エヴァ・・・大雨の中

（ネタバレなしですよ）

去る１日。映画は一律１０００円であった。

私は、前前から約していた人と
「ヱヴァンゲリヲン　破」　を見に行った。

その時刻、東海地方はアホかといいたくなるくらいの
どっしゃぶりであった。

傘も役に立たない。
足はびたびたっていうかびちょびちょ。
肩も濡れる。
寒い！　前がみえん！　隣の人と会話するのも困難そうである。
見栄張ってワンピースにミュールで来ていた私は
悪態をつきながら歩いていた。
（映画館が駅から遠いのだ）

名駅（めいえき：名古屋駅のことを名古屋人はこう略す）周辺は
これでもかというくらいの
オタク（っぽく見える男たち）率の高さであった。
それは異様であった。
人口比で言ったらアキバ以上だったにちがいない。

そのいかにもオタク
（ハンパなＴシャツとチェックのシャツの重ね着にブルージーンズ、
眼鏡、もっさい髪、そして上ずった稚拙な早口）
たちの会話が聞きたくなくても聞こえてくる。

「エヴァンゲリオン７号機の搭乗者を公募してるらしいよ」
「マジそれ。時給いくら？」
「７５０円。最低賃金」
「へぇー」
「でも乗ったら５億円もらえるから。ハハハハ」

別の男子集団（こっちはガキ）は
「雨フォー」とか言ってる。
たぶん、大雨が嬉しいんだろう。

君たちは幸せだな・・・。

約していた人は、ジーンズを海の人風に折り曲げて現れた。
そして映画館で私たちはエヴァ人気の恐ろしさを知る。
2時に行ったのに、次空いてる回は７時…。
でも大雨の中来たから（あと、見たい映画がほかになかった）
とる。

５時間つぶし。

ともかく暇なのでゆーっくりモスバーガーを食べ、
ゲーセンに行った。
同じようにエヴァ待ちと思われる人多数。
カップル多数。でっかいぬいぐるみを取ってる人多数。
みんなヤケなんだろうな。
こんな雨の中でっかいぬいぐるみどうやって持って帰るんだ。
でもでっかいピカ●ュウはとても魅力的だった。
同行者は亀仙人のマスクを取ろうとした（ムリ）

それでも暇なので名駅にもどって、
またゆっくり帰ってくる。
もう酒でも飲むか、と行って、
プロントで軽く飲む。

大人になって使える金は増えたのに
どうしてこう時間つぶしが下手になったんだろう。
女の子同士だったらば、
ご飯、お茶、爆裂トーク、
ちょっとウィンドウショッピング（絶対買わない）
でいいのだが。
自分中高生のときどうやって時間つぶしてたか考えたら、
本屋か、その辺でしゃべってたな。立って。立ち話です。
オバサンの立ち話はちゃんとＤＮＡに入ってるんですね。
同行者は無駄にカフェで金使いたくない、
と言ってまたもゲーセンに入るが、
それって矛盾してないですか？！
まあいい。

そして、ようやくである。
予告編がアニメで
（いて座午後九時ドンビーレイトとか。）
ちょっとびっくりした。
本当に身の置き所がない。
私たちはエヴァを見に来たのであって
アニメを、それもちょっとエッチなアニメを
見たかったわけじゃないのだーとむなしく心で叫ぶ。

でも始まったらさすがにみんなものすごい真剣度で見ていた。
私語ケータイ一切なし、ほぼ満席で。マナーは最高である。

使徒が生物っぽくなっていいよね、と同行者は言っていたのだが、
消滅する時も生物っぽく血が大量に流れるので
ちょっとうぷっとなる。

いやー。おなかいっぱいでした。
カジさんがキラキラしていたので満足であった。（それだけ？！）
いや、１４歳って大変だ。
でも大人だって大変ですよね！　カジさん！
同行者はぶつぶつ一人で何か言っていたが、
「誰かと見に行って議論すると喧嘩になるよ」という
おねえさんの助言に従い、
ふんふんと聞いておく。

あ、画像はゲーセンで取ってもらった
「ジゲン」です。
次元五右衛門チェックシート
（三浦しをん提唱。女の子は好みの男子の系統が
ジゲンタイプと五右衛門タイプの２つに分かれるというもの）
で、私は間違いなく次元。三浦しをんと一緒だ。

わーいわーい。
と鞄につけたら、オタクと言われた。

オタク　それは　愛する心でございます！
（by　監督不行届　安野モヨコ）

こういうとこがオタクなのか。

早く次が見たいです！　（１Q８４みたいで笑えた。）