「娘さんって、天海さんでしょ?」驚く悠紀華。「幼稚園から一緒だから」「おう、そうかぁ」「好きです」急に悠紀華が言い出し、砂川と猛男は振り向いた。「好きです砂川君! 何もいらないので、私のこと好きになって下さい!!」唐突過ぎて反応できない砂川と猛男。ハッとなる悠紀華。悠紀華は逃げ出した!「あ、おい!」追い掛ける猛男。砂川はチョコの文面を思い出した。「あっ」思わず声を出す砂川。
(告白する勇気ねぇんじゃなかったのか? 何で逃げる?)困惑しながら悠紀華を追う猛男。橋の所で転ける悠紀華!「危ねぇ!」猛男は巨体で飛び掛かった!「キャアアッ!」悲鳴を上げる悠紀華! 猛男は欄干に掴まり、反転してそのまま悠紀華の方を見た。「キャアじゃねぇ! 悠紀華ちゃん落ちると思ったじゃねぇか!」「落ちゃえばよかった。落ちて頭冷やしたぁいっ!!」「頭冷やすような川じゃねーぞ!!」結構な川幅、深さの川だった! 砂川の記憶を消したいと泣く悠紀華。覚えててくれたことで舞い上がってやっちまったらしい。「消せねぇ」「ごまかせないかな?」「ごまかせねぇ! あんな告白でいいのか?!」猛男は問うた。「私、10年もストーカーしてキモいとか思われませんか?」普通、キモいではなく、怖い。「あいつがそんなこという訳ねぇ」「ちゃんと伝えて、ちゃんとフラれようと思います! 終わりにします」猛男は聞き入れ、まずコンビニの前まで二人で引き返してみた。
コンビニの前に、砂川はまだ居た。「天海さん、バレンタインデーにずっとチョコレートくれてなかった? 名前書いてくれたら、返事出したのに」「あの! 私のこと嫌いですか?!」「いや、別に嫌いとか思ってないよ」「ですよね! 何かしらの感情が生まれる程、砂川君私のこと知らないじゃないですか? なので! 今返事とかはしないでほしいんですよ!
6に続く
(告白する勇気ねぇんじゃなかったのか? 何で逃げる?)困惑しながら悠紀華を追う猛男。橋の所で転ける悠紀華!「危ねぇ!」猛男は巨体で飛び掛かった!「キャアアッ!」悲鳴を上げる悠紀華! 猛男は欄干に掴まり、反転してそのまま悠紀華の方を見た。「キャアじゃねぇ! 悠紀華ちゃん落ちると思ったじゃねぇか!」「落ちゃえばよかった。落ちて頭冷やしたぁいっ!!」「頭冷やすような川じゃねーぞ!!」結構な川幅、深さの川だった! 砂川の記憶を消したいと泣く悠紀華。覚えててくれたことで舞い上がってやっちまったらしい。「消せねぇ」「ごまかせないかな?」「ごまかせねぇ! あんな告白でいいのか?!」猛男は問うた。「私、10年もストーカーしてキモいとか思われませんか?」普通、キモいではなく、怖い。「あいつがそんなこという訳ねぇ」「ちゃんと伝えて、ちゃんとフラれようと思います! 終わりにします」猛男は聞き入れ、まずコンビニの前まで二人で引き返してみた。
コンビニの前に、砂川はまだ居た。「天海さん、バレンタインデーにずっとチョコレートくれてなかった? 名前書いてくれたら、返事出したのに」「あの! 私のこと嫌いですか?!」「いや、別に嫌いとか思ってないよ」「ですよね! 何かしらの感情が生まれる程、砂川君私のこと知らないじゃないですか? なので! 今返事とかはしないでほしいんですよ!
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