近鉄信貴線

2020-08-23 08:32:16 | その他旅行き
信貴山口駅からは近鉄信貴線で河内山本駅まで向かう。
信貴線は3駅しかない短路線。
ケーブルカーを降りてさほど待つことなく電車がやってきた。
乗客を降し、我々を乗せてすぐに出発。
大変接続がよろしい。



信貴線に乗るのはその日が初めてだった。
ケーブルカー程ではないが下り基調で徐々に標高を下げていく。
進むにつれ車窓から今まで登っていた山の山容がだんだんと見えてくる。
二駅はあっという間。
河内山本駅で大阪線の電車に乗り換え、鶴橋駅へ。



お盆だからか、最近はいつもそうなのか、行きも帰りもどの路線も車内は空いていた。
人でいっぱいだといろいろ心配しないといけないが、これくらいならもう少し乗り鉄しても危険は少なそうだ。
冷房も効いていてどこよりも涼しいし。



今回は朝9時に家を出て、夕方4時に帰ってくるお出かけだった。
そんな半日コースのお出かけでも、日頃と違う景色の中にいると、充分気分転換できた。
体力的にもこれぐらいの活動時間が丁度いい年齢になってしまった。
これまでは朝早くに出て、夜に帰宅なんてのは当たり前で、昼食後眠くなるは、帰りの電車は熟睡状態だわ、ストレス発散にはいいが体力消耗が激しかった。
体調崩さぬようこれからも楽しんでいこう。




西信貴ケーブル

2020-08-21 01:10:05 | その他旅行き
高安山ハイキング、帰りは西信貴ケーブルを利用することにした。
上りとは違うハイキングコースで下ることも考えていたが、別の道も同じように羽虫に襲われるに違いないし、それは避けたい。
もともと行き先を高安山にしたのも、西信貴ケーブルがあるのを見つけて、ケーブルカーで少しでも標高の高い涼しいところへ行こうとしたからだ。
あとからハイキングコースを見つけて歩きに変更した。
行きがけに麓の信貴山口駅でケーブルカーの写真は撮っていたので、帰りに乗らなくても大丈夫だなと出発したのだが、草むらを歩く障害物の多さは想定外だった。



高安山駅の時刻表を見ると運行は40分間隔。
まだ時間があったので改札口のベンチで汗でぐっしょりのシャツを着替えてスッキリした。
風の通る屋根の下は汗をかかないギリギリの暑さ。
ふむ、歩かずにケーブルカーで上ってくれば、汗をかかずに過ごせそうだ。
改札はICカードを当てればいつでも通過できるので、出発まで時間はあるが入場した。



狭い階段状のホームはなかなかの高度感。
写真を撮るにあたってケーブルカーはとても都合が良い。
運行している時以外は必ずホームにいるから、じっくり撮影できる。
車体には寅の絵が書いてあり、座席にも寅がいっぱい。
寅は信貴山の守り神だそうである。



時間がきて出発した。
乗客は10人ほど。
空いてるから自由に席を選べるが、みんな下を向いて座っている。
進行方向だから不思議はないのだが、麓の駅で写真を撮った時も、乗ってるお客さんは皆下向きに座っていた。
下を見る方が眺めがいいからなのかしらん。
と思っていたら、車両の上側半分は対面のボックス席なのだが、下半分は下向きにしか配置されていなかった。
なるほど、半分は強制的に決まってたのね。



ケーブルカーはゆらゆら横揺れしながら急な斜面を下っていく。
途中短いトンネルを潜ると上り車両とすれ違う中間点。
傾斜は下るほど緩やかになっていく。
そして珍しいことに、この路線はケーブルカーなのに踏切が存在する。
しかも二つも。
うーん、そんなケーブルカーに乗ったのはたぶん初めて。



踏切を過ぎるともう山麓の信貴山口駅。
止まる時ケーブルがムニョーンと伸びる変な間があってから完全停止、ドアが開く。
ドアやシートは最大斜度に合わせて作られているから、斜度の小さい信貴山口駅では少し傾いていて、ホームに降りるときに平衡感覚を少し狂わされる。
高安山駅と違って信貴山口駅のホームは広々。
下っていくと近鉄信貴線のホームと直結している。



