくても良いが、飲食店の感染対策に穴があったなら、それを調べるのは県やマスコミの責任ではないかと思うし、デルタ株では、万全と思う感染対策をしていても、それでも感染してクラスターが発生するというのは報道するに値する情報だと考える。