<うそごと>はお好き?

管理人・葉山羽魚(ハヤマ ウナ)の人生は読書演劇妄想人形美酒シゴト。

感傷旅行

2008-03-29 | エッセイ
感傷的になる春である。

秋もそうだけど私は春にも感傷的になります。
自分のことをロマンチスト(ロマンチシストだっけ?)だと思いたかったが
センティメンタリストなのか・・・。

私の最近のテーマは「ロマンとセクシー」です。
ロマンって日本語に訳しづらいですよね。

新解さーん(第五版)!

「ロマン」 
 ①(略)
 ②厳しい現実(退屈な毎日の生活)に疲れがちな人びとが,
  潤いや安らぎを与えてくれるものとして求めてやまない世界(以下略)

・・・わ、分かるようなわからんような。
ていうか新解さん自身が相当なロマンチストだと思います。

ついでに

「センチメンタル」
 ちょっとした事を見たり聞いたりするにつけ、
 すぐ自分の心情と結びつけて、
 しんみりしたり、涙もろくなったりする様子。センチ。

・・・平安時代の貴族じゃないですか!!!(もののあはれってそういうことか!)

しかも新解さんたら、ロマンとセンチメンタルを区別してるわ。
ていうか新解さんは、たぶんセンチメンタルは嫌いなんだろうな・・・。
もともとセンチメンタルという言葉自体がそういう揶揄的な
ニュアンスを持っていることを含めてこういう定義にしたのかもしれないが。

この定義でいえば
私はまぎれもなくセンチメンタリストですな。新解さんいわく「涙もろい人」(バッサリ!)
うう。カッコつかない。

そんな感傷というか情緒不安定なというか
そんなかんじでちょっと東京行ってきます。
桜きれいらしいですねー。
いい日旅立ちですよねー。
日本のどこにいるんだ、私を待ってる人!
すぐに愛知県に来なさい。そして私と早く出会おう。

記者さん

2008-03-29 | エッセイ
仕事で新聞・テレビ・通信社の報道記者さんたちと知り合ったこの1年。

彼らは「純粋」だ。
学生みたいに若くてタフで
仕事となればキツいことはいとわない。
精神的にも肉体的にもである。
ピン、ときたら、人からどう思われようと食い下がる。
やり方はそれぞれ。
紳士的にあくまで優しく食い下がるか
ほんとに真正面からつっかかかってくるか
頭の回転が速くてたたみこんでくるか。

テレビはわからないが新聞記者は
会社に属しているけど
本来的には一匹狼なんだろうなとも思う。

デスクとか社説とか書いてる人はどうだかしらない。
私が知り合った方々は20代・30代の3,4~10年目くらいの記者だろうか。
私が必死になってそぎ落とそうとしてきたものを
彼らは持っている気がする。

この1年で、ほんの少し大人の気持ちが分かったなあと思っていたけど
それでよかったのかな? とも思う。

私たちと記者さんたちは
情報を出す側ととる側にいるから
もちろん一定の緊張感をもって接しなければいけない。
でも仕事を離れれば
とても個性豊かな面々だったなあと思う。
ある意味老成してなくて、オトナじゃない。
(もちろん社会人としての最低限の礼儀は守っているが)
でも大人になっちゃったら、書けないときもあるのだろう。
だって例えば不正に目をつぶっちゃったら不正暴けませんもんね。


きっちり割り勘にしてもらって(どこに出しても恥ずかしくない領収書付!)
記者さんたち同士の送別会に参加させてもらった。
私は隣の記者とずーーっと「不倫は悪か」という議論をしていた(笑)
アミダで決めたプレゼントはチロルチョコだし
幹事の記者はやたら被送別者にいろいろ要求するし
(モデルポーズをとれだの、一言ずつ順番に言ってオチをつけろだの)
記者会見ごっこまでしてた。



