読了しました。
ジャズのお勉強のための本。
『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編』
東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編 (文春文庫) | |
菊地 成孔,大谷 能生 | |
文藝春秋 |
何が驚いたかと言うと、菊地成孔氏の文章・言葉の達者さ(実際に文字に起こしたのは大谷氏だったそうなので勿論大谷氏も)。
音楽家だけではなく文筆家としても活躍されているので、当たり前と言えば当たり前なのかも知れないけど、おかげで読み物としても非常に愉しく読むことができました。
私は単純に好みのメロディーか否かという凡そ感性的なものでしかジャズを聴いていませんでしたが、この本で語られているような理論・歴史で認識すると、それは単に好みの問題だけではなく、学理的な好奇心を刺激してくれます。
バッハの十二音平均律→バークリー・メソッド→MIDIへと続く記号化・符号化の歴史を認識するだけでも私には大きな前進でした。
また最後に著者二人も述べてましたが、ジャズとヒップホップとの融和性という点では、本著発売以後の事例として、昨年のロバート・グラスパー・エクスペリメントなどが体現しているのでしょうね。
また講義の試験として実施したように、批評することの有意義さ・大変さというのもよく分かりました。
ただこのブログでジャズの諸作を紹介するにあたっては、単に好きなアルバムを紹介していくに過ぎませんので悪しからず^^;
批評はできませぬ。
本作の続編もあるようなので読んでみます。
東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編 (文春文庫) | |
飯野 友幸,野田 努,大友 良英,濱瀬元彦,本條 晴一郎 | |
文藝春秋 |
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