うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#69 【終焉1】

2009-03-10 | #03 県決勝 選抜編
海南大附属高校 優勝

海南 88
陵南 83




「海南、優勝おめでとう!!」

「あんな遠いところから叩き込んだの初めて見たーー!!」

「幻のアリウーーープ!!」

「さすが、仙道!!」

「ナイスゲーーーム!!」

「牧、全国でも期待しているからなーー!!」

「陵南もよく頑張った!!」

「仙道、来年こそ、全国だーー!!」



観客席からは、両チームを称える拍手、賞賛がとまらない。




そのころ、コート上では・・・




「お前が福田からのパスをキャッチしたところで、試合は終わっていた。」

「えぇ、俺も知っていました。」

「あそこで終わらせる気なんてなかったんだろ?」

「とまらなかった。いや、終わらせたくなかったといったほうが正しいですかね。
牧さんの上から、叩き込んでみたかった。」にこり。

「いってくれるねぇ。藤真といい、仙道といい、桜木といい、心の底から俺を熱くさせるぜ。」

「まだ、桜木と一緒にしないでくださいよ。」

「それもそうだな。」

2人は、笑顔を浮かべ、固い握手をする。


『ガシ!』


「必ずまたやりましょう。」

「あぁ、その前に、あいつを倒してきてからな。」

牧は、にやっと笑い、神のほうに目を向ける。


「神は手強いぞ。」

「わかってます。全国、期待していますよ。」にこり。

「神奈川の強さを証明してきてやる!!」




一方、旧友の2人は・・・



「・・・。」(ジンジン)

「・・・。」(フッキー)

しばらく続いた無言の状態から、ようやく福田が口を開く。


「負けず嫌いのジンジンめ。」

「相変わらずがむしゃらだな、フッキーは。」

「次は、負けない。借りは、3倍にして返す。」

「俺は、5倍。」

「ん!?俺は7倍!」

「10倍。」

「20倍!!」

・・・

・・・

・・・

「100倍!」

「1000倍!!」


お互い一歩も譲ることがなかった。




「整列ーーーーッ!!」

審判の声とともに、センターラインを境に10人が並ぶ。



牧も、仙道も、神も、山岡も、10人全員の顔が晴々と達成感に満ちた顔をしている。



「スコアーどおり、青!海南大附属高校!」



「あーした!!!」




陵南ベンチ。

海南選手が挨拶に訪れている。

「牧、全ての試合で6点差以上をつけて、日本一になるんだ。頼んだぞ!」

「???」

田岡が、牧と握手をする。


(海南が全試合6点差以上をつけて優勝すれば、うちは海南と5点差。
実力的には、うちが全国2位となる・・・。)にや。

つまらないことを考えている田岡。



「牧さーん!!神さーん!!」

『ぺたぺたぺた・・・』

牧の体を触りまくる彦一。

「これが、誰にも吹っ飛ばされない強靭な帝王の体なんやな!
筋肉の張りが違う、肌の色が違う、汗のにおいが違うーー!!要チェックやーーー!!!」


『にぎにぎにぎ・・・』

続いて、神の右手を握りまくる彦一。

「これや、これが、どんな状況においても、リングを射抜く、神さんの手やーーー!!」


『ゴンッ!』


「いった!!!」

「牧、神、疲れているところ、うちの相田がすまない。」

田岡が謝る。


(ゴン、ゴン、叩きおって。背が縮むっていうねん。)

「いいえ。彦一、IHのときのように、全国の強豪校の資料、またFAXしてくれな。」

「もちろんですよ!」

田岡とは反対に彦一は、上機嫌であった。




海南ベンチ。

「さすが、仙道。うちの牧をここまで苦しめたのは、山王の深津と先週の藤真くらいしかおらんよ。」

「えぇ、そういっていただき、ありがとうございます。」


「こちらこそ、礼をいわせていただきたい。」

「ん!?」

「この試合のおかげで、神がまた逞しくなったようだ。ありがとう。」

「まいりましたね。」

仙道は、苦笑いをしながら、高頭と握手をする。


『ガシ!』


「福田!」

「・・・。」

「君が陵南を強くしている。君には、まだ伸びしろがある。もっと、練習して頑張るんだぞ!」

「次は負けない。ジンジンにも、海南にも。」

「よろしい。楽しみにしているよ。」



両チームが、自分のベンチに戻っていく。







続く。