伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

英国の老舗スピーカーメーカー1967年発売のTANNOY IIILZ ユニットの筆者流メンテナンスを書き留める。

2023年02月17日 | クラシック音楽・オーディオ

ガイ・ルパート・ファウンテンは、タンノイの創業者である。
多分ガイ・ルパート・ファウンテン爺さんは多分アメリカタンノイ オートグラフ プロフェッショナルについて・・・ 甘く、そして、しなやかに、 豪華にして高雅に、 欧米が栄え輝いていた1950年代を髣髴(ほうふつ)させ陶酔さす。 身体は大きいが、表情は可憐にして気高く、くちもとは自然にして、唇には生気が漂い、生身が眼前に立脚しているような大型のエンクロージャーに収められた音は聴かなかったであろう。
勿論10吋ユニットのTANNOY IIILZを大型の箱に組み入れた物。コーネッタ、バックロードホーン、GOODMANS AXIOM 80等の箱に入れた音などは想像もしなかったのであろう、この辺りは大型スピーカーに強いアメリカタンノイは又別の音を奏でるのであろう?タンノイのユニットによる原寸大に近い音を探してみる事も趣味の世界であろう。



歴史は1933年、タンノイ社は2ウェイスピーカーを作り出す。このスピーカーにはウーファーとトゥイーターそれぞれにレベルコントロールがあり(この年に製造されたスピーカーのウーファーは、米国マグナボックス社製である。タンノイ独自のウーファーで生産に入ったのは1936年以降)、さらにトゥイーターには周波数補正用の回路を持たせるなど、その考え方は現在の製品に匹敵するものだった。
そして1934年には、タンノイ社は高性能・高品質のマイクロフォンやスピーカーを設計し、その製品ラインを整えていた。同時に、10Wから200Wのパワーアンプも揃えるに至る。さらに、独自の工場を建設し、タンノイは創立10年もしないうちに、その高い技術で欧州のオーディオ業界のリーダー的存在となっていた。



ヴィンテージ・タンノイの中で、一番入手しやすいものが、10吋(25.4cm)同軸のIIILZでしょう。確かに10吋のユニットとは言えど発売後随分経過して音質も当時と比べ同様の音が鳴っているとは到底思えない、どの様なメイカーであろうが60年以上前発売の音質は得られないと思う、しかしメンテナンス如何により発売当時を思わせる音に近づくではあるまいか?とも思っている。

それに此の10吋のユニットを選んだのは自宅の部屋の広さに影響も関係がある、正直タンノイのユニットは15吋が有名でエンクロージャーもバックロードホーンから大変多くの箱が用意されるが、生憎筆者の使える部屋は10畳程の大きさ故、15吋ユニットを聴く部屋としては狭すぎ、15吋のユニットの十分なプレゼンスは得られないと思い10吋のユニットを選んだ訳でもある。

思い出せば筆者の先輩にTANNOY Rectangular Yorkを8畳程の部屋で愛用していた先輩が居られ試聴した音に驚き何度も聴くうちに虜になったしまった、忘れもしないが1974年の初めにTANNOY Rectangular Yorkを注文し、暫くしてタンノイの工場で火災が発生して、コーン紙の工場が全焼してしまい再起不能と言われ、BBCのモニターにも指定されたFERROGRAPH S1を注文した記憶がある、でもFERROGRAPH S1を鳴らし満足した音は聴く事はできなかった。
今思えばこのエンクロージャーにはデジタルアンプでの駆動方法がベストマッチングであったのかも知れない。その後オーディオ熱は冷めミニコンポで充分と自分に言い聞かせCD音楽に移って行った。その後クルトミューラー社のコーン紙を使用したHPD295のユニットを装着したIIILZ in Cabinetを導入したが音質は気に入れず押し入れに封印してしまった。定年後封印を解き再度この世界に出戻った訳であり楽しい苦労を一からしているのが現状である。アンプも数多く変え聴くたびにもう少し澄んだ音、ボリュームのある低音と無いものねだりをするまるで駄々っ子の様である事が続く。

