伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

これこそがTANNOY IIILZ Monitor Goldユニットの音なんだろうと今更ながら思う処でもある。

2024年03月15日 | 2022J.S.バッハ関係

筆者のオーディオ再開はTANNOY IIILZを聴きたく舞い戻ったが、10吋ユニットをもう少し低域をワイド(広げ)にオペラ、オーケスト等も体感したいと思いエンクロージャを交換し据え置き型タイプにしたが知識が乏しく色々苦労し、現在は取り敢えずはそこそこの音が聴ける様になったのではあるが、但し厳密に言えば低域が未だ所々気になり若干ダブ付く箇所は不満でもあった・・・。

最近思うに拙宅のTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80Cabinetの組み合わせしている音の低域部分の若干のダブ付きが気になる、以前のブログに掲載したがTANNOY Rectangular York(幅597x高さ1066x奥行368mm)の裏蓋の補強材の検討もしようと思っていた、昨日久しぶりにオーディオ好きなN氏が遊びに来られ、昨日も算木時用のエンクロージャーの補強の話に花が咲いていた、結論は費用的には余り負担がないので試してみようと思いながら、夕方には帰られた。



その後勿論好きなバッハ:無伴奏チェロ曲を演奏者を変えて聴きながらじっくり聴き込むと全体としては良いのであるが、どうも低域部のブーミー音は暫し気になる音がして、その後ブログチェックをするとコメントが入っていた。
コメント主は相当知識のある方の様で以下の様に綴られていた「グッドマンの箱に入れられたTANNOYIIILZの件ですが・・・補強より先にグッドマンの箱の前面バッフルに一面に貼り付けている吸音材を半分にしてみる、次に全部取ってみての試聴をご提案いたします」と言うコメントを頂く。

此の作業時に以前コーン紙に前面はブレーキオイルは塗ったが裏面は塗ってないのでブレーキオイルを丁寧に裏面にも塗り接続端子にも接点復活剤を塗布し仕上げ組み立て翌日に視聴した。皆様ご承知の様ですが此の溶剤は毒性が強く溶液が手に付着した場合は石鹸で良く消毒してください。
確かに確かに据え置きかたのエンクロージャーは其のまま床に置くと悲惨な音になる、そこで色々設置方法を確かめる、勿論吸音材も全て交換したがその作業で余分な加工をした様である。



その後インシュレーター等検討を重ね、床に石材を置いたが全体的は随分良くなったが、所々低域の音がイマイチの様にも思えた。
今回指摘された案件は確かにと思い前面バッフルに装着した吸音材の影響が出ている事には全く不注意でした、勿論色々なエンクロージャーには前面バッフルには吸音材は付いている装置はない様に思った、早速全面バッフルを外し吸音材を撤去し全面バッフルを装着し試聴を始める。

デイヴ・ブルーベックのデイヴ・ディグズ・ディズニーを試聴する、確かにほんの僅かな低域のダブ付きが少なくなり全体的にキレが良く音楽全体が後方に確かにゲストの音がエンクロージャーに浮かび上がる如くは今まで並んでいたのが主張する音が以前と比べ若干前方になった様に感じる、此れは想像通りの実に良い塩梅の羅列の兆候でもある、これぞTANNOY の音なのである。
しかしここで今更ながらTANNOY IIILZ Monitor Goldユニットの特徴の音は弦を擦る音、マウスピース、リードを吹く音には良いが、打楽器いわゆる力強い衝撃音には限界を感じる様だ、視聴に耐える少しヴォリュームを絞り気味に鳴らしてもJAZZはスイングジャズが限界であろう。確かにオーディオの面白さは此の様な細かな事で随分音質が変わる処だ、これがケーブル用の変更は交換してもエージングが進まないと効果が現れない等様々でもある。

次にアンジェラ・ヒューイット演奏のBWV 989を試すと驚いた事にファツィオリの楽器らしい輝きと艶が感じられる様に聴こえ抜群である。
又イザベル・ファウスト演奏するJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ等の弦楽器はTANNOYの得意とする音が聴けるのは大変ありがたい。矢張り擦る音は得意の様であり水を得た魚の様でもある。

我が家のTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80Cabinetも完成に近い仕上がりになった様である、提供していただいたコメント主にはお礼を申し述べ、事で翌日前々から気になっていたバッハに造詣の深い武久 源造演奏の2種類のゴルトベルク変奏曲を楽しんでみました。



上の写真は16フィート弦付チェンバロと普通のチェンバロが一緒に撮影されるが大きさの企画が良く理解できるであろう。確かに此の違いの音が感じるかは良いエンクロージャー良いユニットを使っている事が解るのであろう。
実はいわきアリオス所蔵16フィート弦付チェンバロによるゴルトベルク変奏曲は以前筆者のブロブにも取り上げましたが、しっくり落ち着いた腰のある演奏には良い物があると感じました。