しかし、探してみると意外と近くにこういったケーブルカーやらロープウェイがあるもんなんだな。
そういう乗り物は山岳地帯の観光用のイメージが強い。
そろそろそのイメージも転換して、近場にこんな遊び場はあるわけないと諦める前に探してみるべし。
ちょろっと楽しめるいい場所がまだまだ隠れているはず。




高安山

2020-08-19 06:33:31 | 山行
先週末、高安山に登った。
高安山は大阪と奈良を分ける生駒山地を形成する山の一つで、八尾市の東側にあり標高488m。
出発前日、きっと暑いだけだろう一日を思い、尻込みする自分をなんとかお出かけモードにして、翌朝頑張って家を出た。
久しぶりの山行。
大阪側の登り口のひとつである近鉄の信貴山口駅から歩き始めた。
インターネットで調べたコースマップによると1時間半程で登れてしまう山だから、登山というよりハイキングである。



駅の周りは高台に広がる住宅地。
登る前から眼下に市街地が広がる眺めのいいところである。
コースマップに従い歩いて行くとゲートがあり、脇を抜けて山の中に入っていく。



まもなく舗装は途切れ草の生い茂る道へ。
草に囲まれ、止まる風。
首から吊るしたカメラに汗が滴り落ちる。
防滴仕様でよかった。
けど帰ったら水拭きしてあげないと…。



低山の夏の山中は小さな羽虫がたくさんいて、ひどく纏わり付かれる。
草むらを歩いてるんだから当然と言えば当然。
汗の匂いに惹かれて、顔の周りをプンプン飛び回る。
酷い時で目の前に7匹くらい見えたから、横や後ろ、頭上を合わせると・・、数える気になれない。
タオルで払っても払っても付き纏う。
口を開けてると口中に特攻してくるし、鬱陶しいったらない。
団扇を持ってこないといけないな。



道も歩きにくい。
草が生い茂り足元がまったく見えない状態で歩かねばいけない場所が数箇所。
道標が草に埋もれていた。



そして突然現れるクモの巣。
道には人の通る空間ができるのでクモも巣を張りやすいのだろう。
右に左に避けて歩くが、見落としたクモの巣を顔に引っ掛けないよう、棒っきれを拾って顔の前にかざし進む。
途中、汗だくで軽装のお兄さんが後ろから抜いていったが、ウエーウエーとうめきながら進んでいた。
私より苦手みたいだ。



針葉樹の林に入ると気温が下がり、風も抜けるようになり、ようやくマシになった。
日陰だから草も生えず、歩きやすくもなった。
お腹が空いてきたので眺めのいいところがあればお昼にしようと思ったがそんなところは現れず。
仕方なく開けた林の中に座れる岩を見つけておにぎりを食べた。
数匹の羽虫がまとわりつくが、さっきよりまし。
と思っていたらズボンにヤブ蚊が止まるのが見えた。
うわわわわ、痒いのは困る。
追い払いつつ急いで食べて、そそくさと出発。



私が選んだのは信貴越え(黒谷道)という道で、昔、信貴山朝護孫寺への参拝道だったそう。
崩れた灯篭や石造りの丁石、道標がある歴史ある道。



大きな墓地が現れるとほぼ山上。
ケーブルの駅までコンクリート舗装の細い道路になる。
道脇に車が止められていて、お盆だからお墓参りに来てる人が沢山いた。



展望台と書かれた古い建物があったので上ってみたが、展望はまったく効かず。
成長した木々の葉っぱが見えるばかり。
昔は見えたはずの大阪平野を思い描いた。



大きな駐車場に出たと思ったらその左はケーブルカーの山上駅だった。
駅前のバス停のベンチで一休み。
太腿が何か冷たいと思ったらズボンのお尻辺りがグッショリ濡れている。
シャツが濡れてズボンに汗を移していたようだ。
シャツの裾をまとめて絞ってみると、汗がとととっと落ちた。



地図を確認すると高安山山頂はケーブル駅を越えて、もう少し向こうだった。
山上は明るい雑木林に変わり、木々の隙間から大阪平野が見える。
たった400mであるがやはり山の上。
歩かずに木陰で風に吹かれているととても涼しい。
下界では珍しいミンミンゼミが鳴いていた。
クマゼミと違って暑苦しく聞こえないのは、何匹も重なって鳴いていなかったからか。
ここへきてようやく山っていいなあと思えた。