1961年に開発された10吋径のデュアル・コンセントリックと呼ばれ、後にモニター・ゴールド、HPD-295へと発展したモデルの最初期のⅢLZモニター・レッドだった。タンノイの同軸スピーカーは、BLACK → SILVER → RED →GOLD → HPDとモデルチェンジしていきますが、RED, GOLD期の25,4cm(10吋)同軸の名称が/IIILZです。勘違いをしている人が多いですが、IIILZはスピーカーユニットの名前で、スピーカーシステムの名前ではありません。
MONITOR RED時代のIIILZの正式名称はLSU/HF/IIILZ, MONITOR GOLD時代がLSU/HF/IIILZ/8で、型番の8から判るようにGOLDからトランジスタアンプと組み合わせるようにインピーダンスが8オーム化されているのがもっとも大きな変更点ですがタンノイ社は石のアンプ可能となるのですが、実際視聴する限り使用アンプは真空管をお奨めします。



デュアル・コンセントリックとは同軸型のことで、一つのスピーカーユニットに中低音用のウーファーと高音用のツイーターとをまとめて配置したものであり、1個のユニットで全周波数帯域をカバーできるという経済性から、かつては多くのメーカーから様々なモデルが出ていたものだ。タンノイの設計は、中低音用と高音用とが一つの磁器回路を共有し、さらにツイーターのホーンの開口部が磁器回路の中心部を貫通し、ウーファーのコーンのカーブがツイーターのホーンの延長部となっているという巧妙な構造が伝統となっている。此の様なユニットは大変指向性が強く音出しすると丁度センターにソロリストが浮かび上がる音を体験すると此のマジックから逃げられなく実情が強い。

つまり、一つのユニット中に中高音を受け持つ長い距離を持つホーンが組み込まれる構造となっているので、大口径の振動版を持つツイーターの低域共振周波数を一層低く設定することが可能となり、とりもなおさず中低音ユニットの動作周波数にも余裕が出るという利点をもたらす。この構造こそが思考性が高く、タンノイのスピーカーが全帯域に亘ってバランスのとれた、瑞々しく音楽性に富んだ再生能力を持つ所以であり、ほぼ最初の設計を変えることなく、半世紀以上も市場で高い評価を得て来られたのが実情であるようだ。

しかし此の様な古いIIILZ, MONITOR GOLD時代のユニットは相当古く、本領発揮させることはなるべく慎重にメンテナンスする事は肝心である、仕上がったユニットを再現すると輝かしい昔の音の臭いが聴ければ最高の幸せであろう・・・。



筆者の所有していたサイズは10吋の手頃な大きさの、1974年発売のTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)使用ユニットは10吋同軸2ウェイ(HPD295)と言う英国のTANNOY工場火災後仕上がったユニットである。今も記憶するが1974年コーン・アッセンブリー工場の火災であり、製造期間は7年で全てのMonitor Goldは失われた。
TANNOY好きの筆者に1967年発売のTANNOY IIILZ in Cabinet mkIIのIIILZ (Monitor Gold)ユニットをY氏から分けて頂きTANNOYユニットIIILZ (Monitor Gold)の神髄を知る事ができました。
しかし名機と言えど随分年月が過ぎヴィンテージ・タンノイと言われるユニットもMonitor Gold等は56年前の製品です。

メンテナンスは出来る限り発売当時の状態に近づける事により一層IIILZ (Monitor Gold)らしい音楽の表現は伝えられると思う、筆者は知識も無く出来ることは接点回復剤でのメンテナンスであろうが今まで施したメンテナンスを此処に公表し書留めて見ました。確かに現在のシステムはIIILZ (Monitor Gold)が入荷した頃より幾分音質は向上した様に思ってる。

