夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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秋霖の中、いとおしき情景の旅路は・・。【2009.9.27.~9.30.】 ⑥

2009-10-02 12:43:27 | 
        第5章 仙台港~名古屋港のクルージングは・・。《下》


この後の私達は、『いしかり』の船内めぐりしながら、
カリブの陽光を思わせる明るい船内と称されている通り、ゆったりとして共有スペースとなっている。

http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/senpaku/index.html
     『いしかり』


そして昼食としてレストラン『カリブ』に入ったのであるが、
南国風の明るいテーブル、椅子でバイキング形式となっている。
広い窓辺を通して海上の霧雨の情景を眺めたりし、私はキリンビールの『秋味』を呑みながら、
五品の料理を頂き、家内と談笑したりしていた。

食事が終る頃、船はゆっくりと岸壁を離れて出航しはじめた・・。


この後、部屋に戻り、家内は展望大浴場に行った後、
私は小さな窓辺から沿岸の情景を観たりしたが、霧雨でぼんやりとしていた・・。
そして夜になれば、人家の灯りが観えるかしら、と期待をしたりしていた。

家内が戻った後、私は展望大浴場の湯につかりながら、
大きな窓辺から、海上の波間を眺めたり見たりし、昼下がりのひとときを過ごしたのである。

そして私は部屋に戻った後、ベットに横たわりながら、
持参した文庫本を読んだりしたのである。

夕食のディナーバイキングは6時からであり、
秋雨前線の影響で小雨が降ったり止んだりする中を周遊してきたのであり、
今宵も星空から遠のいて、せめて沿岸の街の灯りが見えれば、
と私は微苦笑しながら、家内に云ったりしていた。

夜の8時より、ラウンジの『スターライト』に於いて、
私としては初めて視聴する『揚琴』といった楽器を金亜軍さんの演奏されるのを、
10曲前後聴き惚れたりした。
琴、洋琴よりも遥かに弦が多く、不思議な音色を奏(かな)でる『揚琴』であった。
そして小劇場のような150人前後の幅広く高低差のあるラウンジで、
視聴しやすい場所であった。

この後、私達は『星のデッキ』と称された広い甲板に行ったが、
霧雨降る中では、満天の星空も雲隠れしてしまい、無念ながら部屋に戻ったのである。

深夜、私は地酒を呑みながら、
この『いしかり』は確かに公有の展望通路、レストラン、展望大浴場、デッキはゆったりとして快適であるが、
テラスのある部屋があれば、国内のフェリーとしては申し分がない、
と思ったりしたのである。

翌朝、モーニング・バイキングを頂いた後、
曇り空の中で伊良湖岬が観えて、やがて10時半に名古屋港に『いしかり』は着岸した。


                             『つづく』



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