『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

公演後記:その3 台詞を忘れるハプニング

2017年04月05日 | Weblog

今回の公演で、僕は2回ほど台詞が出て来なくなった。
稽古の終盤にも、そんな事が一回あった。

本番で最初に台詞が出て来なくなったのは、芝居のラストシーン。
僕が主役のジュリアにプロポーズして、指輪を渡すシーン。

『あれ?』って思った瞬間に、頭が真っ白になった。
1秒くらい沈黙の時間が出来て、主役の姉ちゃんがそれに気が付いて、
台詞のキーワード『情報』を声に出さず口にしてくれたお蔭で、
僕がそれに気が付いて、お客さんには気づかれずに
何とかなったんだけれど、本当に冷や汗ものでした。

稽古では姉ちゃんが忘れて、僕が教えるといった全く逆の事が多かったんだけれどね。
平日に二人で時間を作って練習したお蔭かもしれません。

その次に襲ったのは、2幕の最初に名前を訊かれて名乗るシーン。
稽古で一回、全く名前が解らなくなっちゃったことがあった。
それで若手が『フランク』って去年の役の名前を口にするようになった。
僕もふざけて、去年の名前で呼び返したり・・・・
そんなことをやっているから、本当にいろんな名前が頭の中に入っていた。

本番直前のゲネプロ(舞台稽古)でも、最初に名前を間違って
それからトラウマになっちゃって、楽屋で名前がゴチャゴチャになって
出番前に台本に目を通して、間違わずに済んだ。

ところが最終回の場面で、台本を確認しないで出たら
そのシーンでまったく名前が出て来なくなっちゃった。
暫く考えて
『名前???、あれ?名前忘れちゃった・・・・』
って台詞を言っちゃった。
その間に、後ろから小声で『ジョージだろ?』って、
アドリブみたいに長老が助け船を出してくれて
『あっ、そうそう、ジョージ・アダムスです』って言ったんだけど
2回見てくれた友人は、僕のアドリブなのかどうか解らなかったみたい。

この芝居、僕が最初に偽名を使って登場するので、
この空白の時間を何とか誤魔化せましたが、本当に焦りました。

僕ががっくりして楽屋に戻ったら、皆が笑って出迎えてくれた。
笑えないよなぁ・・・・完全にハメられた感じです。

その姿を見ていたマーサ役の女性が、
『これで萎んだら稽古と一緒だよ。忘れる忘れる・・・・』
稽古の時は、そういう姿が情けないって、散々言われたけれど
本番の時は、元気づけてくれました。

僕らの芝居って、ミスを誰かがカバーして成り立っている。
もちろん、ミスなんか無いに越したことは無いのですけれど、
そういったチームワークも、我々の劇団の良いところですね。

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