草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

『知らずに子どもを傷つける親たち -チャイルド・マルトリートメントの恐怖 』伊藤 芳朗:著

2010年02月02日 | 本棚
図書館で、タイトルに惹かれて
中身をパラっと見て借りてきた本。


  『知らずに子どもを傷つける親たち
  -チャイルド・マルトリートメントの恐怖-

  著:伊藤 芳朗
  河出書房出版社、2000年


「チャイルド・マルトリートメント」
聞き慣れない言葉です。

「大人の子供に対する不適切な取り扱い」

という意味だそうです。

これは、大人も子供も自覚なく
ごく日常的に行われている現象で、
極端な場合は「虐待」に通じるもので

もしかすると「子供のために良かれと思って」
日々間違いをし
我が子をむしばんでいるかも知れません。

一つ一つは些細なことでも、
これが積み重なると、
子供がゆがんでしまったり、
家族が崩壊する危険があるもの・・・です。


  佐々木正美先生おっしゃるところ

  「今時の風潮で子育てすると
   子どもは必ず、ゆがみます」

ということに通じる話だと思います。


それが何かは、
わたしは親が子供に対する

  過剰期待
  過干渉
  厳しすぎるしつけ

  承認が足りない

ということだと思います。


具体的には
以下に紹介する目次からご想像ください。


      


プロローグ

第1部 モデルケース

 第1章 過干渉の果てのDV(夫婦間暴力)
 第2章 厳しいしつけが生んだ暴力
 第3章 援助交際をする女の子
 第4章 浮気グセとカルト宗教

第2部 親が子どもにしてはいけないこと

 第1章 子どものペット化現象(ケース1を中心に)
 第2章 「しつけ」という名の虐待(ケース2を中心に)
 第3章 子どもに夢を託してはいけない(ケース3を中心に)
 第4章 小さなネグレクト(ケース4を中心に)

第3部 親が子どもにすべきこと

 第1章 子どもをあるがままに受け止める
 第2章 子どもの可能性を信じることの本当の意味
 第3章 子どものストレスを理解する
 第4章 子どもから話しかけられる

第4部 不適切な親子関係を生み出す背景

 第1章 母性本能の怪
 第2章 少子化から必然的に生まれる親子関係の歪み
 第3章 無上の愛は子どもの話
 第4章 母親は自分の人生を生きよ

エピローグ

      


著者は、子供の人権や家族問題を中心に
弁護士活動をしてこられました。

そのご視点から、チャイルド・マルトリートメントの
概要を説明していらっしゃるのが
以下の文です。

「人の人格は、親子関係に多大な影響を受ける。そしてそれは、親も子も気がつかないうちに形成されていく」

「人々の人格の歪みは、親子関係を解明することで問題点の多くを理解できる」



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