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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#313 【この差は縮まらない】

2010-05-25 | #11 湘北 選抜編
選抜優勝大会 決勝戦

山王 × 湘北




体育館は、大勢の観客で埋め尽くされ、凄まじい熱気に包まれている。




『ドカドカ。』


『ズンズン。』


センターサークル内に足を踏み入れる桜木と河田。


「いくぞ!丸男!」

「ふぁい!!」




『キュ!』


『キュッキュ!』


ポジション取りをする8名の選手。

センターサークルライン付近で、足が、腕が絡み合う。



『シュ!』


審判の手からボールが放り出された。




「わぁぁぁーーーー!!!」

「うぉぉぉーーー!!」

地鳴りのような歓声が起こる。




『ダン!』


『ドン!!』


ボール目掛けて放たれた2つの体。



『パシ!』


桜木が先に触れた。




「河田に勝った!!!」

「すげーージャンプ力!!」




『キュ!』


『キュッ!』


同時に走り出す宮城と柳。

湘北の電光石火の速攻が発動する。




「スタートが速い!!」

「湘北の速攻だーーー!!」




桜木が弾いたボールを身長で有利な白田が掴む。




「前ーー!!!」

湘北ベンチの安田が叫ぶ。




振りかぶる白田。


だが。



『キュ!』


『キュッキュ!』


『キュッ!』


パスが出せない。




「簡単に速攻を許すと思ったか?」

腕組の堂本。




PG加藤、SG柳葉は、宮城、柳を捕らえる。


「へい。」

2線目、流川がパスを要求するも。


「お前を止めれば、この速攻も止まる。」

沢北が流川をピッタリマーク。




「湘北の速攻が止まった!」

「さすが山王!防いだーー!」




『ガシ!』


「!!!」


動きの止まった白田の手から、ボールが奪われた。


「あっ!」

「桜木先輩!!」

「花道!!!」



「いくぜ!ヤマオーー!!」


『ダムダム!』


ドリブルを開始する桜木。




「センターの桜木がドリブル!!」

「なにやってんだ!!」




「美紀男!」


沢北の声に、河田が桜木を止めに入る。



『ダム!』


『クルッ。』


バックロールで鮮やかに交わす。


(うっ巧い。)




「彩子直伝のドリブルよ。センター相手じゃ止められないわよ。」にや。

と満足そうな湘北ベンチの彩子。




「アウトナンバーだ!!」

「湘北の速攻が再び動き出したーー!!!」




『ダムダム・・・。』


「オラオラオラオラ!!!」


『キュ!』


山王ゴールを目指す桜木だったが、急ストップ。


「ぬっ。」




「沢北だーー!!!」

「桜木を止めに来た!!」




「花道!流川だ!!流川にパス!」


「逃げる気か、桜木!?俺をぶっ倒すんだろ?こいよ。」にや。


「ぬっ。」

一瞬の葛藤を見せた桜木の動きが止まる。



『パシ。』



「あっ!!」



「バカ!!」

「何やってんだ!花道!!!」



「もーらい!!」

一瞬の隙をつき、沢北は桜木の手からボールを弾いた。



転がるボール。


沢北が拾い上げる。

「山王の速攻は、湘北より速いぜ。」にや。


桜木、流川を見て一言、言い放つと湘北リング目指して、駆け上がった。


「小坊主ーーー!!!」


(あんにゃろう!!)




「逆速攻だーーー!!!」

「沢北速ぇーーーー!!」




沢北の背中を追いかける桜木と流川。


山王選手が後を追う。


湘北選手が懸命に戻る。



『ダムダム!!』


『ダダッダン!』


『キュッ!』


『サッ!』



『スポ。』


ボールがネットをくぐり抜けた。


振り返った沢北は、桜木と流川に話しかける。

「追いつけなかったな。」にこり。


桜木と流川は、沢北との距離を縮めることができず、速攻を許す格好となった。


「この差は、縮まらない。いや、むしろ、この試合もっと開くぜ!」


「上等だ。」

と流川。


「庶民シュートごときででかいこといいおって!」

とボールを掴みながら、桜木はいった。




決勝戦は、沢北のレイアップシュートという静かな立ち上がりで始まった。




山王 2
湘北 0







続く。