灯台へ

2019-01-31 06:37:06 |  2018-2019瀬戸内逍遥
男木島灯台は集落から離れた島の北の端にあり、だいぶ距離がある。
豊玉姫神社を辞して灯台へ向かい歩いていくと、家がなくなり荒地や畑の横を行くようになる。



畑もすぐになくなり、海岸線を歩く道となる。
道は海の間際でなく少し高い位置にあり、海との間に蔦の絡む木々がまばらに茂り、見晴らしは良くない。



単調と言えば単調な景色だが、灯台へと誘う手作りの看板があったり、廃屋となった小屋と言うには小さすぎる大きな箱があったり、なんかかんか私の目を楽しませてくれるのだった。



灯台の建つ敷地には複数の建物があり、灯台がポツンと建ってるのを想像してたので、ちょっと驚き。
昔は当直員がいて、宿直用の建物も残っているからだそう。



資料展示室になってた建物がそうだろうか。
灯台は明治時代の建造で、御影石でできてる白くない灯台だ。
羽がついてたらオランダの風車みたいだ。



歩いてきた道は、灯台から山中へと入っていく。
山中と言っても階段状に整備された遊歩道で、その辺りから水仙の花が見られる。



なかなかの数ではないか。
すでにたくさん花を咲かせていて、風がないので甘い香りが留まり漂っていた。



こんなのは期待してなかったので、良い拾い物をした。
おかげで写真撮影に時間を使い、この後の行程に変更が必要となったが。
3月にかけて咲くそうなので、これからさらに密度高く花を咲かせるのだろう。



次の目的地は山の上の方にあるタンク岩である。
遊歩道を登って行くとまだ咲いてない水仙が多くなってきた。
これだけの標高差でこんなに咲き方に影響がでるんだなあ。
長く花を楽しめる場所ということだ。




豊玉姫神社

2019-01-28 06:27:11 |  2018-2019瀬戸内逍遥
男木島観光、一つ目は豊玉姫神社。
道端に立つ瀬戸内芸術祭の青い看板に、アート作品の道案内と併せ、豊玉姫神社も載せてくれていた。
従って歩いて行くと道横に唐突に石段が現れる。
見上げると石の鳥居が。
ありゃ、意外と近かったな。



幅狭で角度が微妙に違う急な石段を滑って転げ落ちないよう登って、石の鳥居を二つくぐると、神社なのに梵鐘が左手にあった。
昔はお寺があったのか。
不思議に思いながらさらに歩みを進めると、まるまるした狛犬が脇を固める境内入口に到着。



本殿横に由緒書きがあったので読んでみると、なんだかんだあって山の神の子と海の神の姫が恋に落ち、子供をもうけたそう。
その姫様の方が祀られている神社。
だから?安産の神様だそうである。
うーん、安産か。
子供作る予定はないな。
産むにかけて写真の名作を産めるようお祈りした。



高台にあるので見晴らしよし。
でも高いところにあるからか風が強かった。
お詣り前は静かだったし、この後灯台やタンク岩を見に海辺を歩き山を登ったが、その時も風で悩まされたわけでない。
そこにいる時だけだったから、変なお願いをして嫌われたかな。
と、あとで思った。




雨の男木島

2019-01-23 06:38:10 |  2018-2019瀬戸内逍遥
雨である。
冬の雨。
濡れると冷たくて、最低な気分にさせる。
こんな天気なのによく出かける気になったものだ。
瀬戸内逍遥、次の訪島先は高松に戻って男木島にした。

<雨天下>


冬のオフシーズン、しかも雨。
男木島へ向かうフェリー「めおん2」の乗客は20人ほど。
昨年秋に女木島へ行くのに乗った時、たくさんいた釣り人もいない。
乗客の半分が女木島で降り、ますますガランとなった。

<独り占め>


男木島の港には乗ってきたフェリーの一号船である「めおん」が繋留されていた。
女木島へ行った時の記事で、船の名前を「めおん号」と書いたが、正しくは「めおん2号」だったようだ。
「号」は、いらんかったか。

