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「自由・民主・信仰」を抑圧する中国、北朝鮮(後編)

2021年08月19日 | 外国
(露朝首脳会談におけるプーチン大統領の判断の正確さ)
北朝鮮についても何度も言及してきましたし、トランプ大統領が直接交渉を2回なされたので、少しトーンを落として様子を見ていました。

2018年の会談では前進するかに見えましたが、翌年2月の会談は、物別れに終わりました。
そのあと、金正恩氏はロシアに渡って、プーチン大統領と会いました。彼は、プーチン大統領から経済的な後押しをもらおうと思っていたらしいのですが、結果的には、プーチン大統領は、「アメリカの言うとおり、核兵器を完全になくすべきだ」と言っています。つまり、「段階的にではなく、一括して処理すべし」ということでしょう。やはり、プーチン大統領は偉いですね。「これは偉い」と思いました。

今、アメリカとの仲をいろいろと取り沙汰されているけれども、これについては一線を守りました。彼が、「戦略的には、北朝鮮よりは日本と近づいたほうがよい」とはっきり判断していることは、これで分かります。

(日露平和条約締結を難しくした安倍首相の一手)
日本としては、今、ロシアに中華人民共和国とあまり仲良くされても困るところではあるのですが、この部分で、日本は間違った一手を、すでに打ってしまいさした。

ウクライナ問題で、EUがロシア制裁に入ったのにジョイン(参加)して、安倍首相もロシアへの経済制裁に加わりました。

これによって、北方四島が還らない状態となり、日露平和条約が極めて結びにくい状態になったのです。安倍首相自身が打った手によって難しくなり、今、また平和条約を結ぼうと動いていますが、それが進まない状況になっています。

ここのところは、やはり、もう少しよく考える必要があったと思うのです。
日本にとって、ウクライナは遠いため、「どういう国なのか分からない」というのが本当のところだと思いますが、第二次世界大戦で、ヒットラーがソ連に勝てなかったのも、ナポレオンがモスクワ遠征をして最後に敗れたのも、やはり、このウクライナという地域があったからなのです。

ウクライナは、ソ連、あるいはロシアの国防にとっては、極めて大事な地域であり、もしウクライナがEUに入って、そこにアメリカ製のミサイルを並べられたら、モスクワは、すぐに陥落寸前まで行ってしまします。

その意味で、ここはロシアにとってはそうとうシビアな問題であり、このあたりはよく理解してあげる必要があったと思うのです。

私としては、「日本は勇断して、ロシアを今のG7に加え、元のG8にするべきだ」と思います。
そうすれば、平和条約は進展するはずです。北方四島の問題はありますが、どうせ、今のところ還ってくる見込みがないので、そうであれば、両国の関係を、どんなかたちでも進めていったほうがよいのではないでしょうか。

これについては、今後の国際情勢に合わせて、また言うべきことがあると思います。

---owari---
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