弾く糸と伝える糸

2017-02-07 23:10:49 | テニス
ストリングスがなかなか切れない。
ポリとナイロンのハイブリッドにしてから持ちがよくなった。
ポリは表面の滑りが良いというのがこんなところでも現れる。
滑りの悪かったナイロンどうしなら3ヶ月くらいでプッツリいってたのに、5ヶ月経ってようやく交わる部分の溝が深くなってきた。
もちろんナイロンの方が。
切れる前に交換が必要かと思ったけど、もう時間の問題だ。

最近テニスの好不調がハッキリしている。
いや、好不調という言葉は不適切だ。
ダメな時の身体の動かなさと言ったら無い。
さっきまで出来てたじゃない、という動きが数分置くとできなくなる、なんてことも。

歳をとると身体が動かなくなると言うが、体力的筋力的に不可能となる動き以外に、生理的神経的に不可能となる動きも大きな要素としてあるはずだ。
単に反射神経が悪くなるだけでなく、複雑な動きができなくなるのだ。
時に手足が思うように動いてくれないのは昔から感じていたことで、最たるものはフォアボレーだが、これは以前話題に上げたのを覚えているので今回は触れずにおく。
身体の各所と脳をつないでいる神経が途切れてしまうに違いない。



切れてしまったのではなく、一時的に経路のどこかが麻痺して情報伝達が滞る感じというのが正しいか。
網の目のように張り巡らされた神経網の何パーセントかの経路の接触が悪くなる感じ。
先日感じたのはサーブの時。
なんとなく、あっ切れちゃった、てのが分かり、そのあとはサーブの統合的な動きを最適化できなくなってしまった。
サーブのスイングは出来るのだが、トスしたボールを打つ位置が高かったり低かったり、ラケットダウンができなかったり、回転をかけたいのにフラットに当たったり。
はは。

反対にトスを上げる前に、あっこれはベストなスイングができるなと分かることもある。
そんな時は細かな事は気にせずブンと振れば、しならせた腕がラケットヘッドを加速させ、体重の乗ったサーブが相手コートに突き刺さることになる。
この感覚が不思議なんだなあ。
脳は操り人形の糸のように身体の各部と繋がっているという手応えを感じることができるのだろうか。

まあなんにせよ、こっちの糸はずっとずっと切れないでいて欲しいものである。