うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#370 【慶徳×法光】

2010-10-09 | #12 大学 新人戦編
「わぁーーーー!!!」

「あぁぁーーーーー!!!」




ロッカールームまで、体育館の声援が聞こえる。


「始まったか。」

クールダウンを終え、椅子に腰をかけていた牧。


「そろそろ、観にいきますか?」

「そうだな。」

選手らが、腰をあげる。


「慶徳には、藤真さんと赤木さん、諸星さんと気になる選手がたくさんいますね。」

「法光にも、一人身内がいるしな。」

「そうでした。久しぶりだな、会うのは。」


「神、誰やったっけ。」

「神奈川随一の技巧派センターといわれた方ですよ。」

「あぁ、高砂か。確か、法光には常誠の御子柴もおったな。」

「熊本第3の内村や、太田森の若林、どいつも業師といえる扱いにくいタイプの選手が集まっている。」

「藤真さんたちも、手を焼くかもしれませんね。」




第4試合の慶徳義塾大学(1部)と法光大学(1部)の試合が開始され、第1Qも終盤に差し掛かっていた。



ここまで、予想外の展開をみせている。



『シュパ!』


諸星のレイアップシュートが、華麗に決まった。



『パン!パン!』


「もう1本いくぞ!!」

「おう!!」


藤真の声が、コートに響き渡る。



『キュ!』


『キュッキュ!!』




「つっ強すぎる!!!」

「慶徳が凄いぞーー!!!」

「じゅっ15点差だーーー!!!」




慶徳 23
法光 8




試合開始早々、慶徳はオールコートゾーンプレスを張ってきた。


1-2-1-1。


センターに諸星、左右に藤真と真下、センターライン上に野辺、そして慶徳ゴール下に赤木が陣取る布陣。




「このゾーンは、強烈だな。」

「あの#14が巧く統率しているね。深津君や牧君とは、また違った凄みを持つGだ。」

と牧瀬。

「あいつは、藤真ケロ。
神奈川では牧と同等の評価を受け、1年次から全国に出場していた実力あるPGケロ。」

「おっ。さすが深津、PGの情報には長けているな。うは。」

「PGの道は、1日にしてならずケロ。」

「好きだね。その言葉。」

徳永が笑う。




「囲んだーー!!」

「藤真と真下が、内村を捕らえたーー!!」




法光PG内村のピボッド。


苦し紛れの大きなパス。



『バシ。』


野辺がキャッチ。




「おう。野辺の動きも機敏になったな。」

と嬉しそうな河田。




すぐさま、逆サイドの諸星へ大きく展開。


「ナイスパス!野辺っち!」



『シュ!!』


躊躇のない3Pは、豪快にネットを揺らす。



『ザッシュ!!』




「また諸星だーーー!!!」

「強すぎるぞーー!!」

「早くも慶徳で決まりだーー!!」




慶徳 26
法光 8




「おいおい。どうなってんだ。」

と荻野。


白金学院が観客席についた。


「予想外だな。」

苦笑うしかない牧。

「法光は、そんなに弱いチームやないで。それでいて、この点差。ほんま強いとしかいいようがないで!!」

「冷静に考えれば、スタメン全員が世代を代表する選手。これは当然だったかもしれませんよ。」

神は微笑んだ。




第1Q終了間際、法光は、御子柴がなんとかミドルシュートを決め、10点目を獲得した。



慶徳 28
法光 10




「よぉし!!上出来だ!!練習の成果が出ているぞ!!」 

藤真が選手に声をかける。

「予定通り、圧倒的なところを見せ付けることができたな。」

笑う諸星。

「深体大や白金が、そうは思っているとは思えんな。」

「ったく、赤木は固いんだよ。牧たちだって、少しは驚いているって。」


「深津と河田は、何事にも動じない。」

と野辺。

「牧も同様だ。」

と藤真。


「はいはい。」

少し膨れる諸星であった。




【慶徳義塾大学】 関東7位

PG…#14 藤真 健司 179cm/2年/翔陽
SG…#15 諸星 大 186cm/2年/愛和学院
SF…#22 真下 裕也 186cm/2年/浦安工業
PF…#17 野辺 将広 198cm/2年/山王工業
 C…#20 赤木 剛憲 199cm/2年/湘北




対する法光ベンチ。


「随分、やられちゃいましたねぇ。」

#35をつけたSGの男の名は、烏山彰隆。

言わずと知れた山王工業出身の1年生シューターであった。


「ゾーンプレスとは・・・。正直、やられたな。」

と御子柴。

「いかにも、藤真らしいな。」

と高砂。

「どうするか、簡単に突破できるプレスじゃないぞ。」

とC若林。

「囲まれる前にパスを捌こう。ドリブラーの後ろには、必ずセーフティーを置く。
前にパスが捌けないなら、後ろからもう1度攻める。」

御子柴が的確な指示を出す。

「あぁ。そうだな。」


「烏山、慶徳は2年生主体のチームだ。運よく、お前の情報は薄いかもしれない。
マークがきつくなる前に、打っていってかまわないぞ。」

「了解っす。でも、俺だって一応全国制覇したメンバーの一人だから、
情報くらいは、入っていてほしいもんですけどね。」




【法光大学】 関東4位

PG…#28 内村 喜文 183cm/2年/熊本第三
SG…#36 烏山 彰隆 183cm/1年/山王工業
SF…#21 御子柴武彦 186cm/2年/常誠
PF…#29 高砂 一馬 191cm/2年/海南大附属
 C…#24 若林 一郎 198cm/2年/太田森




第2Qを迎える。


慶徳 28
法光 10







続く。


5 コメント

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Unknown (センドー)
2010-10-09 08:36:27
慶徳強いですね
スタメンは原作からのキャラが4人いますもんね

Unknown (魚沼)
2010-10-09 18:43:11
水島の出場期待しています。

どんなキャラか気になっておりました。
Unknown (荒木)
2010-10-10 03:28:53
法光は御子柴や高砂のような地味な業師タイプが多いと見て、烏山や青森酒田の誰かがいると思ったらやっぱり烏山がいた笑
流石は沢北に地味言われた男
水島は? (kari)
2010-10-11 07:10:38
スタメンじゃないんですかね?

毎回、楽しんで読ませて頂いております
おはようございます (うまだんく)
2010-10-12 07:24:53
センドーさん

マジで強いですよね。
強くしすぎちゃったかなとも思っています。


魚沼さん
kariさん

水島は、まだ2軍で修行中ということになっています。


荒木さん

さすが、鋭いです。
俺の心読まれているようですね。