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映画「母なる復讐」 ユソン

2014-04-24 19:32:51 | 映画(韓国映画)
映画「母なる復讐」は今年日本公開された韓国映画

サスペンスものでは、日本映画はどうしても韓国のどぎつい描写には勝てない。
話題になる韓国映画はついつい見てしまう。テーマはレイプ犯罪である。実話に基づくようだ。
未成年の青年による犯罪が韓国で急増しているらしい。被害を受けながら、泣き寝入りに近い話があるようだ。
モラルに欠ける韓国人らしい話である。ムカムカしながら最後まで見てしまった。緊迫度は高い。

ソウルが舞台、夫と離婚したユリム(ユソン)は、一人娘の高校生ウナ(ナム・ボラ)と新生活を始める。そんな中、ウナは転校先の学校で、男子生徒チョハン(ドンホ)に恋心を抱く。チョハンは一年落第しているという。不良じみたところがあるが、ウナは魅かれた。

ある日の放課後、ウナはチョハンにプレゼントをあげようとメールをする。学校の屋上が待ち合わせ場所に指定された。ルンルン気分で会いにいった。2人だけのはずが、後ろから仲間の不良たちが現れる。力づくでウナを暴行する。不良たちはその場面を動画で映していた。病院で傷ついた娘の姿を見て母は怒りに燃える。

犯人はすぐさま警察に検挙された。性犯罪の判例は被害者に不利であり、刑事も上司から示談で済ますように指示される。母の元には不良たちの家族が来て、示談話を持ちかけた。ところが、加害者にもかかわらず相手の母親たちの態度は横柄で腹を立てたユリムは罪を受けるのは当然とばかりに訴訟を起こす。

ところが、判決は少年法に守られ、チョハンは証拠不十分で無罪、その仲間も保護観察処分となる。罪の軽さに2人は落胆する。ウナはチェロのレッスンも休んで無気力状態に陥った。
そのウナの携帯に顔が映っている暴行現場の動画が送られてきて、こちらに来ないと動画をネットにアップするぞと脅かす。ウナはそのことを母親に言わず、不良のたまり場に1人で向うのであるが。。。

最低の話だ。レイプ映画はどの映画を見てもつらい。
ただ、これは日本とはちがう倫理観を持つ韓国ならではの映画とも言える。

映画を見て「何でこうなるの?」と思わせる部分が多すぎる。
もし、この話が本当だとすると、被害者も脇が甘いといわざるを得ない。

疑問(ネタばれなので注意)
1.何で相手先に1人で出向くのか?娘も母親も
復讐をしようと、不良の元へ出向く。でも所詮は女だ。1人じゃ男の腕っ節にかなうわけがない。
人に相談する余裕はなかったのか?(それで離婚という設定にしたのかな?)

2.レイプ画像を母親に見せたくなかったのか?画像を警察に見せたらそれで終りじゃないか?
レイプ画像が来てアップするぞと脅迫されたとき、親に見せたら警察に訴えて終りだと思う。保護観察処分だから相手の居場所もわかっているはず。確かに高校生くらいのときは、親にいいづらいことを黙って行動するってこともあるかもしれない。でもこうなるのかなあ?

3.娘が死んだあと、携帯に残っているメールを母親が見るのが遅すぎる。
お互いのプライバシーということはあっても、こうなった以上もう少し娘の携帯の着信を気にしてもいい気がする。
普通このタイミングで見るかなあ?

.刃物で相手を刺すのではなく、ピストルが用意できれば一発でしとめられるではないか?
「嘆きのピエタ」「息もできない」などで韓国の雇われチンピラが出てくる。目には目をではないが、この映画に出てくる不良たちを懲らしめる方法がある気もするんだけど。。
車を使った始末だけは理にかなっている気がしたけど

5.韓国の法律はそんなにレイプに甘いのか?
確かにこの判決は納得がいかない。ずいぶんと甘いねえ。
こんな奴ら野放しにしてしまうのか?イヤー怖い怖い。韓国には行けないよなあ。

6.実話に基づくというが、この被害者と同じくらいバカな話だったのか?
被害者の受けた犯罪を軽く見るわけではないが、相手に復讐しようとしても、こんな脇が甘いようじゃどうにもならない。不良に向って女一人で対抗できるのかと思っているのだろうか?いくらなんでもこれは創作だよね。でも創作だとしたら、ちょっと女2人をバカにしすぎといった印象

7.犯罪起こした少年の家宅捜査ってないの?
動画事件も普通であれば、家宅捜索でパソコン、携帯等が押収されてわかってしまうはずだ。何もしないのかな?
韓国警察のザルぶりが露呈されるってこと?それとも脚本が稚拙?

8.ラスト
このオチもわからない。銃の狙いは何も相手の心臓でなくてもいいじゃない。

突っ込みが多い映画であった。ドキドキはしたけど
こういう映画は高校生に見せた方がいいかも。道徳の時間なんかで

母なる復讐 女子高生強姦事件

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