此のタンノイのエンクロージャーシステムを世に広めた五味康祐先生で特にタンノイオートグラフを日本に最初に持ち込んだ事も有名な話である。



筆者が一番オーディオ、音楽について影響を受けたのが五味康祐先生であろう、ステレオサウンド誌の記事であろうが此処で引用させて頂く。
「スピーカーの命はエンクロージァにあるかつてヴァイオリニストのW氏のお宅を訪れたとき、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタを聴かせてもらったことがある。そのあと、オーケストラを聴いてみたいと私は言い、メンデルスゾーンの第四交響曲が鳴り出したが、まことにどうもうまい具合に鳴る。わが家で聴くオートグラフそっくりである。タンノイIIILZは何人か私の知人が持っているし、聴いてきたが、これほどナイーブに鳴ったのを知らない。「オリジナルですか?」とたずねた。そうだという。友人のは皆、和製のエンクロージァにおさめたもので、箱の寸法など寸分違いはないのに、キャビネットがオリジナルと国産とではこうまで音は変わるものか。スピーカーだけは、ユニットで買ったのでは意味がない。エンクロージァごとオリジナルを購入すべきだと、かねて私自身は強調してきたが、その当人が、歴然たる音の違いに驚いたのだから世話はあるまい。私は確信を持って言うが、スピーカーというものを別個に売るのは罪悪だ。スピーカーだけを売るから世間の人はスピーカーを替えれば音が変わると思ってしまう。スピーカーというのは要するに紙を振動させるものなので、キャビネットが音を鳴らすのである。スピーカー・エンクロージァとはそういうものだ。
でも本当に、わが耳を疑うほどよい響きで鳴った。W氏にアンプは何かとたずねるとラックスのSQ38Fだという。「タンノイIIILZとラックス38Fは、オーディオ誌のヒアリング・テストでも折紙つきでした。黄金の組合わせでしょう」と傍から誰かが言った。黄金の組合わせとはうまいこと言うもので、こういうキャッチフレーズには眉唾モノが多く、めったに私は信じないことにしているが、この場合だけは別だ。なんとこころよい響きであろう。
家庭でレコードを楽しむのに、この程度以上の何が必要だろう、と私は思った。友人宅のIIILZでは、たとえばボリュームをあげると欠陥があらわれるが、Wさんのところのはそれがない。カートリッジはエンパイアの九九九VEだそうで、〈三位一体〉とでも称すべきか、じつに調和のとれた過不足のないよい音である。」と続いた感想が述べられていた。

この文章に影響され筆者はタンノイはオリジナルの箱を細工するなどという事は決して一番やってはいけない事と思い、この呪文から逃れる事は出来なかった。しかし10吋のIIILZの弦楽四重奏等の怪しいまでの鳴りっぷりに、ある程度の低音が加味されれば当に鬼に金棒となり、その後念願のオペラ、マタイ受難曲、べートーベン交響曲合唱等がホールの中央の席での試聴が可能なりオリジナルの箱での音質からの脱却でした。IIILZ (Monitor Gold)のユニットにはオリジナルの箱は小さかったと言えよう。その後のステレオサウンド誌のタンノイ特集号にて密閉箱及びコーネッタを含めた紹介もありその記事を読み驚いたり、納得したりしました。
そしてY氏からGOODMANS AXIOM 80の箱を頂き当時タンノイHPD295を合体させて聴き出したのが今日のシステムに変化して行ったのである。GOODMANSの箱にタンノイのユニットを装着し第一声で驚いたことは低音は被り気味ではあるが、リアルなホール感に感銘を受ける、全体に音が澄めば最高のシステムでは無いであろうかと思い、後日インシュレーターを考案し自作するがそれでも納得がいかずインシュレーターの下に人工石を設置しその上に乗せたのが現状である。

