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息子の職場へ行く

2008年12月09日 11時08分16秒 | Weblog
 私には一人息子がいる。

 その息子が、ナゼか葬儀屋になりたいと言ったのは2年前の今頃であった。

 当時のうちには息子を入れる気もなく、ましてや専門学校でアルバイトしか

 経験がないのだから、どこかで働いてくればいいくらいに思っていた。

 当初本人は、美容師になりたいとか好きなことを言っていたので、私は

 本人がしたいようにすればいいくらいに考えていた。

 その本人が、「葬儀屋で働きたい…」と、言った時は嬉しいよりも

 ただ、ビックリしたというのが、正直な感想であった。

 早速父である社長に伝えると、すぐうちの会社に入れろという。

 しかし、私は外へ出す方が良いと思い、広島県府中市にある葬儀社へお願いした

 当初は県外の葬儀社へと思い、交渉してみたが、数年すると退社する人間を

 受け入れるシステムは、余程のコネが必要であり、私は今まで同業者との

 接触をほとんどしていなかったため、断られる結果となった。

 実は、昨日息子がお世話になっている葬儀社の社長夫人が亡くなられた。

 当初は、息子の勤務先の不幸に親が押し掛けるのはとか、変な迷いがあったが、

 息子が「父さん、参列せんとおかしいじゃろう…」と、忠告を受け、府中市まで

 同業者のYさんと駆け付けた。

 息子がどんな働きをしているのか…とか道中で気になったりしたが、式場に入る

 と焼香が終わっており、係の女性から焼香を促された。

 中央の通路を通り、焼香する場所までの距離がものすごく長く感じられた。

 故人の大きな遺影が2枚、祭壇の中央部の左右に分けられ置かれていた。

 まだ50歳前半の若さで惜しまれる方に感じた。

 焼香し手を合わせたとき、私は面識がなかったのだが、

 「息子はお世話になったんだろうな~」と思った。

 通夜が終了すると、親族の方が参列者を見送るため後方に移動されたが、

 私は失礼と思いながらも、挨拶もせず会場をあとにした。

 帰りの車中に息子から電話がかかってきた。

 「もう帰るんか…」

息子の顔を見るのも話すのも忘れていた自分に気づいた。

 まあ、いいか…元気なんだから・・・

 しかし、息子の職場が立派であったし、その会社で働く人がそれなりに仕事をしている姿を見て、残り任務を後悔のないように働いてほしいと感じた。

 そして、亡くなられた奥さまに少しでもお世話になったのであれば、その恩は心に刻んでいてほしいと、願っている。