市バスといえば、もう毎日混み合っていて、あまりいい思いをすることがないのですが、ちょっとなごむことがありました。
おとといの会社帰り。たまたま2台続けて同じ系統のバスがきて、私はあとからきたほうに乗ったせいか座ることができました。すると、後ろから幼児の女の子と若いお母さんの会話が聞こえてきました。
アナウンス「ふたりめからは小児運賃が必要です・・・・・」
女の子「しょうにうんちん」
お母さん「そう、学校へ行っていない子は大人と一緒にバスに乗る時は無料なんやて」
女の子「むりょうって?」
お母さん「はらわなくていいってこと」
女の子「じゃあ、お兄ちゃんはいるの?」
お母さん「うん、お兄ちゃんは小学校へ行ってるから、子供のバス代がいるねん」
女の子「ふうん、あ、おかあさん、あそこのお店行ってみたい」(窓の外に子供の服とおもちゃのお店がみえました)
お母さん「そうやね、またいっしょにいこうね、なにが買いたいの?」
女の子「いってみな、何売ってはるかわからんもん」
もっともだ・・・ 女の子、ちいさくてもすごいな。
お母さん「つぎよ、ピンポン押してくれる?」 女の子が降車ボタンを押そうとしたとき、他の人が押して、ピンポンとなりました。
私は一瞬、あ、残念だったね、と思ったのですが。
お母さん「あ、だれか押してくれはったね。降りる準備してね」
女の子は素直に降りる準備をして、バスが止まってからお母さんと降りてゆきました。
「残念だったね」といったら、たぶんその子は残念に思ったかもしれません。 「だれか押してくれはったね」といわれたら、なんか親切にしてもらったような気になって、傷つかない。同じことでも捉え方によって違ってくるものだなぁと思いました。
私もあんなふうに子育てすればよかったなぁ。