詳細については後に詳しく述べるので引き続きお読みください。



実はオーディオ歴は長いのですが、途中離脱した時期があり、高齢になって再開した次第で、いわゆる出戻り組でタンノイユニットも再度聴き出し5年程経過しました。下記の写真は音質等のテスト風景である、意外と重量があり労力が伴いますが最近ある程度満足できる音になったようである。
勿論オーディオの疑問は実にオカルト的な事も多く、未だ解明できない電気に関する問題は多く残された分野である。数値も益々細分化されている様である。



此処で基本的なスピーカーの寿命を伸ばす方法を述べる。
スピーカーの寿命を縮める原因がある一方で、寿命を伸ばす方法もあります。皆さん良くご承知であろうが、寿命を縮める原因を取り除くと共に、伸ばす方法を実践すると長くスピーカーを愛用できるであろう。

◆1.直射日光や急激な温度・湿度変化に注意する
スピーカーに限らず、機械は直射日光の当たらない場所で使用しなければいけません。熱は機器にダメージを与えますが、内部発生する熱だけではなく外部からの熱も悪影響を与えるので避ける必要があります。また、直射日光はスピーカーに使用されている皮やゴムなどの部品の劣化を早める原因にも。窓際などにスピーカーを置かないように気をつけましょう。スピーカーの寿命を伸ばすためには、直射日光以外にも使用する場所の温度や湿度の変化にも注意です。
スピーカーは、極端な暑さや寒さに強くありません。特に精密機器ですから、湿気の多い環境はスピーカーにとって大敵です。温度差の激しい環境は、結露などが生じるため、寿命を伸ばしたいなら避けるべきです。

◆2.通電は必要時間だけにする事
スピーカーの寿命を縮める原因にもあげた過度の通電は避けたいところ。寿命を伸ばすためにも、必要な時間にのみ通電をすることが大切です。
もちろん人によってスピーカーを使用する時間は異なるでしょう。しかし、適度に使用し適度に休まさせることがスピーカーの寿命を伸ばします。
此の事は別にタンノイに付いて述べるのではなく、全体的に言えることである。

以降は今までに行った改良事項です。
1.(Monitor Gold)のエッジは紙製のエッジに加工を施したものなので交換する必要はない、筆者はブレーキフルードをなるべく薄く塗布して使用している。ダンピングが随分良くなった様に思われる。



上記の写真は下写真のブレーキフルートをエッジ全体に薄く塗った状態でダンピングが敏感でソフトな仕上がりになった様に思う。



2.コーン紙に柿渋液を2回程塗布する。軽くエッジを叩くと小気味よさそうな「パンパン」と乾いた音がした。
柿渋液は昔から番傘の紙に塗り水を弾く防水効果にも優れ特に防腐、防水、防虫、消臭、抗菌、抗ウイルスなどの効果があるとされ、古くから日本人の暮らしに取り入れられてきました。余談ではあるが最近では忍の衣装は黒装束では無く柿渋染で染めた生地が事実だとも言われている。



柿渋液を二度塗りし自然乾燥後コーンの張りが増した様であった。HPD295のエッジは墨汁を塗り張りを出した。今回は仕上がりの色が自然で柿渋液を選ぶ。
勿論墨汁にもニカワが入っている為コーン紙に張りが出るのである。

昔下柿渋液は番傘の仕上げにため防水用にも用いられた日本の誇る防水剤にであり、また防虫効果もあると聞く、墨汁も効果的ではあるが、知らない方は一度お試しを・・・・。



3.ネットワークのメンテナンス、高域、低域チョークコイルはテスターでは異常なしであったが、スイッチの反応が悪いしでコートロンを塗布しコントールを回すうちに馴染む、馴染みの改良後に接点回復剤を塗布する。接点回復剤と塗布と清掃を行う。

4.バナナプラグ スピーカー端子 自由溶接端子に交換及び交換作業、材質は純度100%の銅製品をチョイスした。持ってみますと小さいながら重量は感じた。



古いタンノイIIILZ in Cabinetのユニットを使用に辺、この作業は考えれば一番最初に変更すべき作業であろう、接点復活を考慮すれば必ず実施する事が良い改善箇所でもある。修復後の写真です。



