羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

砂の器

2019-04-01 22:27:17 | 日記




 何度もリメイクされてるが時代が変わり過ぎて現代の事としてリメイク難度が上がっているぜ。今回、事の発端の謎な兄の殺人と父の殺人を重ねたのもそこそこ力技だったが、成り代わりに関して自分の失踪と水害と狂気の音楽家に弟子入りすることとその息子が既に死亡して埋められ済みというてんこ盛りっ! という状況作りはさすがにどうかと思ったかなぁ。設定が多いもんで主人公の刑事の解説が中々終わらなかった。犯人側は背景が超絶特殊であってもトリックや隠蔽スキルはそうでもないから普通に優秀で熱心な刑事がずんずん暴いてゆくから、え? もう真相に近付いてる? 早っ、まだ尺は半分くらい残ってるっ! と心配になるくらいだった。結局事情の呈示にがっつり時間を裂いてたけど。土屋はバーテン時の間合いの取り方の生真面目な取材の成果ぶりがいかにも土屋っぽかったな。他の若手はもうちょっと自分を出しそうなもんだ。台詞解説で事情がちょっと伝わり難いようでもあったが、虐待の傷を受け入れられて癒される顔も素敵に見えたが若く見え過ぎるという意見もあるようではあった。まぁ小柄ではある。ジャニーズと絡むから嫉妬っ! という評は、ファンがやきもきするのは致し方ないと言う他無い。そんな激しいシーンじゃなかったけどね。芳根嬢や黒島嬢だったら私も激しく動揺するところだ。中島ぁーっ?! って感じ。その中島の父役や中島を見付けてしまって殺される男の芝居は原作に寄せてる印象だった。特にあの殺された男、ほんと何も悪くない。リメイクされる度に可哀想。可哀想と言えば土屋の役の胎児も可哀想。設定が変わった結果、理由と被害の釣り合い問題が発生している感じもあった。出自に纏わる負の因縁の物語。今後もリメイクされてゆくだろう。


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