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実力と運

2021-05-26 11:13:06 | 日記
「今場所も横綱不在ですが、毎日の取り組みを見ていると、照ノ富士の一人横綱の感じがしますね」と、中日あたりに、或る解説者がテレビで言っていた。その通りだと思った。土俵での勝ちっぷりといい、表情や体格といい、威風堂々の感じが漂い、貫禄もある。久々の全勝優勝も堅いのではないかと思わせた。ところが終盤で不運が重なる。その第一が、相手のマゲをつかんだ反則負け。第二が、遠藤との一戦で行司さし違いという判定負けである。つまり2つともツキがない負けだ。こうなると勝負のアヤが微妙になる。揺れ動く。結果として、優勝は千秋楽まで持ち越された。

遠藤・貴景勝が両方勝って、3人による優勝決定(巴戦)。本割で照ノ富士が勝ってあっさり優勝。貴景勝が勝って大関同士の優勝決定戦。千秋楽にはこの3つのケースがあった。私は2番目になると思った。照ノ富士のファンではないし、大相撲に関しては誰のファンでもない。しかし実力ナンバー1は、どう見ても照ノ富士だ。だから、彼の優勝が当然だと考える。ただし、不安はある。前記のツキがそのひとつだ。もう1つはヒザの疲労だ。あのサポーターの量から推して、ヒザの不完全は明らかだ。

本割りで、照ノ富士は貴景勝に敗れた。土俵上に四つん這いになった。ヒザやヤバいと思った。ここまで来て、またツキに見放されるのかと心配した。だが、決定戦での照ノ富士は踏ん張った。ヒザも保った。私の予想の、あっさりとではなかったが、結局は賜杯を手にした。実力が運に勝った。やはり実力第一人者はその名を守ったのだ。大相撲ファンは大満足した場所だったと思う。

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