先日、千葉県柏市内のHさんから花オクラの種子について問い合わせがあった。花オクラは花びらを食するが、わたし自身はあざやかな黄花を鑑賞している。じつは、花オクラは昨年、ブログ9/23付けで書き込んでいるので開花状況をご覧になっていただきたい。この植物の形態は野菜である通常の実オクラに似ているが全体的に数倍の大きさである。本種はどうやら発芽が遅くてそのあとは急速に伸びていき初秋ごろに花を着ける。生育特性で見ると、陽地性であり、きわめて根張りがしっかりしていて水はけが良くて肥えた土壌を好むようだ。
Hさんご自身は、手造りのホームページを開設されていて、拝見するとその業務内容がよくわかる。Hさんは大々的に展開する野菜栽培農家のようで出荷目的の野菜生産とともに、別に専業農家向けの野菜苗の栽培もおこなっている。
アクセスはわたし共と近いが、花オクラの種子の授受の手段については、再度ご連絡をお願いしたい。
ついでにここでわたし自身のギボウシへの思いを申し上げたい。食用ギボウシ栽培について、興味のあるかたはご連絡を願う次第である。ギボウシは東北地方では山菜としていて換金作物として栽培され、出荷して市場に流通している葉菜類である。当地の関東地方ではあまり食卓にのぼらない野菜だ。食感や食味はほうれん草に似ていて食べやすくて癖がない。このギボウシは新芽や若葉の内がいいので収穫期間が短い、また、露地栽培やビニールハウスでのポット栽培でもこだわらないが、一度、冬の寒さにあてないと育ちが悪くなるので注意してほしい。
食べられるギボウシには、基本的にはオオバギボウシ系が上げられます。 オオバギボウシ は コバギボウシ や ミズギボウシ と同じように、日本の山野に自生するギボウシの代表する原種ギボウシで数量も多い。ほかにも 寒河江 などの中葉・大葉系もOKですが、美味かどうかはいまだ不明のところである。ここでは5品種をリストアップしたい。
●以下の説明はみずからの栽培経験をもとにした記述である。なお、今春には株分けによって出荷数量が2~3倍に増える見込み。いつかは具体的な調理方法を公開したいものだ。
以前撮った写真は葉焼けやアングルのまずさが食味をそいでいますが、その辺のところはよろしく。なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。
撮影日時:平成23年5月5日(木曜日)10:30頃
●オオバギボウシ Hosta Montana
(大型中葉・濃緑色・淡紫色系白花・花茎;長・結実;×:・・・芽出し;早・成長度;中・伸長時期;春---定植・露地植え)∪----山野に自生し山菜として食用にされる、野生種。これこそが、食用ギボウシとして山菜や栽培作物として “ウルイ” と呼ばれる。暖地よりも寒い東北地方の自生地では草姿が大型になる傾向がある。くせがなく食べやすい。わが地元では色々な野菜が栽培されているのと、多年草なので、数年間のあいだ、畑を占めてしまい単年作物に向かず、あまり重視されない野菜である。
240509出荷→1 計 14株
●:天竜 Hosta sieboldiana 'Tenryu'
(大型大葉・濃緑色・ 色系白花・花茎;長・結実;×○:発芽率?優・良・不良・・・芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春?)----トウギボウシ。長野県の天竜川沿岸で栽培されていたもの。葉丈1m以上で花茎は2mを超える、超大型種。食用可(うるい[オオバギボウシ]よりも美味とされる)。
⇒21.0vp—5 15.0vp—1 計 6株
●寒河江(黄覆輪くろなみぎぼうし) Hosta fluctuana‘Sagae’
(大型大葉・淡黄緑色黄覆輪・白色花・花茎;中・結実;○:発芽率 優・・・芽出し;遅・成長度;中・伸長時期;春、初秋)∪------2000 Hosta of the yearを受賞。
この品種は、山形県寒河江市の農家の畑で食用ギボウシを栽培中に見い出されたことはギボウシ愛好家の世界では有名、今ではアメリカをはじめとして鑑賞用のギボウシ№1になった。
230605出荷→1 計 4株
●徳玉 Hosta tokudama
(中型中葉・濃緑色・ 色?系白花・花茎; ・結実;×○:発芽率? 優・良・不良 ・・・芽出し;中・成長度;中・伸長時期;春)
230605出荷→1 計 3株
≪撮影:平成23年 5月30午後5時頃≫
●長大銀(葉)チョウダイギンバ・ヨウ) Hosta sieboldii ‘ChodaiGinba ’
(極大型大葉、カップ形・灰緑色、粉白、立ち性・ 色系白花・花茎;長・結実;×○:発芽率?優・良・不良・・・芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春?)----トウギボウシ。天竜やKrossa Regalに似ている。切り葉に利用される。
⇒21.0vp—3 計 3鉢
【ギボウシの食用について】
☆特徴
オオバギボウシ系
オオバギボウシ;葉が柔らかい。山採りや、ビニールハウスで栽培されている。
トウギボウシ系
寒河江;
徳玉;
天竜;葉が肉厚。
長大銀葉;葉が肉厚。
☆利用部位:
新芽・若葉・葉柄・花・花茎
☆調理方法ほか:
・そのままゆでてお浸しにする。
・酢の物にする。
・塩ゆでにして、マヨネーズをかけて食べる。
・卵とじにする。
・天ぷらにする。
・味噌汁の具にする。
・朝漬け。
・フリッター(揚げ物)。
・展開する直前の長く伸びた若葉を利用する。
・若葉は株の約半分以下の分量を地際から切り取る。
・営農栽培では軟白(土寄せによる)して出荷する。
・昔は救荒食材でたべられて、よく葉柄を干して保存食にした。
※今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。
※ほかの品種のギボウシの単価・購入方法については、その内容が長文になり恐縮ですが、どうぞ 6/4付けブログ記事 と 9/3付けブログ記事をご覧ください。
※購入の受付けやコメント、お問い合わせに際しての連絡は、ハンドルネームにて下段のコメント(0)をクリックし書き込むか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。必ず、返信をいたします。再確認を必要とされる場合がありますので、その際は、社会マナー上最低限必要な、氏名と電話等を明記してください。提供された個人情報は厳守することを確約いたします。
なお、ダイレクトな連絡先のメールアドレスは hah05551@ams.odn.ne.jp になります。