湘北高校にも、まもなく新入生を迎える季節がやってくる。
赤木、三井は、2月下旬まで、宮城らとともに湘北高校の体育館で汗を流していたが、
大学での練習が始まり、各々新しいスタートをきっていた。
宮城は、相変わらず赤木以上の鬼キャプテンぶりを見せている。
「おめーら!3線連続50本だ!外したら、一からやり直しだ!!わかったな?」
「ひぃーー!!!」
「鬼キャプテン!!」
「リョータのやつ、三井先輩がいなくなって、更に厳しくなったわ。ふふっ。」
「いい気合ですね。ほっほっほ。」
『パシ!』
宮城と同等の気合を入れているもう一人の男にボールが渡る。
-----------------------------------------------------------------------
<<回想>>
湘北高校体育館。
12月下旬のある日。
「湘北高校の体育館に来るのは、ほんま久しぶりやな。
初めて桜木さんとでおうたときを思い出すな・・・。会いたいな・・・。
あかんあかん、今日は流川君に用があるんやった。流川君はおるやろか?」
流川を訪ねてきたのは彦一。
『スタスタ・・・。』
「おっ!早速発見や!なんちゅう奇跡!!」
体育館に向かう流川を見つける。
(ちゃんと話すのは、初めてや。同じ1年生なのに、なんか緊張するなぁ。)
「流川君!」
「ん!?」
「陵南の彦一です。覚えてはりますか?」
「・・・。なんとなく。」
「よかったー。今日は、沢北さんからの伝言をお伝えに来ました。」
「沢北。」
「よろしいですか?俺は、年が明ければまたアメリカだ。だが、選抜には必ず戻ってくる。
そしたら、また勝負してやる。神や仙道を倒して、勝ちあがって来い!だそうです。」
「・・・。っす。」ボソッ。
(アメリカ・・・。)
(ふー。緊張したで・・・、さすが流川君や、普段からのオーラが違うで。
とはいえ、勝つのは陵南や!仙道さんを超えられる選手はおらへん。
例え、流川君でも、沢北さんでもや!!)きらーん。
-----------------------------------------------------------------------
(沢北。)
『ドガァ!』
3線でワンハンドダンクを決める流川。
「流川も気合がはいっているわね。」
「流川君・・・。」
晴子の目はハートになっていた。
「おのれ!目立ちがり屋のキツネめ!!」
桜木は、新年からみんなと一緒に練習を始めた。
背中の怪我の影響を感じさせない動きであったが、
「とりゃあーー!!」
『ガコン!』
レイアップを外した。
50本まであと3本というところで。
「だーーーー!!」
「何やってんだ!桜木!!」
「うっ。すっすまぬ。」
「花道!腕立て伏せ50回!!」
「くそっ。」
バスケの感覚を若干失っていた。
「へたくそ・・・。」
翌週、湘北バスケ部に新入生がやってきた。
人数は、15名。
「意外と少ねぇな。」
と宮城。
「リョータのせいでしょ?部活紹介のときに、あんなこというから。」
「だって、中途半端なやつはいらねぇだろ?骨のあるやつだけが必要なんだ!」
「そうだけど・・・。人数はある程度いたほうが、戦略の幅は広がるし、
桜木花道みたいに化けるこもいるじゃない。怪我にだって対応できるし・・・。」
「うっ。ごっごめん。アヤちゃん。」
「ほっほっほ。宮城君のいうことも彩子君のいうことも一理あります。まぁ、もう過ぎたことですから。
どうです?とりあえず、自己紹介などさせてみては?」
「そうですね。よし!みんな集合だ!!」
「はい!!」
2,3年生と1年生が対峙するように向かい合い整列する。
緊張した表情を見せる1年生に対して、上級生は微笑ましく眺めている。
「まずは俺からだ!
湘北高校キャプテンであり、スピードキングであり、高校No.1ガードの宮城リョータだ!
うちの練習は、どの高校よりも厳しいからな。
覚悟しとけ!!やる気のあるやつだけがついてこい!!」
『バシ!』
「何、初日から威嚇しているのよ!!」
「アッアヤちゃん!」
「私は、3年の美人マネージャーの彩子よ。よろしくね。おほほほっ。」
「はっはい。」
(キャプテンをはたいた。)
(すごくムチムチしている。)
(自分で美人っていってる。)
「で、こっちが、3年生のやっちゃんとシオと角ちゃん。」
(えっ!自分で自己紹介させてくれないの?)
