夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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秋霖の中、いとおしき情景の旅路は・・。【2009.9.27.~9.30.】 ⑤

2009-10-02 09:29:47 | 
        第4章 仙台港~名古屋港のクルージングは・・。《上》


私達のグループは松島を観た後、仙台港に到着したのは10時半過ぎであった。
そして、フェーリの『いしかり号』に乗船したのは15分後で、
それぞれの指定された特等の洋室ツィンに入室した。

この船は太平洋フェリーが《ひとクラスの船の旅》として、『きたかみ』、『いしかり』、『きそ』の3隻の姉妹船で、
苫小牧~仙台~名古屋の各港を結び、この沿岸を15キロ前後の海上を航路となっている。

http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/senpaku/index.html
『きたかみ』、『いしかり』、『きそ』

私達が乗船したのは『いしかり』号で《カリブの風》と称されて、
カリブの陽光を思わせる明るい船内で、ひとときのスローライフを、
と報じられている。


私達夫婦の指定された特等の洋室ツィンは、程々に満足できそうであるが、
窓が小さいので、部屋の窓辺からは海上、沿岸の風景が観ずらい、
と感じて困った、というのが最初の実感であった。

私達のささやかなフェリーの体験は、2005年10月19日から4泊5日で錦繍の北海道周遊した時、
新潟港10時半に出航し、翌朝4時半に小樽港に接岸する航路を利用したことがあった。

この時は『らいらっく号』で、団体観光ツアーであったが、
私の定年退職後のまもない時であり、少しランクアップをして、
特等A洋室ツィンにして専用のテラス付きで、私達はのんびりとくつろげた体験があった。
http://www.snf.jp/ship/ship_lilac.html
『らいらっく号』


このような思いで乗船している『いしかり』で感じたりした後、
私達は昼食前に船内めぐりとした。
確かにエントランス、ショップ・コーナー、窓辺のソファーなどの共有スペースは、ゆったりできて、
掲示板などは懇切丁寧に掲載されていた。

この中のひとつに【いま、どこ?!】と題された航路の優しいイラストが掲載され、
犬吠崎の灯台・・21:10
野島崎の灯台・・00:40
石廊崎の灯台・・ 3:40
御前崎の灯台・・ 5:10
伊良湖岬の灯台・・8:10

と明示されていて、私は思わず微笑んだのである。


この後、私は独りで喫煙室に入り、大きなポスターが掲載されていて、
驚きながら、このポスターを貼った人の感性に敬意したのである。
マイケル・カーティス監督の『カサブランカ』の作品の中で、
ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンがお互いに見つめあうスチール写真の一葉であった。

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/typh/id4450/pidview003/or1
『カサブランカ』

私は心の中で歓声をあげて、素敵なスチール・ポスターを見つめながら、
煙草を喫ったりし、
私はこの『いしかり』に好感しはじめたのである。



                             《つづく》





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