映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

狼よさらば  チャールズ・ブロンソン

2010-11-05 06:00:34 | 映画(洋画 89年以前)
「狼よさらば」はチャールズブロンソン主演のニューヨークを舞台にした1974年の作品だ。渋さでピークを極めたのは70年代に入ってすぐ。日本でも「マンダム」のCMで超人気だった。
それから数年たって撮られたこの作品は、治安の悪いニューヨークで夜の独り歩きを狙って強盗をするチンピラに立ち向かう男の話である。古典的ネタだが、飽きずに観れた。



土地開発会社の設計士であるチャールズブロンソンはニューヨークで妻とともに幸せに暮らしていた。彼が仕事に出ている時、妻がスーパーでの買い物を一部宅配にして、結婚した娘がいる家に帰った。
その時、レジ付近で宅配の住所の紙を見ていた3人のチンピラがいた。その3人がスーパーの店員を装い、アパートに行き、隙をみて侵入した。金目のものがないのをいいことに2人に暴行をはたらき、結局母親は死にいたり、娘は暴行された傷だけでなく、強い精神的ショックで植物人間のようになった。チャールズは落胆した。犯人を逮捕できるかと警察に聞いても難しそうな返事であった。
そんな時、アリゾナに出張することになり、友人と会った。友人はチャールズをガンクラブへと誘った。朝鮮戦争に行った時も医療班従事であった彼だが、父親がガンマニアであったことを思い出しながら、すばらしい射撃の腕前を友人に見せる。その後、ニューヨークに帰る時、友人がお土産を手渡した。家に帰ってあけるとそこにはピストルがあった。
ピストルを持って一人で外出したとき、ナイフを持った男に金を出せとゆすられた。そのときブロンソンは思わずピストルで男を撃ってしまうが。。。。

ニューヨークの治安の悪さは有名だった。この辺りには行ってはいけないと、観光で行くといわれたものだ。でもこの映画が社会問題になるくらい、路上の強盗が多いとなると、これは大変だ。
「シロウト刑事」と映画の中で言っているが、そういう自警団でもいないと、警察も取り締まろうとしていなかったので解決の方向に進まなかったかもしれない。いずれにせよ、現在は治安が良くなったといわれる。改善に結びつけた人たちの行動に敬意を表したい。

こういった悪を征伐する正義の味方の話は、最近ではジュディフォスター「ブレイブ・ワン」がある。ストーリー的には似ている。たぶんこの映画を意識して作った気がする。刑事物ではダーティハリーがあるが、刑事が拳銃を使うのは不自然ではない。そういった意味ではこの映画とは異なる。



エレクトリックピアノが軽快なテーマソングだなと思ったら、ハービーハンコックのクレジットが出てきた。当時マイルスデイヴィスのバンドから独立して、ファンキーなジャズロックで乗りまくっていたころだ。アコースティックピアノの曲も含めて十分楽しめる。アップテンポのエレクトリックピアノの曲が非常にいい。電子機器の使い方もうまい。予想していなかったのでうれしくなった。


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