もうすぐ私はこの職場を去って新しい部署に異動する。

かなしいな。

白い日のはなし

2008-03-23 | エッセイ
忘れてたわもう。

白い日はお返しをいただいてしまいました。
ケローニョ(手長動物キャラクター・フモフモ一族のカエルちゃん)のエコバッグと、
おいしいシェ・コーベのお菓子。

シェ・コーベはCさん(先輩)とD係長(元上司)の共同戦線だったのだが
Cさんも私と同じ思いを味わっていたようで
「いったい、いつ渡しに行けばいいですか?
 みんながいる前だと渡しにくいんですよね・・・」とものすごく困っていた。
はっはっは、そうだろうそうだろう。
青年よ悩め!(おいおい)
無事いただいた後(結構立派なものだったので)お礼を言いにD係長のもとまで行くと
「あー、いやいや、じゃあ、また・・・」と言われた。

また、何なんだ?
来年の話ですか?!

というわけでこれにて戦記はおしまいです。
恋の花もね・・・いやいやまた咲かせればいいじゃないのよ。
燃えて咲くのが花!
ひとり~咲きぃ~(by チャゲアス。初期は「ど演歌」)

最近みたもの・よんだもの

2008-03-23 | 感想
異動の季節、私もさっさと引き継ぎの用意しなくちゃならないのだが
全然できてない。日々の仕事に埋没してる。いかん!!
春はねー
ぼんやりしますね。
うーんん。
生ぬるい日差しと生ぬるい空気に
ほんとにいろんな感情がよぎって胸がざわざわするんですよね。
なのであんまり深く考えないことにしよう。

最近のDVDと読書~(パフパフ←古。)

■DVD スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ(監督:三池崇史)

めっちゃめちゃ好きこういうの。
芸術とかいらねえ、美学があれば映画は撮れるぜ! みたいな。
三池監督の作品ってほとんど知らないけどこれは好き。

ヘイケとゲンジの和な西部劇。
日本人も全編全員英語をしゃべってて、下に字幕出ます。
佐藤浩市(キレキャラ。佐藤浩市になら何をされてもいいと思う・・・)
伊勢谷友介(あああもうほんとにどうしてこんなにきれいな顔なのか?!)
木村佳乃(この女優さん結構好き。正統派和美人なのに悪女もできる)
伊藤英明がかすむほどの美形・濃ゆい俳優さん多数。
インディアン(ネイティブ・アメリカンというべきだろうが西部劇だから)
には笑ったが。
ほんとのインディアンの人かと思った。(ちゃんと日本人の有名な俳優です)
タランティーノ(俳優として出てる)はほんっと好きだよなあ。
楽しくて仕方なかったんだろうなあれ。
映画撮らなきゃただのオタクだ(あー言いきっちゃった・・・)

でも西部劇の構造には違和感が・・・。
よそ者が来ることで結果的に一気に村が崩壊したようなかんじなのに
どうして村人は感謝するのだ。よくわからん。
あんまり深く考えてはいけないのか。
地獄が続くよりは崩壊をみんな願っていたってことでいいのか。
タカさん(とんねるず)が伊勢谷友介に迫るのが見もの。
スカっとしたいとき・カッコいいもの見たいときに
見るのがよろしいでしょう。


■集英社文庫「カスに向って撃て!」(ジャネット・イヴァノビッチ)
ステファニー・プラム、30過ぎのバツイチ、
職業:賞金稼ぎ<バウンティーハンター>。
賞金っていっても
アメリカ独特の保釈制度に付随した
保釈保障逃亡者逮捕請負人らしい。
(保釈金を保障会社に立て替えてもらって保釈されているヤツが
 それをぶっちぎって逃げたときに捕まえて警察まで連れて行く人)
民間人が逮捕権持ってるらしいんですよ。すげえな。アメリカ。
さすが西部劇のお国柄。

