旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

旅の小窓~団体専用「特別快速『青鉄全線完全走破号』乗車体験」の旅(1) 下り青森行

2024-03-24 12:41:49 | 旅の小窓
 2024年(令和6年)2月13日に青い森鉄道がプレスリリースしました。
 青い森鉄道発足以来、単独主催初のツアーでないかと思っています。
 驚いたことに、発売は明14日の14時。発売締め切りは29日。そして催行は3月8日から10日までの3日間。
 つまり、プレスリリースから3週間程で催行という企画。
 人ごとながら、どの程度の参加があるのか心配になりました。





 今回の魅力。
 1 青い森鉄道線全駅通過体験
 2 普段ほとんど通らない線路の走行
 3 『駅そばパクパク』特製弁当

 申し込むことにしました。
 インターネット限定の旅行商品ですが、時間自由の無職高齢者なので2月14日14時ドンで申し込みしました。
 結果、翌日「催行決定」のメールが届きました。


 3月に入り、『出発のご案内』が郵送されていきました。








 当日は、いつもの鉄道旅のように自作した「沿線ガイド」を持っての参加です。


 ツアー発着の八戸駅へ向かいます。




 八戸駅までの往復交通費は自己負担なので、『青い森ぷらっとプラット優待パス』を使います。


 八戸駅には、すでに乗車案内が2種類で表示されていました。




 受付で乗車票などを受け取りました。



 所謂「運転時刻表」と言われる、各駅の発着時刻表が入っています。


 裏は「路線図」です。

 ノンストップ区間の「運転時刻表」だけ、保存用にとラミネートされています。
 実際に、当日運転士が使っていたものと同じ。正しくは、運転士もこれと全く同じものを使用していました。


 当初の案内では、10時41分頃の入線予定でしたが、5分ほど早く入線しました。
 使用する車両は「青い森701系」第2編成です。
 今日は40人ほどの乗車予定と聞いています。


列車番号:9501M 種別:特別快速 列車名:青鉄全線完全走破号
八戸             10:50発

八戸貨物駅      レ (10:52;15)

 八戸貨物駅を通過し、中央卸売市場を左に見て築堤を上がって、八戸北バイパスを左カーブしながら越え、切り通しを進むと陸奥市川駅に着きます。
陸奥市川       レ  (10:55;15)
 百石道路をくぐって田んぼの中を左に東北新幹線の高架を遠望し進み、轟トンネルを抜けると下田駅に着きます。

下田        運転停車 10:59;30着 11:00;30発
 通常は3番線に停車するのですが、今日は貨物列車以外では1日に1本だけ停車する2番線(中線)に停車。

(後方展望です)
 奥入瀬川橋梁を渡り、おいらせ町役場を左に見て、10‰の勾配を上っていきます。
向山         レ (11:04;30)
 徐々に上下線が離れて13.3‰の勾配で右にカーブし下っていきます。

三沢        運転停車 11:09;30着 11:13;30発
 通常、下り電車が入線することが無い3番線(上1番)に停車。三沢発の『雪見列車』は、3番線の発車です。

(後方展望です)
 駅を出て間もなく右手に、廃止された米軍専用線の面影を見ることが出来ます。

 田んぼの中を直進し、姉沼トンネルを抜け10‰の緩い勾配を上ると小川原駅に着きます。 
小川原        レ (11:18;15)
 高架になった上り線の下から小川原湖を遠望できます。

 間もなく岬のように突き出た台地を切り通しで抜けると上北町駅に着きます。
上北町       運転停車 11:22;15着 11:23;15発
 通常下り列車が入らない2番線(中線)に停車。

