夏の思いで・・・つげ義春の漫画本なんだけれども、これは、自分の好きな本であります。
私がつげ義春を知ったのは貸本屋時代の作品ではなく、漫画雑誌のガロに書くようになってからだと思います。
いや、娯楽作品とつげ義春自身が言う時代劇物の絵柄を見ると、見ていたような気もしますが、時系列的に私は子供過ぎてリアルタイムでは見ていないはずです。
ナンボナンでも5~6歳でチャンバラの時代劇や人情話し漫画を見ているはずは無い・・・そこまでヒネタ子供ではなかったし。
で、ガロなんて漫画を小学生が見ているのも結構な変わり者なんですが、多分、白戸三平のカムイ伝を見ていたんだろうと思いますけど、定かでは無いです。
で、つげ義春の漫画は自分の子供の頃の記憶に強くは残って無いんで、多分、その後のつげ義春ブームの時に読んだ物が子供の頃の記憶と置き換わっているのかと思う訳です。
さて、「夏の思いで」は本の表題なんですけど、短編の作品名でもありまして、本はいくつかの短編漫画を集めて1988年に出版されている訳です。
この本に書かれている年表で、つげ義春ブームは昭和45年となっているのだけれども、私の勘では漫画が直接ブームになったのではなく、朝日グラフで旅の事を書いたのが切っ掛けじゃないのか? ナンテ思ってみるんですけど、単なる勘です。
現実につげ義春はこの頃から10年間程やたらと旅をしているし、その後、漫画を書かなくなってからは「貧困旅行記」なんかのようなエッセイとしての旅行記などを出している訳です。
つげ義春の漫画を年代毎に見て行くと、絵が変わって行くし、粗筋も相当変化して行く訳です。
絵の変化は、やっぱし、アシスタントで入った時の水木しげるの影響がその後定着していると思うんですが、石森正太郎の真似と思われる絵が出て来るSF物「右舷の窓」の解説では、はっきりと描き方が分からずキャラクターも真似をしたと言っている訳です。
で、私の好きなつげ義春の作品は「夢の散歩」以後の作品で「夏の思いで」もその頃からの作品になる訳です。
そして、つげ自身も言っているんですけど、「夏の思いで」からのストーリーがいちばん自分にとって楽な展開だったと。
しかし、読んでみればどれも似ている訳でして、好き嫌いを別にして言えば、つげ義春は漫画の筋を作るのは下手なんだと思います。
まっ、つげ義春が面白いと思う人は変な人だと思うんですけれども、しかし、昭和の匂いが溢れている自伝的な漫画では、三丁目の夕日とは違った、もう一段底辺のリアリティーと言いますか、本物の貧乏が描かれていたりして、貴重だと思う訳です。
もしも読んでみたいと思う人が居たならば、漫画は止めて新潮文庫の「新版 貧困旅行記」などが良いと思うんですけど・・・面白く無かったとか言われても困るので勧めませんが。
私がつげ義春を知ったのは貸本屋時代の作品ではなく、漫画雑誌のガロに書くようになってからだと思います。
いや、娯楽作品とつげ義春自身が言う時代劇物の絵柄を見ると、見ていたような気もしますが、時系列的に私は子供過ぎてリアルタイムでは見ていないはずです。
ナンボナンでも5~6歳でチャンバラの時代劇や人情話し漫画を見ているはずは無い・・・そこまでヒネタ子供ではなかったし。
で、ガロなんて漫画を小学生が見ているのも結構な変わり者なんですが、多分、白戸三平のカムイ伝を見ていたんだろうと思いますけど、定かでは無いです。
で、つげ義春の漫画は自分の子供の頃の記憶に強くは残って無いんで、多分、その後のつげ義春ブームの時に読んだ物が子供の頃の記憶と置き換わっているのかと思う訳です。
さて、「夏の思いで」は本の表題なんですけど、短編の作品名でもありまして、本はいくつかの短編漫画を集めて1988年に出版されている訳です。
この本に書かれている年表で、つげ義春ブームは昭和45年となっているのだけれども、私の勘では漫画が直接ブームになったのではなく、朝日グラフで旅の事を書いたのが切っ掛けじゃないのか? ナンテ思ってみるんですけど、単なる勘です。
現実につげ義春はこの頃から10年間程やたらと旅をしているし、その後、漫画を書かなくなってからは「貧困旅行記」なんかのようなエッセイとしての旅行記などを出している訳です。
つげ義春の漫画を年代毎に見て行くと、絵が変わって行くし、粗筋も相当変化して行く訳です。
絵の変化は、やっぱし、アシスタントで入った時の水木しげるの影響がその後定着していると思うんですが、石森正太郎の真似と思われる絵が出て来るSF物「右舷の窓」の解説では、はっきりと描き方が分からずキャラクターも真似をしたと言っている訳です。
で、私の好きなつげ義春の作品は「夢の散歩」以後の作品で「夏の思いで」もその頃からの作品になる訳です。
そして、つげ自身も言っているんですけど、「夏の思いで」からのストーリーがいちばん自分にとって楽な展開だったと。
しかし、読んでみればどれも似ている訳でして、好き嫌いを別にして言えば、つげ義春は漫画の筋を作るのは下手なんだと思います。
まっ、つげ義春が面白いと思う人は変な人だと思うんですけれども、しかし、昭和の匂いが溢れている自伝的な漫画では、三丁目の夕日とは違った、もう一段底辺のリアリティーと言いますか、本物の貧乏が描かれていたりして、貴重だと思う訳です。
もしも読んでみたいと思う人が居たならば、漫画は止めて新潮文庫の「新版 貧困旅行記」などが良いと思うんですけど・・・面白く無かったとか言われても困るので勧めませんが。
ガロは私も大好きでしたよ!
懐かしいですね(笑)
敬具 ROCKIN' KOMACKY♪