夫は今ちょっとした農閑期、それならば行きたいと思っていた
大石公園 の
ラベンダー を見に行こうと言う事にして出掛けました。
何時もは御坂トンネルをくぐって河口湖に出るのですが「こっちから行こう」と左折
御坂峠 を目指したのでした。
私は急だったので驚きましたが、内心喜んだのでした。
この旧道は頂上まで行くのに古~いトンネルをくぐって行きます。
そのトンネルは暗くて下はびちゃびちゃ天井は落ちて来るのではと思われる位、何て言ったって「僧侶の幽霊、事故死者の霊」が出るなんて噂もあり、抜けるまであまり良い気はしませんでした。
それだけにトンネルを抜けて頂上に着いた時はほっとしました。
ましてや目の前に開けた景色に思わず「おぉー」と感嘆の声を上げたのでした。
この時期御坂峠の富士を見るのは久しぶりです。
大概は冬の富士の方がハッキリしていて、より美しく見えるので寒さも堪えて見に行きます。
夏の富士はボャ~と霞んだように見えますが、周りの景色の中に浮かぶ富士は又これはこれで美しいものです。
太宰治は、余りに完璧な景色に酷評したそうです。
この日下界は39.2℃日本一の猛暑を記録しましたが、時間も早かった事もあるでしょうがここ頂上は寒い位の気温でした。
二人でベンチに座り富士を見ながら、コンビニで買ったおにぎりを食べました。
コンビニのおにぎりの朝食もおかずは日本一の富士山でした。
全景は富士、振り向けば
太宰治 でその名も知られた
天下茶屋 があります。
太宰は此処で名物
ほうとう を出されて怒ったと言う逸話があります。
彼は自分が放蕩息子と思われたと勘違いしたのだそうです。
それは誤解と分かりそのおいしさに虜になった様です。
「富士には月見草がよく似合う」太宰の短編小説
「富獄百景」から井伏鱒二が選んだ一節が刻まれている
碑 がちょっと階段を登った所にあります。
太宰が月見草と詠んだ花は諸説ありますが、オオマツヨイグサが有力視されています。
河口湖湖北岸にある
大石公園 です。
雪をかぶっていない
夏富士 と、じゅうたんのように植えられた
ラベンダー を一緒に楽しむ事が出来ます。
ラベンダーは6月下旬から咲き始め、7月の上旬までと言われていたのでもうダメかなと思って行ったらこの景色!
まだまだ十分綺麗でした、その上富士もご機嫌よく姿を現していてくれて最高でした。
此処は「逆さ富士」の隠れた名所でもありますよ。
河口湖湖畔では南岸に
八木崎公園 があります。
此方の方がラベンダーは多く圧巻ですが、残念ながら背景に富士はありません。
この二つの公園で6月21日~7月15日迄
河口湖ハーブフェスティバル が開かれています。
あらあら・・今日明日で終わりですね。
花のナイアガラ です。
公園内遊歩道に沿って
ベコニアの花 が飾られています。
帰り道ちょっと寄り道をしたりして、最後
山中湖 で〆ました。
けさのTVは山中湖のお花の森公園でポピーが綺麗だと伝えていました。
富士をバックにポピー畑これも又綺麗です!
残念ながら猛暑の中アチコチと、降りたり乗ったりしたせいかお花畑とは思いましたが、帰りを優先して仕舞い惜しかったもうひと踏ん張りすれば良かったとの思いでした。