(後方展望です)
 左手に八甲田の山々がきれいに見えています。

 しばらく田んぼの中を進み七戸川を渡ります。架かる天間川橋梁は、土木学会田中賞、土木学会デザイン賞を受賞した3径間連続のコンクリートアーチ橋です。間もなく左右に低い森が近づき、右にカーブすると乙供駅です。
乙供         レ (11:28;30)
 駅を出ると間もなく半径600mで大きく左にカーブして、10‰の勾配で浅い谷を上っていくと千曳駅です。
千曳         レ (11:32;30)
 駅を出て間もなく入る大平トンネルは、東京・青森間で最長の2,112mのトンネル。トンネルを抜け谷間を進むと左に旧線跡が近づき、徐々に人家が見え左にカーブすると野辺地駅です。
野辺地       11:39;45着 11:45;00発
 2番線(上1番)に到着。
 現在、大湊線直通列車と野辺地駅折り返し列車のほか、下り列車は1本だけ使用しています。
 ここで、ツアー用の御弁当が積み込まれます。

 業務の合間を縫ってのお見送りです。

 野辺地駅を出発後、早速御弁当とお茶が配られました。

 御飯は『パクパクの鳥めし』。通常は鳥めしの上に載っている鶏チャーシューと帆立の佃煮は別添えになっています。その隣はポテトサラダ・にあえ・ほうれん草のごま和え。メインは煮込みハンバーグ。隣に鶏の唐揚げ・ナポリタン・玉子焼が並び、レタスとミニトマトが添えられています。香の物は柴漬けとつぼ漬けです。
 野辺地駅で御弁当を積み込むことから、日本酒『防雪林』を持参しました。

狩場沢        レ
清水川        レ (11:53;30)
小湊         レ (11:57;30)
西平内        レ (11:59;45)

浅虫温泉      12:05;00着 12:30;00発
 2番線(中線)に到着です。
 現在、主に浅虫温泉駅折り返し列車が発着するホームです。

 駅を出ると緩く右にカーブして浅虫トンネルに入ります。更に、久栗坂・浦島と2つのトンネルを抜けると、右に液化ガスのターミナルが見えます。

野内         レ (12:36;30)
 駅を出て野内川橋梁を渡ると左にカーブし、1968年(昭和43年)に付け替えられた新区間に入ります。
矢田前        レ
 となり駅までは2km弱、国道4号をアンダーパスすると右手に住宅地が広がり、赤川橋梁を渡ると小柳駅です。
小柳         レ (12:39;30)
 駅を出て市道をアンダーパスすると、青森県立保健大学のキャンパスが広がます。更に市道をアンダーパスすると右にJR貨物東青森駅が見えてくると新青森駅です。駅間1.42km。普通列車の場合スピードは上がりません。

東青森        レ (12:40;30)
 下り通過列車はホームに接しない下り本線を通り抜けます。

筒井         レ
 築堤を下り堤川を渡ると国道103号、通称「観光通」の八甲田大橋の下を抜けると、左手に広大な青森操車場跡の「青い森セントラルパーク」が見えます。
 県道120号の青森中央大橋の手前からは操車場は縮小され、青森信号場となっています。
青森信号場      レ (12:43;00)
 信号場としては主に貨物列車が使用し、ここで牽引機関車の交換や運転士交代も行われいます。そのため構内にはJR貨物の運転士が所属する青森総合鉄道部が設置されているほか、青い森鉄道運輸管理所が置かれています。
 ここから本線は単線の高架になる。
 青森駅までの旅客線(青い森鉄道 上下本線)は高架になっている単線を使用するため青森信号場・青森駅間は実質単線扱いとなっていて、まれに列車交換や信号待ちのため下り列車が運転停車することもあります。
 高架の上から左下に奥羽貨物線が見えます。また岩木山も遠望できます。

 高架の終わりに古川踏切がありゆっくりカーブすると、左から奥羽本線が近づいてきて、国道7号をアンダーパスすると青森駅に入っていきます。
 青い森鉄道線は、青森県三戸郡三戸町の目時駅から青森市の青森駅までを結ぶ第三セクターの鉄道路線ですが、東北新幹線開業以前は東北本線であったため、キロポストは東北本線の頃のもの(東京駅起点)がそのまま使用され、線内各踏切に書かれているキロ数表示も東北本線時代のまま東京からの通算表示となっています。

青森        12:47;30着

 つづく


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