(いつものパターン・・・。)
(その他といわれなくよかった。)
と3年生トリオ。
「で、あっちの無愛想なのが、流川。」
「おーーー!!」
1年から、声が上がる。
「あの人がジュニアの流川さんだ。」ひそひそ。
「本物は、迫力が違う。」ひそひそ。
「高校No.1プレイヤーにあと少しと言われている・・・。」ひそひそ。
「ぬっ!」
1年を睨む桜木。
「あっちの赤いのが、桜木花道。」
「流川は俺がぶっ倒す!!ヤマオーも俺がぶっ倒す!」
「おーーー!!」
再び1年から、声が上がる。
「桜木花道の名前くらいは聞いたことあるでしょ?」
「はい!そうとうな問題児だと・・・。」
「なんだとー!」
「ひぃーーー!!!」
『バン!』
「桜木花道!!」
「彩子さん・・・。」
(また、はたかれた!)
(本当のキャプテンは、あの彩子さんかも・・・。)
「で、あれが石井、桑田、佐々岡の2年生トリオ。」
(俺たちも、ひとくくりにされている・・・。)
目を見合わせる2年生トリオ。
「最後、あの可愛いのが、晴子ちゃん。2年生マネージャーよ。」
「おーーーー!!」
本日一番の歓声があがった。
「よろしくね。」
「宜しくお願いします!!!」
「何よ!晴子ちゃんのときが一番声出てるじゃない!!」
「あのー、彩子先輩。あの人は・・・。」
新入生の一人が安西に向かって、指を指した。
「あら!私としたことが・・・。おほほほほ。
あの方が、湘北高校バスケ部の顧問安西先生よ。」
(置物かと思った。)
(用務員じゃないの?)
(やっぱり、カーネルさんでしょ?)
彩子によるドタバタの紹介が終了し、続いて、1年生の自己紹介が行われた。
続く。
赤木、三井は、2月下旬まで、宮城らとともに湘北高校の体育館で汗を流していたが、
大学での練習が始まり、各々新しいスタートをきっていた。
宮城は、相変わらず赤木以上の鬼キャプテンぶりを見せている。
「おめーら!3線連続50本だ!外したら、一からやり直しだ!!わかったな?」
「ひぃーー!!!」
「鬼キャプテン!!」
「リョータのやつ、三井先輩がいなくなって、更に厳しくなったわ。ふふっ。」
「いい気合ですね。ほっほっほ。」
『パシ!』
宮城と同等の気合を入れているもう一人の男にボールが渡る。
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<<回想>>
湘北高校体育館。
12月下旬のある日。
「湘北高校の体育館に来るのは、ほんま久しぶりやな。
初めて桜木さんとでおうたときを思い出すな・・・。会いたいな・・・。
あかんあかん、今日は流川君に用があるんやった。流川君はおるやろか?」
流川を訪ねてきたのは彦一。
『スタスタ・・・。』
「おっ!早速発見や!なんちゅう奇跡!!」
体育館に向かう流川を見つける。
(ちゃんと話すのは、初めてや。同じ1年生なのに、なんか緊張するなぁ。)
「流川君!」
「ん!?」
「陵南の彦一です。覚えてはりますか?」
「・・・。なんとなく。」
「よかったー。今日は、沢北さんからの伝言をお伝えに来ました。」
「沢北。」
「よろしいですか?俺は、年が明ければまたアメリカだ。だが、選抜には必ず戻ってくる。
そしたら、また勝負してやる。神や仙道を倒して、勝ちあがって来い!だそうです。」
「・・・。っす。」ボソッ。
(アメリカ・・・。)
(ふー。緊張したで・・・、さすが流川君や、普段からのオーラが違うで。
とはいえ、勝つのは陵南や!仙道さんを超えられる選手はおらへん。
例え、流川君でも、沢北さんでもや!!)きらーん。
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(沢北。)
『ドガァ!』
3線でワンハンドダンクを決める流川。
「流川も気合がはいっているわね。」
「流川君・・・。」
晴子の目はハートになっていた。
「おのれ!目立ちがり屋のキツネめ!!」
