じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

龍安寺の庭と土門拳

2021-05-10 13:59:46 | 日々の雑感
先月のバイクツーリングで京都の寺を回った折に仏様のバチに当たったのか、私ゃ取り憑かれたように仏閣への興味が高まったわけであります。

で、先日の出羽三山巡りドライブで立ち寄った「土門拳記念館」で古寺巡礼と題した展示写真を観た折、売店で「寺と仏像手帳」という本を見つけ買ったわけです。

で、昨夜それをパラパラと斜め読みしていたら京都の龍安寺が出て来たわけでありますが、載っていた写真を観て私ゃ魂消ました。

龍安寺 石庭 ほぼ全景


自分はこんな切り取りをしましたが

いや、土門拳が撮ったのは庭では無く石だけだったのです。
上の写真の左の石組みを塀を背景に抜き出し、載せた写真はそれ一枚なのであります。

石庭にあって印象の強い白砂と全体の造形を意に介さない切り取りは、言って見れば石を撮ったのであって庭では無い、と自分なら思うわけであります。

あれです、土門拳の撮影は1961年でして、当時の塀は瓦ぶきで重々しく、それを醜いと言い切ったのであります。
その後の改修で土門が指摘した、本来の杮葺になったようでありますが。

いや、土門拳の石庭評はボロクソでして、庭を一つも褒めていないのであります。
私ゃこの行を読んで感激しました。
自分が石庭で感じた造作の違和感を土門拳が指摘していたのであります。

で、何故土門拳はあの石組みを抜き出したのか、自分なりに考えたわけですが、石組みの後ろの築地塀だけ色が濃いのが決め手だったかと思うのであります。
いや、石と背景の組み合わせは土門拳が撮った位置と距離しか無かったのだろう・・・なんちゃって、土門先生、失礼いたしました。

で、よく見ると土門拳の写真に写っている石組みと自分の写真では塀の屋根の他にも大きな違いがあるんです。

それは、石組みを取り巻く砂の形であります。
簡単にいうと、現在は石の形状を無視して全体的に丸く砂で囲んでいるんですが、土門拳が撮った1961年では石の形状や組み方に沿って湾曲しつつ、立体感が出ているのであります。

自分は京都の日本庭園の白砂には少なからず違和感を覚えていたんですがそれの答えも土門拳の写真からいただきました。

で、2002年出版の「日本庭園」の見方 という本の写真で確認すると、白砂の形状は既に今と同じになっていまして、随分前から変わっちまっている事が伺えるのでありますが、まっ、いいでしょう。

と、まぁ、見る方は勝手な理想を並べるんですが、安い拝観料で見せていただけるだけ有難いわけで、これからも宜しくです、なんちゃって。







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死ぬかと思った が!!!

2021-05-10 13:09:18 | 日々の雑感
死ぬかと思ったけれども、こーしてPCにむかってブログなど認めていると言うことは、私は生きている・・・なんちゃって。

いや、昨日オイル交換をしたMT-07の調子を見るのに軽く乗り出したんですが、瞬間最大風速が30メートルも吹き出し(公式では無く自分の勘です)生まれて初めて後輪のタイヤが強風で持っていかれて横滑りする感覚など味わった次第であります。

いや、カーブで車体を傾けていると上から押しつぶすような風が来て更に角度をつけられるんで前輪が切れ込み過ぎてオットットになるわけですが、死ぬかと思ったのはそんな事ではありません。

我が家の周囲にはダムが四つもありまして、それらの周辺は気持ちの良い山道なわけであります。

バイク乗りと言うのは変な生き物でして、道路が曲がりくねっているほど喜び笑顔になるのであります。

で、強風に煽られながらも南川ダムと宮床ダムを走り抜け七北田ダムのあたりに来たところで本当の強風になり、冗談では済まされない状況になったわけであります。

が、走らないと家に帰れないので速度を控えめにして大倉ダムへのクネクネ道に入り、調子良くカーブを曲がっていた時でありました。

ほど良いきつさの左カーブでバイクを限界まで倒して曲がっていた時、強風で折れたと思しき枝がバコーンとヘルメットを被った頭に直撃したのであります。

私ゃ何がどーなったのか理解できず・・・と、ここまで書いたところで階下から声があり、畑の物置の屋根が離陸しそうと言う知らせで駆けて行き飛び立とうとする屋根の波板を引き止めて来たところであります。

いや、畑の野菜が皆風でなぎ倒されて悲惨であります。
ああ、面倒くせぇなぁ〜 と。

これで強風警報の一つも出ないんですから不思議ですね。
あれ・・・来るんだか来ないんだか分からない台風の時などは随分早くから注意喚起で脅かされるんですが、現実にこれほどの強風って滅多に無いのに、天気予報をする人もテキトウなんですかね?

で、バイクの続きなんですが・・・どー言うわけか木の枝と葉っぱがヘルメットに刺さり前方が見えないのであります。

いや、フルバンクしたバイクで前が見えないってのは恐怖でありました。
が、そんなカーブなんで速度的には大したことは無く、しかも突っ込んだ先が緩い土手でして事無きを得たわけであります。

でも、本人は結構慌ててまして、一瞬脳裏には般若心経が浮かび三途の川の音も聞こえた気がしたのであります、なんちゃって。

いや、そこからは一気に慎重になったんですが、そもそもさっさと走れと言われても道には木の枝と葉っぱが散乱してまして、落ちた枝を避けるなんて無理な状態なのでタイヤで踏むと、枝が起き上がってバイクを叩くんであります。

これ、自分の痛さよりもバイクの方が気になるわけでして、泣くなアオよ、と言いつつ大倉ダムに抜けたのであります。

で、大倉ダムのアーチの上に来た時に逆巻く波と水しぶきの様が絵になってまして、これはフォトジェニックであるバイクを停めたわけです。

で、カメラを取り出そうとした瞬間、突風とともに大型バケツで約12杯分ほどの波としぶきを浴びせられ、一瞬ですぶ濡れであります。

いや、参った・・・ずぶ濡れで一気に寒くなった自分は写真どころでは無く、水を滴らせながら家に逃げ帰った次第であります。

なんなんですかね、そらはきれいに晴れているんですぜ。




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