弁当屋の夫婦は苦渋ながら現実的に堕ろしていたが、もう一組の若い夫婦は土壇場で産む覚悟を決めていた。夫ではなく、実母が抱え込む形で決めていたのがちと不安要素ではある。若いといってもたぶん３０代くらいで、不妊治療を経ての初めての妊娠というケースで、自分も子供の頃ちょっと体が弱かったという事情があっての決断。うーむ、難しいところだが、あの妻の実母が健在である限りは破綻しないとは思う。もし育て切れなくなっても家庭やあるいは離婚したとして自分一人になった時の生活がパンクした状態を放置して最悪の結果になるくらいなら施設に預けて、そのまま無視したりせずに定期的に顔を出すというやり方も決して卑怯ではないと思うね。ただ明らかに無理目のプランで感情論や妙なプライド？ みたいな物で安易に産んではい無理でしたー、バイバ～イ。みたいな感じで施設に捨てっぱなししてしまうのはどうかと思うね。ただ考慮と選択、一部は治療の機会を得られるという意味では事前検査はより普及すべきだとやはり思うな。もちろん拒否する権利は当然あるべきだけどさ。
