HOTなおちゃタイム

保護猫八匹、21歳のリンをはじめとした楽しい日記をお読みくださいね。

「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」をよんで、、

2009-06-06 17:32:18 | 
なにかと時間に追われる生活の今日此の頃。


私は読書はじっくり落ち着いて(至福の時ですから、)読むのがすきですが、移動の地下鉄の中でもかなり読める本です。
コラムニスト、映画評論家で、現在カリホルニア州バークレイに在住する町山智浩さんが、

「週刊現代」、「論座」、「サイゾー」などで連載された物に大幅に手を入れた本だそうです。

文章自体とても読みやすいです、
わりにはやくよめました。でも検証に少し時間がかかる本です。



内容は目次で連想がつきます。

序 章 アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

 第1章 暴走する宗教
 第2章 デタラメな戦争
 第3章 バブル経済と格差社会
 第4章 腐った政治
 第5章 ウソだらけのメディア
 第6章 アメリカを救うのは誰か
 終 章 アメリカの時代は終わるのか
という構成です。


アメリカ・ジオグラフィック(全米地理学協会)が2006年に18歳から24歳のアメリカ人に対して行った調査によると、
88%は世界地図を見てもアフガニスタンの位置がわからず、63%はイラクの位置を知らなかった。

アメリカ人が外国に戦争しかけるのは地理の勉強をするためだ。」というジョークがある


パスポートを持っているアメリカ人は国民の2割。他の8割は外国に関心がない。彼らが外国の地を踏むのは銃を持って攻め込む時だけだ。

アメリカの地図を見てニュー州の場所を示せない若者が5割もいた。これが世界一の派遣国家の将来をになう若者の現実である。


という序章から始まるのですが、、

最初は驚きましたが、日本のような狭い国土の国ですら、同じことが言えると思うと、一概にアメリカ人は、無知ときめつけるわけにいかないのでは、、と思いました。

一章、二章と読み進むうちに、私は映画からの引用が多くて、なんとなく映画の世界と現実が区別がつかなくなってくる。

ブッシュが再選されたときの様子などは彼が実際に見聞きしたことであろうと思われるが、、

三章を読むとアメリカでは、日本経済の現在のおちいってる問題例がすでに起きている。
自由競争、市場に政治は鑑賞しないという理念で、格差社会がどんどん広がる政治をしている。金持ちを優遇し、福祉のお金を削る。働かないやつは食うべからずという考えである。

この政策がなぜブッシュが推し進めるかということに、アメリカの自由主義の宗教的背景と支持基盤の選挙対策がある。と説明がありなんとなくそうなんだ~とわかる。


右翼のバービー人形のニックネイムを持つアン・コールターは、其の過激な発言にはことかかないが、、

「アメリカはイスラム教国に攻め込んで、指導者たちを皆殺しにして、国民をキリスト教に改心させなくちゃ」
「だって、日本を爆撃して、原爆を落として殺したら日本人は羊みたいに従順になったわよ」

といったとか。



私はこれには、ぐさりときました。
歴代の日本の首相の訪米なんぞの時、アメリカ大統領に擦り寄る様で、苦々しい感じを持っていたからです。
いくら右翼の一部の人間の言うことにしろ、「あったっている」と思うからです。

だって、アメリカの国債を一番買っているのは日本で、いわばスポンサーなのに一方的にアメリカの要求を鵜呑みにするばかりの気がするからです。

この本は一部分はこのように面白い。でも全体に出されてくる情報の基がどこかはっきりしない。

「これってほんとう?」とおもうこともおおい。

一部の人はこういう見方をするんだというレベルで読むには面白い。鵜呑みにしてはいけない本です。

でも最後のほうで
「一生に一度も外国に行かず、外国について何もしらず、聖書以外の価値を否定する「ブっシュ的」なアメリカ人の一方で、虹色のアメリカも存在する」と書いています。

数年前に<50年は黒人大統領は無理>予測されたのに、オバマさんを大統領に選び出したこと、

ベトナム戦争で、其の家柄から、釈放されそうになったのを拒み、5年間も拷問をうけて、障害が残るほどの捕虜生活をおくり。
拷問でニセの証言をさせられ、のちに、自殺を図ったという経歴の持ち主のマケインさん。
彼はベトナムとの国交を回復し、バングラデッシュの孤児をわが子として愛し、不法移民たちを救うため党をこえてたたかっている。
こういうひともいる。
大勢の他国籍の人々を受け入れている。、、、と。



こういうのがアメリカ合衆国なんですよね。

私の数日間のニューヨーク生活でも、外人としての疎外感を感じたことは一度もありませんでした、

まさしく合衆国。
いろいろな価値観を、いい意味でも悪い意味でも受け入れる、国と受け取ったのは、


この本をよんだ感想としても、間違いはなかったようです。
コメント
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