これは、そんじょそこらの、ただの
「ガールも頑張ってます!」っていうありがちな小説じゃないのだ。
すっごい面白いのだ。
まず、話が上手なのだ。
そんでキャラクターもすごい面白いのだ。
主人公はタフでもなければ美女でもない
かといってフツーの女の子でもない、
30すぎた、好奇心旺盛でイタリアンとハンガリーの血を引く
ニュージャージーっ子。
血縁が濃く、
なんかあったら一時間後には町全体が知っている、というような
裕福ではない狭いコミュニティ。
家族はみんな暑苦しいくらいだし
おばあちゃんはめちゃくちゃだし
ご近所は口さがないし同僚は常に暴走するし
恋人はイケメンだが全然違うタイプの男にもちょっと惹かれてるし
でも、毒づきながら、ドーナツヤケ食いしながら、
多少のこと(自分がギャングから狙われたり。)
では全然メゲない、タフなステフがすごくいい。
ハードボイルドなのにユーモアたっぷりで、出てくる人たちもみんな人間くさい。
こういうのが読みたかった!っていう本です。
これは実は10作目なので今シリーズを1から追ってます。
訳もわりと上手でこなれてる(読みやすさ重視)。
訳者もこの小説を大好きなんだろう。


私は今、強くカッコよくなりたい。
でも実人生、それと真反対な方に流されてる・・・意思の弱さには定評がある!
だからせめて脳内では、カッコいいものを取り入れたいなと。

明日もでっかいヤマがあるので気合入れて会社行くぞ。

感情筋力の低下

2008-03-16 | エッセイ
感情筋力とは、まあたとえであって
それは「こころ」にあるものだ。
最近、その衰えをとみに感ずる。

たとえば
DVDで「東京タワー」(オダジョーの方。江国香織じゃなくリリーフランキーの方)を見る。

泣く。(いい話、どころではない、すごい話)
泣いた後にものすごい疲労を感じるのである。
感情を支える“筋肉”が低下しているとしか思えない。
フツウは物語に感動して泣いたりするのは感情を発散させているわけだから
そのあとすっきりするんだと思う。
が。
頭が痛くなるのである。顔がはれぼったくてぐったりするのである。
脳が腫れるかんじだ。
そんな全身で感動したわけでもないのに。

怒ったり笑ったりするのが疲れる。
ていうかしてない。

最近心から笑ったことありますか?って言われて
全然思い当たらない。
サラリーマン的潤滑油的あいまいな笑み(by川上弘美)が多い。
1,2秒でひっこむような、そんな短い笑いだ。

昔は四六時中プンスカ(by三浦しをん)していたが
最近(家庭以外では)自分が怒ることは少ない。
代わりになだめていたりすることが多い。
(今の上司がいろいろなことに対して真剣に怒るのである。
 あまりに真摯な怒りのため、自分がくだらないことにプンスカしているのが
 なんだかむなしくなってしまった)

じゃあ中庸(byアリストテレス)なオトナになれてよかったじゃないですか
となりそうなもんだが
なんだか自分が年をとったことを実感させられて
それは外形的な変化があまりない分(一応まだ20代ですから)、
結構痛くて
そんなこんなで低調だ。

「オトナになる」なんてほんとにいいことなんですか?

といいつつ、人はいやおうなく大人になってしまう。
いやおうなく、困難は向こうからやってくる。たのんでないのに。
子供が純真・純粋でいられるのは
ぶつかった困難の数が大人よりもずっと少ないからだろう。
あまり泣かない子供だった分、
今そのツケが回ってきているような気がする。

仕事と家庭以外の第3の世界を模索するべきなのだろう。
たぶん、それは架空世界ではなく、現実の世界で。

今の自分には恋愛なんて一番疲れそうだなあ。
まずいなあ。

私は天の邪鬼である。
春ってこう、みんな新しく始まる季節で、キラキラしてる、気がする。
そういうのに反抗したいのだな。たぶんな。
欧米では春と秋にうつになる人がいるようですが
これは純粋に季節的なものらしい。(変わり目だから)
日本の場合、さらに4月に新年度が始まることは大きいと思うぞ。
うーーーーーん。
今年は大丈夫な気がしていたがやっぱり春はちょっと苦手かも。
桜は好きだけど。
女は面倒だなあああ。
春になったら春っぽくしないといけないんだもの。
なんだよ、シフォン素材のスカートとか! ありえん!
メンズライクな格好しよーっと(天の邪鬼。)