糸井ひろしの気まぐれ日記

日本共産党群馬県西毛地区委員会役員の日々のあれこれ

自衛隊の訓練にもの申す

2012-08-27 | 日記

 北群馬郡には自衛隊の第12旅団駐屯地があります。ヘリコプター旅団で、演習地もあります。

 今朝になって、渋川市議の角田よしかずさんから電話があり、「実は、自衛隊が武器を装備しての行軍訓練を行うらしい。中止を求めて申し入れに行くのだが、一緒に行くか?」とのお誘いがあり、行くことにしました。

 まさに寝耳に水だったので、午後にくんでいた予定を変更して、集合場所の党北毛地区委員会事務所へ。何しろ事情がよく分からないので、予習をしようと、ちょっと早めに行きました。

 

 予測通り、事務所にはそれなりに資料がそろっており、目を通してみると、実施日はなんと明日。聞けば、渋川市議団も、昨夜遅くに初めて知らされたとのことでした。

 そんな、あまりに急なことですが、そんなことがまかり通るのか。自治体に申請されていたコース予定図を見て、さらにびっくり。スタートは伊香保町で、武器を携行しないながら、伊香保の観光街を歩いて行って、森林公園で武器を装備、携行して相馬ヶ原の演習場をゴールに設定してあります。

 

 いろいろと確認するうちに、この申し入れ、群馬県平和委員会や安保破棄実行委員会が中心になっていることがわかりました。そこで時間になったので、現地へ向かいました。自衛隊の施設内に足を踏み入れるのは生まれて初めて。少々緊張しました。

 自衛隊第12旅団は、広報の方が対応。こちらからは安保破棄実行委員会や群馬県平和委員会、党県委員会、酒井ひろあき県議と事務局、そして渋川市議団の角田さんとかとうさん。で、私と、総勢9人でのぞみました。

 

 懸念されたコースについて、私たちが持っていた資料は古く、後日コース変更で、伊香保の観光街を歩くルートはなくなったことが確認されましたが、武器を携行して歩くことについては、「上層部に趣旨を伝える」との返事でしたが、「今から変更は難しい」という内容でした。

 この申請が渋川市、吉岡町、榛東村に提出されたのは7月末とのこと。その後8月7日にコース変更を伝えているとのこと。

 酒井県議が「県立の森林公園を使用することになっているが、県に使用の要請を出したのか」と質問すると、この場では確認できていないとのことでした。

 さらに、党県国政事務所のたなはしさんが「森林公園は、癒しの場として、またトレッキングにも良いとして県のホームページでも広くお誘いしている。野鳥も多く、観察に訪れる人も多い。そういう場所で、迷彩服を着た多人数が、そこで武器を装備してぞろぞろと歩く光景を見て、人々が癒されるだろうか」と問いただすと、広報の方も回答に窮しました。

 

 申し入れは、訓練内容の公表がされないことと関連して、低空飛行訓練やオスプレイの配備にも及びました。今のところ、オスプレイの配備や訓練の要請などは米軍からは来ていないとのこと。しかし、「そういう話があった場合は、早急に自治体や住民に公表してもらいたい」と、強く要請してきました。

 

 12旅団は敷地内で庁舎を建設中でした。その都合で、普段こうした面談に使用する面会室が工事関係にも使用され、ただでさえ狭い部屋に、モノはあるし、人はぞろぞろ入るしで、立ったままでの話し合いとなりました。

 

 演習地の中でやればよいものを、わざわざ一般道に出て行うこと、しかも武器を装備しての訓練です。周辺の住民に不安を与えるのは明らか。なし崩しにこういうことを進めるのはやめてもらいたいものです。