5.レプトンパワーチップを購入後写真の様に取り付ける。
この作業はマグネットがあり簡単に付着しただけなのに音質が向上し余分な音がしない、静と動のメリハリが更に豊に一層音楽を楽しむ事ができた。



購入は3枚セットが安価の為の3枚入りを購入した、確かに不思議なチップである様です。
物理的な事は明らかでは無いのですが、レプトンパワーチップを装着すると確かに透明度が若干ました様にも思われる、余分な電磁波を削除する効果があるのでしょうか、詳細については不明ではある、オーディオについては不思議な効能がある様で自宅に電柱を設置するマニアもいると聞くが恐ろしい世界である。
3枚購入後はユニットに2枚あと一枚は接点復活剤に装着している。



6.スピーカー端子のネットワークからの接点にレプトンパワーコンダクターグリースを塗布して接着状態が向上した。



この4本のコネクターは古くなって接続が不安定になり一定した音質が得られなくなった様に思う、接点回復剤は有効ではあるが長持ちはしないので、直接ハンダ付けの修復が良いが、オリジナル品を続ける意識してレプトンパワーコンダクターグリースを塗布し様子をみたが意外と通電状況も改良安定したので暫く放置し変化ないので組み立てして現在に至る。

今回の修復は以前購入したレプトンパワーコンダクターグリース5グラム 燃費向上 パワーアップ!トルクアップ!オーディオにも効果的で真空管の足、スピーカーケーブルの端子、LINE端子、DCプラグなどなど。静電気除去の溶剤を少し綿棒に塗布しそこに接点回復材を混ぜあわしケーブル接続の凸凹に丁寧に塗りコネクターを入れ込んだ、以前よりしっくり治まった感じもし、電源を入れ音出しをする、何となく塩梅は良さそうでもある。



7.GOODMANS AXIOM 80の箱は表面等再塗装し吸音材の入れ替えサランネットの交換等を施す、ナショナルのゲンコツスピーカーの吸音材に使われたクリエコンポジット吸音材をLS3/5aでの交換を試みるが音質は向上したので、想像以上の音が聴けた事でGOODMANSの箱も補修を試みる。



前面の吸音材を張り替えた以前と比べ音質は若干引き締まった様に感じる。特にジャズピアノについては微妙なタッチが分かり太鼓の音も締まりジャズの試聴も問題ない様である。
以前から入っていた吸音材は全て廃棄し新しい吸音材を削ぎ切りしてマジックテープで隙間無く貼り吸音効果を高めた。

箱の塗装のなり直しはサンドペーパー掛け作業は大変でした、塗料はWATCO(木材オイルフィニッシュ)を使用しました。作業の仕上がりまで約10日間仕上がりまで掛かりました。



後は日頃のお手入れとして偶にギターオイル(フィーデンワックス)を少し多めに塗布しワックス掛けを施し、後は月一にから拭きする程度です。艶がなくなり次第にワックス掛けをしますが適度に保湿効果を考慮しています。
なるべく木目の綺麗な艶が状態が長く続くように簡単に手入れします。エンクロージャーも一つの楽器とも言えるでしょうからね。ある程度の重ね塗りを行い適度な艶と保湿効果も安定し音質も良くなっている様である。


後日良いワックス、ミツバチの巣か作った天然素材、モライフ ブリティッシュビーズワックス フローリング ( つや出し 木製品 家具 艶 蜜蝋 撥水 床)を教えて頂き早速試すが大変良い使い心地で19世紀からアンテーク家具も多い英国では家具職人も愛用末うビーズワックスです床にも試してみたがさらっとした仕上がりが良好であった。

据え置き型のエンクロージャーをセットする筆者の部屋では一度セッティングすると移動するには大変な労力が必要で、ブックシェルフ型の小さなスピーカーも一旦セットすると大幅な移動はしない、せっかく良い位置を試しセッティングした意味が無くなる、況してや大型の機器の移動はしません。