<手前が「めおん」、奥が「めおん2」>


下船した乗客の中に私以外の観光客はいたのかどうか。
港に戻って来るまで地元の人以外の観光客に会わなかった。
シーズンオフは開いてる各種施設が限定されるが、今いるその場所を自分一人のモノにできるのがいい。
瀬戸内芸術祭のアート作品は、屋内展示作品が全てお休みだったので、昔から島にある観光先を観賞することにした。

<廃屋だろうか>


・豊玉姫神社
・男木島灯台
・タンク岩とジイの穴
この三つが対象。

<坂の上へ>


これに集落内の路地も鑑賞対象に加わった。
狭い道がくねくねと家の間を縫い、斜面にあるので高低差も加わり、どの道も歩いていて楽しい。
小さな交差点がやってくると曲がり角の向こうの道が覗ける。
やはり同じような、でも違う表情の道が伸びていて足が止まる。

<屋外作品と>


しかも雨だからうら寂しい情緖感が加わる。
濡れた石壁や建物は晴れてる時とは表情が違う。
聞こえるのは傘に落ちる雨の音だけ。
幸いにして雨は小降りで、風がほとんどないので寒くもない。
傘が鬱陶しいのを除けば、こんなのもいいなあ。

<路地>


上記観光先の記事はまた別途。


ももいろ

2019-01-21 06:32:11 |  2018-2019瀬戸内逍遥
なんで気付かなかったのだろう。
山陽新幹線に乗るならのぞみ号よりさくら号だ。
さくらは4列シートで、普通席でもグリーン席の広さがある。
そうだったんだ、すばらしい。
行先表示が鹿児島中央とあるのでちょっとビビる。
古い人間にとって西行き終点は博多だ。



寝過ごしたら鹿児島まで連れて行かれるのか、などとあり得ないことを想像しつつ窓から外を見ていたら、通過駅にピンク色の車両が止まっていた。
な、な、なんだあれは。
ドクターイエローみたいな車両か?とネットで調べてみると、ハローキティ新幹線なるものが運行してるとあった。
定期運行のこだま号らしい。
そういえば新大阪駅ホームの売店にハローキティグッズが売られていた。
いろんなこと企画するなあ。


呪縛

2019-01-17 06:33:37 | Weblog
夢は不思議である。
不思議なのは夢というより脳の仕組みのほうか。
脳の活動は電気信号でもって行われているそうだから、五感も思考も電気の流れ方次第と考えれば納得できる不思議か。
浅い眠りの終わりに見た夢で、なにやら仕事で覚えておかねばならない作業手順があって、忘れたらこの後の仕事に影響が出そうで頑張って覚えようとするのだが、覚えられない。
覚えねば覚えねばと思うだけの夢で、物語は前に進まない。
そしたら目覚ましが鳴って目が覚めた。
途端に現実世界では覚えておかねばならない作業は何もなく、あれほど切迫感をもって迫ってきた要求がどこにもなかった事がすっと認識されて、夢というのは現実がどうあろうと圧倒的絶対感でその状況を押し付けてくるのだなあと、少し怖かった。
覚えねばならない作業が何であったかはすぐに忘れたが、縛り付けられていた要求事項が雲散霧消した感覚はしっかり残り、こうして記事に出来ている。
ちょっと脳の機能がおかしくなって、電気信号が誤って流れたら、現実世界で悪夢を見ることになりはしないか。
そう考えるとこれまた怖いのである。




現実に侵されている

2019-01-12 20:51:57 | 音楽&本&映画
小川洋子 著「琥珀のまたたき」を読書中。
まだ中盤だが、心穏やかに読める物語である。
外界から人為的に孤絶した環境に暮らす家族(子供達)のお話。
一言で言うとそうなってしまうのだが、この一文ではこの物語の本質は説明できていない。
状況を説明しているだけ。
お話の面白さを表現する術を今の私は持っていないのと、今回の記事のテーマではないので詳細は省略。



読んでいて思ったのは目には見えないいろいろを、美しく違和感なくまた分かりやすく表現するなあ、と。
感嘆。
写真を撮るとき、今自分がやりたいと思ってることをやってる。
人は気付かない、自分の心の目で見たものを写真に表現したい。
でも貧しい人生経験で曇った心の目は、当たり前に見える景色しか捉えることができない。
目の前にある事物に現実的な意味づけしかしていない。
前にも書いた、年取って空想しなくなったなと。
もっと心を自由に遊ばせる術をもう一度手に入れねば。