桜木は、新年からみんなと一緒に練習を始めた。
背中の怪我の影響を感じさせない動きであったが、
「とりゃあーー!!」
『ガコン!』
レイアップを外した。
50本まであと3本というところで。
「だーーーー!!」
「何やってんだ!桜木!!」
「うっ。すっすまぬ。」
「花道!腕立て伏せ50回!!」
「くそっ。」
バスケの感覚を若干失っていた。
「へたくそ・・・。」
翌週、湘北バスケ部に新入生がやってきた。
人数は、15名。
「意外と少ねぇな。」
と宮城。
「リョータのせいでしょ?部活紹介のときに、あんなこというから。」
「だって、中途半端なやつはいらねぇだろ?骨のあるやつだけが必要なんだ!」
「そうだけど・・・。人数はある程度いたほうが、戦略の幅は広がるし、
桜木花道みたいに化けるこもいるじゃない。怪我にだって対応できるし・・・。」
「うっ。ごっごめん。アヤちゃん。」
「ほっほっほ。宮城君のいうことも彩子君のいうことも一理あります。まぁ、もう過ぎたことですから。
どうです?とりあえず、自己紹介などさせてみては?」
「そうですね。よし!みんな集合だ!!」
「はい!!」
2,3年生と1年生が対峙するように向かい合い整列する。
緊張した表情を見せる1年生に対して、上級生は微笑ましく眺めている。
「まずは俺からだ!
湘北高校キャプテンであり、スピードキングであり、高校No.1ガードの宮城リョータだ!
うちの練習は、どの高校よりも厳しいからな。
覚悟しとけ!!やる気のあるやつだけがついてこい!!」
『バシ!』
「何、初日から威嚇しているのよ!!」
「アッアヤちゃん!」
「私は、3年の美人マネージャーの彩子よ。よろしくね。おほほほっ。」
「はっはい。」
(キャプテンをはたいた。)
(すごくムチムチしている。)
(自分で美人っていってる。)
「で、こっちが、3年生のやっちゃんとシオと角ちゃん。」
(えっ!自分で自己紹介させてくれないの?)
(いつものパターン・・・。)
(その他といわれなくよかった。)
と3年生トリオ。
「で、あっちの無愛想なのが、流川。」
「おーーー!!」
1年から、声が上がる。
「あの人がジュニアの流川さんだ。」ひそひそ。
「本物は、迫力が違う。」ひそひそ。
「高校No.1プレイヤーにあと少しと言われている・・・。」ひそひそ。
「ぬっ!」
1年を睨む桜木。
「あっちの赤いのが、桜木花道。」
「流川は俺がぶっ倒す!!ヤマオーも俺がぶっ倒す!」
「おーーー!!」
再び1年から、声が上がる。
「桜木花道の名前くらいは聞いたことあるでしょ?」
「はい!そうとうな問題児だと・・・。」
「なんだとー!」
「ひぃーーー!!!」
『バン!』
「桜木花道!!」
「彩子さん・・・。」
(また、はたかれた!)
(本当のキャプテンは、あの彩子さんかも・・・。)
「で、あれが石井、桑田、佐々岡の2年生トリオ。」
(俺たちも、ひとくくりにされている・・・。)
目を見合わせる2年生トリオ。
「最後、あの可愛いのが、晴子ちゃん。2年生マネージャーよ。」
「おーーーー!!」
本日一番の歓声があがった。
「よろしくね。」
「宜しくお願いします!!!」
「何よ!晴子ちゃんのときが一番声出てるじゃない!!」
「あのー、彩子先輩。あの人は・・・。」
新入生の一人が安西に向かって、指を指した。
「あら!私としたことが・・・。おほほほほ。
あの方が、湘北高校バスケ部の顧問安西先生よ。」
(置物かと思った。)
(用務員じゃないの?)
(やっぱり、カーネルさんでしょ?)
彩子によるドタバタの紹介が終了し、続いて、1年生の自己紹介が行われた。
続く。
仕事帰りはきつくって、ついなまけて、今に至ってます。
いよいよ、湘北の話ですね。流川よりも花道に期待してしまいます。実力はさておき。
プールの疲労度は、かなり高いですよね。
やっぱり、ウォーキングから始めるのが一番ですかね。
これから、湘北の新体制、実力を書き綴っていきます。