高安山山頂へはハイキングコースを外れて木立の中に入って行かねばならないのだが、この入口がとても分かりにくい。
一度通り過ぎてしまった。
少し急な細い道を上ると三角点が突然現れた。
眺めの全くない、木々に囲まれた小さな広場が山頂だった。




転地効果求む

2020-08-13 16:59:48 | Weblog
今夏は帰省なし。
老母にもしものことがあってはいけない。
もう、お正月から会っていないが、電話では元気に暮らしているとのこと。
気にはしつつも安全第一で。



それにしても日々週次、視界に入るものにまったく変化がない。
会社への行き帰り、テニスコートへの行き帰り、ずっと同じ景色。
先日テニスしたコートとメンバーがいつもと違ってたことが新鮮に感じたくらいだ。



お盆期間中、スクールのお休みの日がある。
予定は入っておらず、さりとてどこへも行く気になれない。
外は危険な暑さだから、エアコンの効いた部屋でゴロゴロしてるのが一番いいのだが、これだけ変わらぬ毎日を送っていると、とんでもなく怠惰な生活をしている気分になるのは何故だろう。



遠出したり街に買い物に出るという行動は、精神情緒安定にいい影響を与えていたようだ。
日常的でない何かを与えてくれる。
そんな何かが圧倒的に不足している今日この頃。
府内で遊びに行ったことのない場所を探して出かけてみようか、なんて考えているが、実現できるかどうか怪しい。




FROM PHOTO STORAGE <涼しさを求めて>

2020-08-07 06:27:22 | その他旅行き
引き続き避暑のお話し。
山の上で暑さを避けるにはポイントがある。
当たり前の事だが、日の光に当たらないようにする。
これだけ。
山の上だから標高が高いので気温そのものは平地より低いが、太陽光を直接浴びると山上にいる効果は激減、普通に暑い。
でも、日陰に入るとその差に驚く。
実は涼しい場所にいたんだと気付く。
だから高ければより涼しいだろうと、天気の良い日に森林限界を超えて高地に行くと、影を作ってくれる木々が無くて反対に暑かったりする。

<2009.08>


涼しさを求めるなら木陰の遊歩道を散策するか、林道脇に車を止めて読書、昼寝するなんてのがベストである。
もしくは霧が出てたり、雲やガスの中に入れば、日が遮られるので周りに木がなくても涼しい。
照り返しが無い分こちらの方が涼しく、夕方には寒さを感じることもあるくらい。
ガスが雨になると濡れて鬱陶しいけどね。
霧の状態なら濡れることもない。
眺めは楽しめないが、避暑という目的に一番合致する天候である。

<2009.07>



FROM PHOTO STORAGE <山上で暑さを避ける>

2020-08-03 06:28:05 | Weblog
梅雨が明けた。
肌に張り付く湿気に辟易としていたので、これで雨ともおさらば、と少し気分が軽くなった。
が、雲の向こうに隠れていた太陽の光を浴びてそんな気分は雲散霧消。
身体の表面で感じる湿気とは違い、身体の内部へと暴力的に侵入してくる逆らいようの無い熱だったことを思い出し、気分が悪くなった。
そうだ、ここ数年の夏は異常な高温になるんだった。
ずっと曇ってたから、太陽光の直接的な熱量を忘れていた。
昔の感覚で梅雨明けを乞うてしまったが、今は過ごしやすさでは梅雨の頃の方がまだマシかも。
このところ晩は暑いが朝はそれなりに過ごしやすかったし。
そうか、汗かいて寝る日々がやってくるのか。

そんな予感に震えていたら、心は自然と涼しげな光景を引き出してきた。
昔、信州や東方地方を真夏に旅した時の映像だ。
繰り返し訪れたいろんな記憶が入り混じって、清々しいイメージのみが背景にある。
楽しい旅をしてきたんだなと幸運に思う。
真夏に避暑する旅行はずいぶんとしていない。
もう何年も夏休みは梅雨明け前や秋にとるようになって久しいから。
その夏休みもコロナで遊びにいけないから、今年はまだ取得していない。
それもあって盛夏の信州・東北なんて思い出したのだろう。
自分で行かないのは納得できるが、外的要因で行けないと行きたくなるのは人情というもの。
避暑地で涼んだ夏休みを思い出し、気分だけ旅に出よう。

<2007.盛夏 八幡平>


<2007.盛夏 秋田駒ヶ岳>


<2007.盛夏 イワブクロ>


<2007.盛夏 乳頭山辺り>