エンジェル・ハート

だいぶ話が荒れた感じ。アクションは１話以上のモノは別に求められていないと思うんだが、予算が途中で尽きてしまったのかもしれん。描写がアニメベースになっていて実写にし難いってのもあったような？　アニメでも難しいことをしていた気もするが、微妙に実写化を意識するとどっちつかずな具合になっちまうんだろう。
冴子の依頼もそれ以前に香螢を助ける流れになっていたから今さら事態収拾を頼むのか？　ってのはあった。レギオンが新宿の街中に拡く展開する意味も無いしさ。原作の筋とオリジナルの筋が込み入って整理がついてないよ。乾杯の件もドクとオカマが一緒に突入するような流れになっていた上に特にその後の描写も無いから何とも消化不良。かと思えば冴子の心情も全部台詞で説明させたり、情報提示し過ぎなところとしなさ過ぎのところのバランスが取れてない。
冒頭のカリートも未回収だが、何かリョウに託したなら今回の本編でカリートは苛々し過ぎ。何も託してないなら冒頭が意味不明過ぎる。もはや完全に自立した霊体として第３者の前に現れてしまった香の説得も妙だよ。全然関係無い香にあんな上っ面なことを言われてカリートが怒るのは当然。父と知ってから李堅強がカリートに殺されて、香螢と争い、カリートが敗れて、止めを刺さない香螢に「お前は許せ」と言われるくらいならまだわかるが、香がとやかく言うことじゃない。そもそもになってしまうが、全員善人にするのは無理がある。相当甘い原作も、そこまでじゃなかった。
もう最終回になってしまうが、ちょっと色々勿体なかった気がしたなぁ。