8.一番簡単なスピーカーケーブルの交換は散々色々試したがヴィンテージ物には昔からある、「英国製QEDのProfile42Strand」に落ち着いた。
特にスピーカーケーブルはWEを何種類も中でも単線を相性良く長く使用していたが聴き比べると今回挙げた英国性が一番相性が良かった。
価格も安価でお財布にも優しいスピーカーケーブルである、ヴィンテージ物をお使いの方は一度おためしを・・・。



9.パワーアンプもZAIKA5300の国産品真空管を試聴する、実にバランスも良く当分はこの新空間で十分であろう。今はカス少ないUSR 300B(岡谷電気)も一度は試聴してみたい火屋であるが・・・?

この国産品の真空管ZAIKA5300、300B同等品に交換し霞がかった感じの音が一挙にクリヤーになった事に驚いた、ある雑誌ではWE300Bをも凌駕してとの寸評もあったと以下の様なコメントもあります、「オーディオ研究の大先達「安斉勝太郎」さんの主催したオーディオ・ラボ「ZAIKA」が、数ある真空管の内、WE-300Bに性能が最も近いものを選び、エージングの後販売したのが「ZaikaA 5300」真空管でした。」などのコメントもあったそうです。



この様なメンテナンスでTANNOYユニットの音を現在楽しんでいます。TANNOYの事の掲載記事、ブログ等を拝見し実施した結果です。手前味噌ですが随分販売当時の音質に近づいた様にも思われます。

しかし一番大切に思うは聴く部屋の広さと使用エンクロージャーのバランスと思う、極端な事を言えばTANNOY15吋のシステムも6畳程の部屋では十分なプレゼンスは得られなく其の辺も忘れてはならない条件でもあろう。現在筆者は現在IIILZのユニットで10畳程の部屋で楽しんでます。



10.最後にインシュレーターの自作である。
既製品のウェルフロート (Wellfloat) オーディオボードが良いのですが高額ゆえ、よく似た効果を出す為一度エラストマーゲルをお試しいただきたいと思います。これは適切な重量負荷を掛ければ縦方向にはあまり動かずに横方向には動きやすいんです。ちょうどWELLFLOATのような動き方をします。スピーカーの底面の面積くらいの板を2枚用意してエラストマーゲルを適切な枚数と配置にして(これは適材適所なんで、重量と面積の要素がおおきいです)サンドイッチにします。その上にスピーカーをセットするとまさにWELLFLOAT的になります。」と綴ってあり、WELLFLOAT的とのコメントに価値はありますので、これは是非試して見ましょう、筆者は現在プロケーブルの1cm厚のソルボセインを使ってダブル効果を持ちいているがエラストマーゲルの使用が優れていると言われる 。

エラストマーゲルは地震対策の揺れに強く転倒防止材で一般的には1mm程の接着性の高い物が一般的であるそうです。テレビ等の購入時に付属するシートで市販品のサービス品として付いている場合がある。寸法は910×1,820mmを420×550mmにカットすれば6枚が取れる。1枚で十分のようだ。勿論その寸法にカットして頂く、そして木工ボンドと30mmの木工用皿ビスを購入した、そしてネット注文をしたエラストマーゲルを加え総額約1万円で製作出来る。現在も使用していますが音質も抜けが良く重宝しています。

実際TANNOYユニットを鳴らすことに長けたアンプは筆頭にはやはり新空間であろう筆者も色々のアンプを試し聴き比べてはみたが真空管には敵わないと思っている。真空管アンプは未だ現行でも市場に販売しているので予算と相談して真空管での視聴をお勧めします。