当時の筆者の装置では1994年演奏のゴルトベルク変奏曲が筆者の装置では良く聴こえるのでした。

解説では
J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲/14のカノン [いわき芸術文化交流館アリオス所蔵16フィート弦付チェンバロによる]
武久源造によるバッハ《ゴルトベルク変奏曲》 2度目の録音で、現在では稀な存在となった16フィート・ストップ弦を備えたチェンバロによる演奏。《ゴルトベルク変奏曲》 は、2段鍵盤を備えるチェンバロのために書かれているが、オルガン的な発想に加え、オーケストラ的な多様性な響きの可能性を内包している作品と言えるだろう。そのような巨大な世界を表現するにあたって、武久源造はこの楽器による演奏を選択した。新たなゴルトベルク像の誕生である。
【曲目】
J.S.バッハ:
 ゴルトベルク変奏曲(2段鍵盤チェンバロのためのアリアと種々の変奏) BWV988
 武久源造(チェンバロA[BWV988、BWV1087]/オルガン[BWV1087])
Genzoh Takehisa Cembalo A[BWV988, BWV1087] & Orgel[BWV1087]
 山川節子(チェンバロB[BWV1087])
ワンポイントマイクによるDSDレコーディング。ドイツ製の最高級マイク、Braunerを使用。
〈使用楽器〉 いわき芸術文化交流館アリオス所蔵
チェンバロA(16フィート弦付):マティアス・クラマー氏製作 2008年 ドイツ(1754年 ツェル/ハス モデル)
チェンバロB:マティアス・クラマー氏製作 2008年 ドイツ(1741年 ツェルモデル)
ポジティーフ・オルガン:エティエンヌ・ドゥベジュ氏製作 2008年 ベルギー
【録音】
いわき芸術文化交流館アリオス 2014年7月30日~8月2日、2015年10月1~2日
武久源造によるバッハ≪ゴルトベルク変奏曲≫。2度目の録音で、現在では稀な存在となった16フィート・ストップ弦を備えたチェンバロによる演奏。「ゴルトベルク変奏曲」は、2段鍵盤を備えるチェンバロのために書かれているが、オルガン的な発想に加え、オーケストラ的な多様性な響きの可能性を内包している作品と言えるだろう。そのような巨大な世界を表現するにあたって、武久源造はこの楽器による演奏を選択した。新たなゴルトベルク変奏曲節の誕生である。



武久 源造は1957年生まれ。1984年東京芸術大学大学院音楽研究科修了。
チェンバロ、ピアノ、オルガンを中心に各種鍵盤楽器を駆使して中世から現代まで幅 広いジャンルにわたり様々なレパートリーを持つ。特にブクステフーデ、バッハなどのドイツ鍵盤作品では、その独特で的確な解釈に内外から支持が寄せられている。また、作曲、編曲作品を発表し好評を得ている。音楽的解釈とともに、楽器製作の過程についても造詣が深く、楽器の構造的特色を最大限に引き出す演奏が、楽器製作家たちからも高く評価されている。

因みに同氏は現在世界初のジルバーマン・ピアノによる演奏で、パルティータ全曲録音を円熟期を迎えた45歳のバッハが「作品1」として満を持して発表し、「パルティータ全6曲BWV825~830」のジルバーマン・ピアノも大変気になるアルバムである。



16ftチェンバロはさらに「16フィートストップ」という、低い音域のストップも備えています。これにより、16ftチェンバロは1つの鍵盤で、同時に3オクターブの音を奏でることができるのです。
アリオスの16ftチェンバロは、ドイツ・ハンブルクの楽器博物館に収蔵されていたフタと、楽器の設計図から復元されました。
そのフタには、緑豊かな自然の中で、笛や歌を楽しむ人々の姿が描かれています。一度は実物を見ておきたい、とても印象的で美しい絵画です。

CD購入時に筆者が感じていたゴルトベルク変奏曲とは違った音が感じました、勿論低域部もしっかりした音程を保ち実に安定したチェンバロ演奏でもあった16フィート弦付チェンバロによる10年振りの新録音を購入し試聴してみると、1オクターブ低い音程となっている様に思えます。約70分の演奏を聴き終わり若干疲労が良い加減活性にも繋がります確かに落ち着いた演奏は眠気を誘う様である、確かにエンクロージャー改装後は音が落ち着けナチュラルな音質になったようで、16フィート弦付チェンバロの新しい演奏は更にバッハのニュアンスを変える演奏に発展するかも知れない。
何となくゆとりのある大人のゴルトベルク変奏曲と感じました。バッハのゴルトベルク変奏曲は心が落ち着く大好きな曲で編曲ものも含めて20種類位は持ってますが、一枚と言われればその中の一枚になるのかも知れません。長い曲ですが弾き手の集中力が聴き手を最後まで惹きつけます。
兎に角暫くこの状態で聴き続けます、但しJAZZ系統の激しい曲は若干だが未だ低域が気になるところある、やはり向き不向きはある様です。ブラボー!