伊坂幸太郎作品。
八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡すると予告されてから五年が過ぎた頃の仙台が舞台。
いわゆる20世紀末思想ですね。
皆がパニックに陥って、人を出し抜いて逃げよう・生活必需品を手に入れよう・何だか分からないけどこの恐ろしさを沈めるために人を襲おう・怖くてもう我慢できないから自殺しちゃおう、などといった「マッドマックス」「北斗の拳」なんかと同じような状況。
ただそんな時期も5年経過して落ち着きを取り戻しつつある世の中、って言う設定はなんとなく本当におきそうな設定です。
今まで生き残ったとある一つのマンション住人らがどのように残り3年という期間と対峙するのかがテーマで、8つの短編ストーリーが相互に繋がる「らしい」作品です。
どのテーマでも「生きている」ことと「生きていくこと」が前向きに描かれて非常に共感を得られる作品だと思いました。
なお8つの作品のタイトルは下記の通り
* 終末のフール
* 太陽のシール
* 籠城のビール
* 冬眠のガール
* 鋼鉄のウール
* 天体のヨール
* 演劇のオール
* 深海のポール
・・・・「(なんとか)のやーつ」ってハライチのネタみたいなタイトルです。
終末のフール (集英社文庫) | |
伊坂 幸太郎 | |
集英社 |
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