小説家ってのはすごいな。
売れ残った図鑑、音の欠けたオルガン、郵便受け、雨でできたぬかるみ。
こんなものからあの美しい物語を編み出すのだ。
私が同じことを写真でやるには二つの関門がある。
まず見えない絵を心眼で描く。
そしてそれを画像に写さねばならない。
一つ目はなんとかなる?として、二つ目の見えないものが写せるのか?
雰囲気のある写真とはそういう見えないものが写ってるんだよな。
文章ではとても表現できないが、写真でなら…。
モノにしたいものだ。




眠い

2019-01-10 06:38:14 | Weblog
眠いのである。

ずっと一日6時間弱の睡眠時間で過ごしてきて、身体もそれに慣れてしまって。
土曜日に早く床に入ったりすると、遅くまで寝ててもいい翌日朝は、暗いうちに目が覚めた。
布団の中にいられなくて起きだすのだが、これも年取ったせいだなと思っていた。



ところが年末風邪をひいた所為もあって、薬を飲んで寝るとよく眠れ、朝も長く布団にいられた。
年始もそのリズムが続き、今年は一緒に酒を飲んで夜更かしする相手もおらず、毎日睡眠時間たっぷり。
仕事始めの後の土日の朝も、気付けば8時9時まで目が覚めない。



長く寝るには体力が必要と聞いたことがあり、少し若返ったか、と変に嬉しかったのだが。
ここにきて本格的に仕事が始まり残業しだすと、前の就寝起床時間ではつらくなった。
しかもこの2日ほど夢見が悪く、眠りが浅い。



てことで眠いのである。
いつもと違う理由で週末が楽しみである。


謹賀新年

2019-01-07 06:36:29 | その他旅行き
年末に風邪をひいた。
その直前に連れがインフルエンザにかかるというややこしい事態で、看病に会社を休んだり、自身の通院で半休を取ったり、早く帰ったりと、最後に仕事に注力できないまま休みに突入。
いつものペースを見失ったまま帰省し、帰阪し、いつもと時間の感覚が違う年末年始だった。
なんだろう。
いつもと同じく安定しているのが落ち着くのに、いつもと違う落ち着かなさがなにか新鮮。



初詣も例年と違う行動が多く、発見がいくつもあった。
まずは連れと一緒の初めての初詣。
詣でる先は伊勢神宮で変わりないが、例年なら内宮さんだけお詣りするのが、今年は正しい参拝方法で、外宮さんを詣ってから内宮さんを詣ることにした。
理由は不純で、外宮前にあるチョコレート屋さんでお茶したかったから。
外宮さんにお詣り後、ホットチョコレートをいただいた。
美味しゅうございました。



参拝は3日の午後で、しかも大阪に帰るのも3日のスケジュール。
外宮から内宮へはバスを利用。
外宮さんにお詣りする前は長蛇の列だったバス停は、お茶した後には列がなくなっていて、待つことなく臨時バスに乗れた。
遅い時間に動くのは案外楽できるのかも。
内宮さんでも1日や2日のお昼頃だと正宮前で30分から1時間待たないとお詣り出来ないが、待ち時間なしでお詣り出来た。
交通安全のお守りも待ち時間なしで購入できた。
帰る時間は遅くなるが、効率的に時間を使えるこのスケジュールもありだなと見直した。



夕刻なのにおはらい町とおかげ横丁の賑わいは衰えず。
お土産を買って場所を移し、市営駐車場の横にある赤福のお店でぜんざいを食べて、帰るまでの腹ごしらえ。
近鉄特急の座席予約を30日にしたらほぼ満席で連れとは離れた座席しか取れなかった。
いつも帰阪する時はお昼頃の電車を使うので、直前でも座席は選びたい放題なのだが、午後遅くの電車はさすがにいっぱいだよな。
スケジュールが決まったら、早めの予約が肝要だ。