確かに此の様にメンテナンスを施し音楽を楽しむと、今まだ感じなかった微妙な音の違いも伝わり古楽器との音の違いに気付く、筆者はバッハ演奏が好きで良く聴くが誠に透明感の塩梅が良くなった様に感じる。
実際にオーディオ機材の調整後に試聴する音楽は断然J.S.バッハの音楽が多い。
古楽器独自のポリフォニーは一般に多声音楽または複音楽と訳されている。和声様式の音楽であるホモフォニー(和声音楽)に対するもの。2声部以上の各旋律が,それぞれ独立性をたもって進行していく音楽のことで,横の流れ(線的な構造)とその組み合わせに重点をおいた作曲様式の音楽である。
16世紀のパレストリーナやラッソの無伴奏合唱音楽などはその代表的なものである。その後新しい技法が進み,バッハにいたって和声的対位法を用いたポリフォニー音楽の出現でその頂点に達したち言われる。

此処で思うはクラシック音楽を楽しむには、音質は出来るだけクリヤーにした音質が鑑賞には有利である、低域の篭り等は排除しクリヤーな音に近づける事が肝心である。町立が微妙に違う、古楽器とモダン楽器を聴き分け楽しむ為にもお手持ちのエンクロージャーをクリヤーな澄んだ音質は大切であろう。



簡単に説明すれば古楽器は12楽章の音程が少しの擦れががあり、モダン楽器では均一に調整されていると言われる、何故ご楽器の調律は違うのであろうか?それは木管楽器、金管楽器の進化前のスタイルで簡単に言えば古楽器のトランペットなどにはピストン部分はなく音階は吹き方、唇の調整で音価を刻んで吹いていた、笛などの楽器も単純は8穴の空いた楽器などでこの様な器楽に音を合わせ調律して演奏をしたと言われている。簡単に言えば、バロック音楽で、しかもフランス組曲でモダン楽器演奏のカールリヒターと古楽器演奏のGustav Leonhardtとの演奏は厳密に言えば音に若干の違いが出るはずで、モダン楽器以前の音楽は古楽器演奏が当時を偲ぶ演奏となり最近では古楽器演奏の演奏者も増えている傾向である。
なお金管楽器のトランペットは当時の絵画では天使の子供が吹く姿が描かれており、希望、歓喜の音として金管楽器の音を表現する等面白き技法であもる。
筆者がオーディオ視聴に聴く事が多いのはフランス組曲2番BW V813イギリス組曲5番BWV810後は鍵盤楽器での演奏のフーガの技法BWV1080を聴く事が多い。

筆者の古いオーディオ機器の再現は音楽を聴きながら少しずつ修正可能な部分を改良して現在に至るが、まだ今後改良箇所は多々あると思ふ、音質向上すれば今後も公開していく予定である。少しでも良い音楽を・・・ブラボー!

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2 コメント

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Unknown (小松音楽教室 さえ)
2023-02-17 21:58:10
こんばんは🌙
お詳しいですね。もしかして分解されていらっしゃる⁉︎と思いながら読ませていただいていたら、やっぱりでしたか。😊凄い👏
オーディオ歴が長いのですね。
ブレーキフルートがヨードチンキに見えた私、どうかしてるかも⁉︎😆
「柿渋液」は水を弾いて防水効果にもなるのですね。
あっそうそう、いつでしたか、「ミスティ」がお好きと書いてあったような…私の演奏の「ミスティ」も聴いていただけたかしら⁉︎と思っていました(^◇^;)
私も大好きな曲の1つです😊
コメント頂きありがとうございます。 (金ちゃん)
2023-02-18 07:58:14
今年、後期高齢者一年生になりました。音楽好きの爺さんです。
歳のせいなのかコロナの影響か?
外出はなるべく控えているため生演奏を聴けない事が残念です。
ミスティ、大変懐かしい60年以上の前の曲です。初めて聴くは学生時代です。
サンフランシスコからシカゴへ向かう飛行機の窓から見えた虹から着想を得てエロル・ガーナーがピアノ演奏した曲ですネ。
貴女のミスティも聴かせていただきました。
あまり人気のないブログにおいで頂きありがとうございました。

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