草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

『中高年パワーが 学校とまちをつくる』岸 裕司:著

2010年08月11日 | 本棚
PTAフォーラム「PTAは「新しい公共」を切り拓けるか」に行く前に、
パネラー/呼びかけ人である岸さんの本を読んでみました。

  『中高年パワーが 学校とまちをつくる
  著:岸 裕司
  岩波書店、2005年

新興住宅地、千葉県習志野市にある「秋津」で
学校と社会を融合させて(学社融合)、
学校を核とした豊かなコミュニティを創造された
立役者である岸裕司さんの本。

学校につどう「ノリノリおじさん」たちの
楽しい活動と、それにふれあう子どもたちの描写が
主で、楽しく読めました。

途中、その「学社融合」の理念が入ります。

ですが、出てくるのは男性ばかりなのが
気になりました・・と思ったら
あとがきにあったのですが、

岸さんはビジネスマンでいらっしゃるので
秋津に関わるのは、どうしても土日となり
おとうさん仲間となってしまうので
ご容赦下さい、とありました。

  岸さんは目の前で御体験された「一次情報」で
  御本を書いていらっしゃる様子。

そして、もうひとつ後書きで気になりましたのは
岸さんはPTA改革をなさったとのこと。
これは、別の本で読めるそうです。


PTAに地域が入る、学校に地域が入ることの意義として、
わたしは、下記がキモなのではないか・・と
思います。

引用致します(太字は引用者)。

      


また、学校という装置には、「みんなと同じであれ」といった「平等」という名の押しつけもあるように思う。同時に、「自分らしくあれ」と先生や大人にいわれても友だちから浮くことをおそれての「ほんとうの自分をだしてはいけない」との気持ちをこころの底に沈めてしまい、「自尊感情」の情勢や「主体性」の獲得がままならないといったこともあるように
思う。
 そういった装置になじめずに「ふつう」をよそおい、学校に通いつづけて卒業していく子どもたちは、あまたいるのだろうと思うのである。
 しかも少青年期のほとんどを暮らす校区社会に、他社とのコミュニケーション能力をつちかう機会や場がなく、学校装置と同じような「居場所のなさ感覚」のまま成長したとしたら、その子のいきつくさきは目にみえているように思うのである。

 しかし、秋津のように多種多様な大人とふれあう機会が多くある学校や校区社会であれば、誰かがその子のよい点をすくいあげ、なんらかで認めはげますチャンスが増大するだろう。かなりの数の子どもたちが癒され「学校って楽しいところ」や「校区ってやさしい」との豊かな感情が育まれるだろうと思うのである。なかには、「たちなおるきっかけ」を得るつまずいていた子がいるかもしれない。


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