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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#109 【雅史登場】

2009-05-07 | #05 海南 選抜編
山王 6
延北 15




『ドン!』


パワードリブルで、山王ゴールを襲う真壁。


(この人、凄い力・・・。)



『ザシュ!』


美紀男の上から、ゴールを決める。




「こらー!美紀男!もっと、腰を落とせ。力で負けるな!!」

「ごむぇん。兄ちゃん。」




「河田。はよ、出てこんかい。取り返しのつかないことになるぜ!」




「・・・。」

「焦るな。もっと美紀男に経験させてやろう。」

「はい。」

普段は余裕に構えている河田だが、美紀男のことになると、平常心を失うことが度々あった。

そのせいもあり、河田はイライラが募っていた。



だが、



『ザシュ!』


松本の鋭いパスを美紀男がゴールに押し込んだ。


「くそ!1年坊が!!」




「よし!いいぞ!美紀男!!」

「ごむぇん。兄ちゃん。」

「謝るな!さぁ、ディフェンスだ!!」

「うん。」




『バシ!』


SG東山から、C真壁にボールが渡る。




「また真壁さんや!」

「延北は、真壁君で押してきているわ。河田君を引きずりだすつもりね。」




(この人は、パワータイプ。腰を落として、構えれば、僕だって負けやしない。)


『グッ!』


(こっこいつ、力負けしなくなった。)




「いいぞ!美紀男!!」

河田が叫ぶ。

「毎日、お前を相手にしているんだ。そこらへんのやつに、負けてもらったら困るな。」

「えぇ。美紀男のパワーに勝てるやつもそうはいません。」




だが、



「だから、あめぇんだよ!1年坊は!!」


(えっ!?)


「何!?」




「巧い!!」

延北ベンチからも声が飛んだ。




『スポッ!』


C真壁の綺麗なフェイダウェイが決まった。




「あいつ、口だけじゃないっすね。」

「顔に似合わず、堅実なプレイヤーだな。」




「ナイッシュ!真壁!!真壁!!」




この真壁のフェイダウェイをきっかけに、延北が一気に勢いにのる。




「ダメだ!河田弟は、完全に真壁に押さえられている!!」

「河田を出せ!!」

「行けーーー!真壁!いいぞーー!!」

「沢北だ!沢北も出せ!」




「河田。準備はいいか?」

「えぇ。美紀男もよくやりましたが、真壁は、その上をいくセンターです。」

「よし。手本を見せてやれ!!」


『パン!』


河田の腰を叩き、堂本がコートに送り出す。


「ぶしっ!!!」




「キターー!!河田兄だーー!!」

「高校最強センター登場だ!!」




「きたで!きたで!猿人類最強センター河田さんのおでましや!!」

カチカチカチカチ、意味もなくシャーペンをいじる彦一のテンションは、最高点に達しようとしている。

「さぁ。真壁君にとって、ここからが本当の戦いね。」




「美紀男!」

「ごむぇん・・・。」

「よくやった。また出番があるから、試合から眼をそらすなよ。」

「うっうん。」




「けっ、ようやく出てきやがった。」



「ふー。」

少しだけほっとした表情を見せる深津。

「河田、ゴール下は任せたワン。」

「おう!さぁ、仕切りなおしだ。」



山王 11
延北 23




第1Qも残り2分をきったところで、堂本は河田を投入する。


「美紀男、兄のプレーをよく見てろよ。」

「はっはい。」




山王のオフェンス。

柳葉から、ローポストの河田にボールが渡る。


「来い!河田!!」

「・・・。」

真壁が河田にへばりつく。

PF鮎川も河田に詰め寄る。


『シュ!』


「なっ!?」


ボールは、ノールックでフリーの野辺に渡る。


『シュパ!』


「いいぞ!野辺。」

「ナイスパス。」


「こらぁー!河田、何逃げとんじゃー!勝負しろや!!」

「・・・。」

河田は、真壁を一瞥し、ディフェンスの位置につく。




延北のオフェンス。

SF島田がシュートを外した。

野辺がPF鮎川をしっかりスクリーンアウト。

河田は真壁とのリバウンド真っ向勝負を選んだ。


「とってやるぜ!!」

「ふん!!」


『ガシィ!!!』


ボールを奪ったのは、河田。


「ぶはっ!まだまだだ。」

「何だとーー!!」


ボールは、河田からオーバーハンドで前を走る柳葉へ。

『シュパ。』

レイアップを決めた。



続く、延北はターンオーバー。

河田の出場により、リズムが狂っていた。




山王のオフェンス。

再び、河田にボールが渡る。

真壁が構え、鮎川は河田と野辺両方をケアしている。


『キュ!』


河田は、真壁を背に高速スピンムーブを繰り出す。


(それは、研究済みだ!)


真壁が後ろからシュートブロックに跳ぶ。


『ビュン!』


河田は、松本とスクリーンプレーによってフリーとなっていた柳葉にパスを放つ。


『シュパ!』




「柳葉の3P!」

「河田が入って一気に7点取ったぞ!!」

「さすが、河田だーー!!」




結局、河田は自らが得点を奪うことなく、スクリーンや囮となって、
味方のオープンスペースを作り出し、試合を支配した。


第1Q 出場2分 0得点ではあったが、河田雅史の圧倒的な支配力に、
会場は河田の存在感の凄まじさを感じることとなった。



山王 24
延北 25






続く。


3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
久しぶりです (シューター)
2009-05-07 12:19:36
今日から仕事です。仕事の合間にこのブログを見るのが日課です。やっぱり山王はベンチ層が厚いですね。ついに河田兄が登場して勢いも山王ですが、まだ波乱があってもいいな~。でも沢北はこの試合出ないよーな…

また今日からブログ楽しみです
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河田兄さすが (ちな)
2009-05-07 13:09:28
みきお君かわいい。弟にしたい感じです。
まだ一年生だから、もっと強くなるんだろうな。
連休もおわり、楽しみはこのブログです。
連休あけもよろしくです
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こんにちは (うまだんく)
2009-05-08 07:03:54
シューターさん

お久しぶりです。
やはり、山王は毎年優勝候補という位置付けに置くためには、各世代でエースがいないと・・・。そうなると、自ずとベンチ層が厚くなりますね。
今後も楽しみにしていてください。


ちなさん

三銃士が抜ける来年は、美紀男にかかっている!?といっても過言ではないので、彼をここで、ある程度成長させなければと思いまして。
今後もよろしくです。
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